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黄金の魔女フィーアの批評の追記2

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黄金の魔女フィーアの批評の追記1(元記事)

批評依頼主が終わりでいい、と言ったものを蒸し返すのはよくないとは思うのですが、「言われなかったからこれでいい」と思われてしまうのはまずいと思う点がいくつかあるので、そのごく一部を指摘しておきます。私が甘すぎて他の方に失礼な対応をしたりされる問題が多すぎるので。

・002より引用
「……騒ぎになってたなら、もっと早く言ってくれない? 私、新聞取ってないんだけど」 「ああ、ごめんごめん」  物資納入を滞納していることは聞いたことがあるけど、そんな理由があったとまでは想像できなかったわ。  ……ちなみに新聞を取ってない理由は、こんな森の中まで配達してくれる業者がいないからよ。決して字を読むのが嫌いな訳じゃないわ。

ミレーヌに文句を言って謝らせる意味がわかりません。新聞をとっていないというのは周囲の状況に気を配る努力をフィーアが怠っている、ということです。新聞は有料ですから、他者がちゃんとした代償を支払って得ているモノをただで貰えるのが当然、という態度は褒められたものではありません。「ここまで配達してくれないから」も言い訳にはなりません。そういう場所を選んだ師匠やフィーアはそのデメリットも覚悟していないといけないのです。当たり障りのない会話になってしまいますが、私が変えるとしたらこうなります。

「そんな騒ぎになってたんだ……」「あ、そっか、あんた新聞とってなかったのよね」「うん、業者に配達圏外だって断られたの」やっばりこういう時は立地の悪さが響くなぁ。師匠も周囲に干渉されたくないからこんな森の中を選んだんだろうけれど、ときどき情報の遅れが痛いこともあるんだよね……。

本来ならここまで内容に踏み込みたくはないのですが、こういうのを放置しておいて「フィーアは成長しきった」と勘違いされても困るのであえて一例を出してみました。「成長インフレには限界がある」とは言ったものの、如月さん本人がまだまだ未成長の状態で見切りをつけるのはあまりに早すぎます。私も無駄に歳だけくっていてあまり脳内が成長しているとは言い難いのですが、いくつになっても「世の中にはまだまだ知らないことが沢山ある」これを常に念頭に置いていないと痛い目を見ますよ。

成長ものでこういう痛いのをやらかしているのはけっこうあります。代表的なものはSEEDのキラです。作者が成長しきったと勘違いしていて、以後の展開が他者から見ると痛い状態になっているものです。「社交性」というものは「社会」を把握していてすら難しいものです。自分がコミュ症の自覚があるのでしたら尚のこと、完璧に書けているとは思わないほうがいいです。

・003より引用
そもそも私は魔女という呼び方自体が気に入らない。なぜかって? 基本的に民間人の間で知られている伝承に登場する魔女が皆老婆の姿をしているからよ。

この程度で魔女と呼ばれるのを嫌がるフィーアの思考が実にくだらないというか、考えが浅すぎます。魔女はもともと、薬草知識やその地方の民間療法などを各家庭で受け継いだ主婦などをキリスト教側が異端の力とみなして呼んだものなので、無駄に年齢にこだわったものではありません。私は「ああ、sw2.0の称号ルールを使って適当に作ったな」とだけ思っていたのでここ深く突っ込んでも無駄だとは思っていたのですが、「黄金の魔女」の呼称やそれに関する周囲やフィーアの捉え方がいい加減すぎて、奥の深いものを期待していた読者には肩透かしを食らわせてしまったでしょうね。

・004「新しい友達」のタイトルそのもの
 仕事はお友達を作りたくてやっているものではありません。あくまで「仕事仲間」です。「新しい仲間」という表現でもしっくり来ませんので、「仕事仲間の紹介」「交友会みたいなもの」のようなタイトルのほうがふさわしいかもしれません。タイトルは本編を書き終えた後に「いや、このタイトルだと合わん」ということがよくあるので、私は最後に確認or推敲するようにしています。

・005より引用
「そんなの決まってるじゃない! あいつはきっとゾンビを生み出す禁術を研究してるのよ! そうじゃなきゃ死肉なんて気持ち悪いものわざわざ集めないわ!!」

これが他の方から出ていた「客観的に見てエミリーのほうが共感できる」の最たる理由ですが
・フレッシュゴーレムとゾンビの違いをちゃんと説明できますか? それが倫理的に問題視されないと自信を持って言えますか?
こういうことです。私もプロット時点ではゴーレム使いとしか聞いてなかったのでいいんじゃないかと思っていたんですが、その材料が屍肉となると話は違ってきます。ピクシブ辞典でも「製造過程だけを見ると両者の区別はつかない」とありますし。

そもそも操霊魔法なんていろいろ問題のある魔法体系をベースにしている時点で大丈夫かな、と思っていたのですが(あの呪文リストの中には倫理的にアウトなものがけっこう多いので)、「霊魂」の概念に触れていないのが問題です。実在が証明されていないものだからこそ、その世界の住人の考えが尊重されます。一般的な敵役は「無理やり霊をその場に留めて酷使している」ケースが多く、味方サイドは「一時的に力を借りるだけならよし」というケースが多いでしょうか。

この世界のフレッシュゴーレムは「他の素材よりも知能が高くなる」という時点でかなりやばい感じがあるのですが(もとから宿っている霊魂を使っているのか、そのへんの雑霊をとり憑かせているのか)、そこを深く掘り下げるとネックになるのがドゥーエの存在かもしれません。彼女を構成する素材も気になりますが、フィーアに絶対服従の特徴があるようなので「自分に逆らわないお人形ばかりを作って、家族ごっこして嬉しい?」という、いわゆるネクロマンサ―が俗にネクラマンサ―と称される由縁が発生しています。

逆方向でグラーネやウッドナイトバロンにも多少の問題がありますが。前述したように「一時的に霊を憑依させて使役するだけならまあ許容範囲」という考え方であれば、あえて使い捨てにするのはむしろアリとも思えますが、逆に愛着の湧くような凝った名前をつけるのは不自然な気もしています。一方でドゥーエは手放したくない感がありありと出ているので、このへんのフィーアの気持ち、霊や魂に対する概念があやふやなのが要注意点だと思います(別に両者が両立する自己矛盾を抱えていてもいいんですけどね)。

また、グールのように「食料は死体だけど生きてる人間も殺せば同じ」という考え方を拡張させると、フレッシュゴーレムの素材はすぐに死んだり痛んでいる箇所が多くないもののほうが効果的なわけなので、理想の素材を求めて……という、行き過ぎた行動をやらかす研究者は普通にいそうな気がして怖いです。この作品の敵サイドはどうもそういう考えが垣間見えますが、肝心のフィーアがどう考えているのかがよくわからないため、今後の心理描写はそこに焦点を当てたほうがいいのでは、と思えます。今までの研究そのものに疑問を持ったっていいんですよ。フランケンシュタイン博士もエルリック兄弟もイズミ師匠も、わかっていながら止められなかった連中ですからね……。

・006より引用
私の方が年上なんだけど。ミレーヌはずっと前から呼び捨てで呼んでいるから気にしてないけど、付き合いの浅い人に呼び捨てされたらへこむわね……

他の人から何度も「年の上下を気にしすぎるのはどうなのか」と問題視されているにも関わらず、無駄にそこにこだわっているのはそろそろバッサリ断ち切ったほうがいいような気がしてきたので遠慮なく言います。フィーアがパーティ内でいちばん年上でそれを気にしろと暗に要求している状態は、フィーアがジャイアンになって取り巻きを引き連れている状態に近いです(TOZのロゼもほぼそういう状態だった。とりあえずロゼの言うことにはみんな全部賛成、しないといけない同調圧力が出ている感じ)。

今後もそういう状態が続くようならメアリー・スーのレッテル張りをされてもおかしくない状態ですので、今のうちに言動が横暴になっていないか見直しましょう。既にテオドールに対する仕打ちがやりすぎだと思われている可能性もありますが。

あと、西洋圏では年齢に関わらず呼び捨てにするのが通常の文化も多いです。「俺」「私」「僕」や「あなた」「君」「お前」などの一人称・二人称表記もそうですが、誰が喋っているのかをわかりやすくするためにつける「~さん」「~ちゃん」や一人称・二人称変化は構いませんが、その世界内でそれがさも常識であるかのように過剰に反応するのは西洋風ファンタジーらしさを損なうので、無駄に気にしないほうがいいと思います。

(いったん切ります)

黄金の魔女フィーアの批評の追記2

投稿者 ヘキサ 投稿日時: : 1

(続きです)

フィーアに関する問題点はいったんこのあたりにしておいて、次はプロケラのようなバトル好きキャラ、濃い脇役キャラなどに関しての注意点に触れておきます。

わかりやすいように熱血専用の悪役分類用語を使わせてもらいますが、このタイプは『修羅』タイプに相当します。修羅タイプを扱ういちばん重要な注意点は、「状況によって周囲の評価が大きく変わる」という点です。わかりやすく言うと『大会もの』では賞賛されますが、『仕事もの』では上の意向おかまいなしで自分の好きなバトルのことしか考えていない困ったちゃん扱いです。ジャンプ黄金期で『大会もの』が流行ったのはここに大きな原因があって、バトルそのものを楽しむには任務などのしがらみが邪魔になることが多いからです。

また、自分の属する陣営に対する責任がどの程度その個人にあるのか、という点ですが、ミリタリーものなどでは国の事情というのはそうそう一個人で覆せるものではないので、敵であっても無意味な殺戮をしないキャラなどは敬意を払うに値することもあります。ですが組織の行動理念をはっきり知らされていて、自分の意志でそれに賛同し加わっていたとなると、それは「そんな奴らの仲間になっている時点で敬意を払うに値しない人物であることが多い」です。

プロケラに関してはカマーン村の壊滅に加わっているという事実は覆りませんので、たとえあのシーンのみ正統派武人のような振る舞いをしていても、敬意を払うに値する人物かどうかという点に関しては正直、疑わしいです。

黄金期中でもダイの大冒険などの、敵味方の勢力構造がしっかりしているものは、味方側についたかつての敵はそれまで与えた危害を決して軽んじてはおらず、その負い目のため「主人公達より強くても、彼らより栄誉を受ける立場に進み出る気はない」ので、既にツンデレのツンの皮が剥がれまくっていてもそのポーズを崩そうとはしません。

他の参考例としては、スレイヤーズの長編2巻「アトラスの魔導士」を挙げておきます。スレイヤーズの長編は、初期(6巻ごろまで)は奇数巻がフィールドアドベンチャー、偶数巻がシティアドベンチャーになっています。奇数巻のほうが物語の主軸に関わる内容が多いのですが、偶数巻は仕事を引き受ける手順などがちゃんと整っていて、作者のサラリーマン歴の長さがその基盤を支えているのが実感できます。

2巻では魔導士に送られる色の称号に関して、リナが自分のそれを嫌がっている理由、リナが心の中で悪態をつきながらも仕事を受ける手順や倫理観はしっかりしている様子、修羅タイプの敵との対決および会話のやりとり(ふだん人当たりのいいガウリイがコイツに対してだけはめっちゃ冷たかった)、人造人間の悲哀などが込められていて、少ない文字数に重要な部分が凝縮されているのがよくわかります。

そしてもっと大事な設定はすでに1巻でしっかり整えられていて、表出部分は少ないものの創世神話、魔法体系、この世界の一般的な最強呪文『竜破斬』の起源と開発した魔導士に関して、リナの故郷の特徴、師匠に相当する『故郷の姉ちゃん』の素性、リナのオリジナル最強呪文『重破斬』作成のきっかけとなった出来事(どうも姉ちゃんのコネが効いた様子)など、やはり少ない文字数に厳選しておさめられています。

「苦手分野から逃げているつもりはない」という話ですが、一巻分の容量で特に重要な事件の黒幕、研究者の理念などに関して他の読者から見ても説明不十分、消化不十分という状態は本当は「今のところはいいけど」ではなく「既に大遅刻」です。そこを書き上げるまでは真に完結はしていない、物語を完結させられる技量があると認められた状態ではないと思ってください。

いつもにも増して非常にきついもの言いになってしまいましたが、私から受けた知識を自分に都合よく受け取り、他人のあらをつつくために使うのはやめてほしいと心底思っています。私だって自分にブーメラン帰ってくる内容多いからここまで細かい内容に踏み込むのは嫌なんですけれど、そろそろ「若いから許される」とかいう歳でもなくなってきていると思いますので。

スレッド: 黄金の魔女フィーア

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