小説のプロット相談掲示板

ドラコンさんの返信一覧。最新の投稿順5ページ目

元記事:寿国演義 銀鈴、都へ行くの返信

美形の女装はロマンですよね。

気になる点ですが、
「仁瑜は志願者の自筆履歴書を読んでいた。」「「書は人なり」。掌をかざして、志願者の気を感じ取る仁瑜。」
「友人が勝手に銀鈴の名前で後宮太学に志願書を出した」とあり、
本来仁瑜が反応したのは、本当は友人だったと言うオチになっていませんか?

整合性がとれてない気がするので、直したほうがいいと思いました。

改稿案としては、

〈1〉これは元のまま、
 即位間もない皇帝、仁瑜は自身の花嫁候補でもある、後宮に置かれる女官養成機関「後宮太学」(教育期間2年)の志願者の自筆履歴書を読んでいた。「書は人なり」。掌をかざして、志願者の気を感じ取る仁瑜。その中に1通、気になる履歴書があった。

2、実は、銀鈴が友人の志願書を勝手に出して書いた。友人が後宮に来いと言われたが、いきなり知らないところに行きたくないとごねて、銀鈴も付き添いとして一緒に行くことに。
初めて2等寝台車に乗れて、二人ははしゃぐ。銀鈴たちは、女装の仁瑜とすれ違う。
綺麗な人だと銀鈴たちはびっくりする。

3、その列車で事件発生。財布が盗まれたと騒ぐ人がいる。不釣り合いな格好のあの二人が怪しいと銀鈴たちは疑われてしまう。
調べると、銀鈴たちの荷物に財布があった。
捕まえられそうなときに、先ほどの女装の仁瑜が出てくる。
銀鈴たちの荷物を勝手に触る人を目撃した。この人だと、被害者を指す。
でたらめ言うなと男が言うので、すれ違った時に、怪しかったので目印をつけておいたと、仁瑜が言う。
彼の帯を見て欲しいという。そこには文字が書かれた紙が挟まっていた。
「毎年いるんですよ。ライバルを蹴落とそうと画策する人が」
後宮に仕える者だと女装の仁瑜は身分をほのめかす。すると、銀鈴たちをはめようとした人は、一目散に逃げ出した。

4、女装の仁瑜に助けられて、銀鈴たちはすっかり彼女?を信じ込む。
友人が後宮に入ることになった経緯を笑い話として、銀鈴たちは仁瑜に話す。

5、後宮に到着した銀鈴と友人。役目を終えたと思い、銀鈴は帰ろうとするが、引き留められる。仁瑜の手回しにより、銀鈴も後宮に残ることになる。

仁瑜の「志願者の気を感じ取る」能力を残して、一見無関係な立場の銀鈴が、後宮に入ることになるような、意外な展開を狙ってみました。
あと、事件は適当に考えたので、後宮に到着するまでに発生する難題(山場)となるようなものがあれば、全然別のものでも構いません。

合わなければスルーしていただいて構いませんので。
ではでは失礼しました。

上記の返信(寿国演義 銀鈴、都へ行くの返信の返信)

スレ主 ドラコン : 0 投稿日時:

 >ふじたにかなめさん

 ご意見ありがとうございます。ドラコンです。

 >本来仁瑜が反応したのは、本当は友人だったと言うオチになっていませんか?

 仁瑜と銀鈴の接点は、「銀鈴の自筆履歴書」が初めてです。詳細は、読むせんさん宛の返信で書きました通りです。アイドルオーディションの雰囲気です。

 ふじたにさんのご案を拝読すると、キャラの数が多くなり過ぎて、複雑になりませんか。比較的単純な話にしたいと考えておりますので。それに、悪役を作るのは好きではないので、モチベーションが出にくいです。

 もちろん、銀鈴を勝手にライバル視する者が嫌がらせをしてくるのは王道ですね。

 もっといえば、銀鈴を小バカにしている、そこそこいいところのお嬢様は、銀鈴を全く危険視していない(自分が主役で、銀鈴はせいぜいバックダンサー)。が、お嬢様に心酔している使用人が、勝手に銀鈴を追い落とそうとする、というのも一案でしょうね。

スレッド: 寿国演義 銀鈴、都へ行く

この書き込みに返信する >>

元記事:誤字訂正の返信の返信の返信の返信の返信

質問追加&これらの設定を本編に軽くでいいから書いて触れておいた方が素敵かもしれません。
理屈っぽくなりすぎるのアレですけどね。

====================================
・銀鈴が働き者か?
 家の手伝いはそこそこしているので、特別働き者ではないが、さぼり癖が付いているわけでもない。畑仕事をしているところに、後宮太学の面接通知の郵便配達が来ても不自然ではない。
 ----------------------------------
畑仕事の主戦力でもないんですね?・・・・わりとプー太郎ポジ?

Q、そもそも「寿国報紙」?みたいなニュースペーパーや郵便などを正確に宅配できるレベルの文明はありますか?

ベトナム出身のマダムから聞いた話だと、ベトナムでは配達員による荷物の中抜きや着服があるため、本当にベトナムに送りたいものは自分で持ってく方が確実なんだそうです。海外便だと国家レベルの中抜きも出てたりするって。

現代風中国でもないので、郵便という信用の文化レベルはけっこう難易度高いのでは?

 寿国の文化レベルでは、手紙設定の場合、銀鈴に届かず終わる可能性はありませんか?怪しい設定なら、スカウト役人自体がそっちに向かう方がいいと思います。
==================================
 ・後宮太学のイメージ
 田舎の少女たちは、後宮太学を皇帝の花嫁選びよりも、「芸能学校」としてイメージしている。唐の玄宗皇帝も、芸能学校を作って自ら、音楽、歌、踊りを教えていた(歌舞伎界を「梨園」と言う由来)。
 
 歌、踊り、詩文朗読は、宮中宴席、国家祭祀の際に必要。
 ・勝手に応募された面接に応じるか?
 新人アイドルが「友人が自分の名前で勝手にオーディションに応募したが、せっかくの機会だから参加したら受かった」のノリ。身に覚えのない面接通知を友人たちに見せたら、犯人が「銀鈴、あんたは顔は十人並みだけど、声はきれいだから受けるだけ受けてみたら? ひょっとしたら受かるかもよ」と乗せられた感じ(おだてに弱い)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
↑ここ、絶対記載が欲しい部分です!! 

後宮って日本的にも「大奥」としか認識できません。この物語の重要部分になりますよ。もっと詳しく!!

ーーーーーーーーーー(軽く書いてみた)ーーーーーーーーーーーーーーーー

後宮太学というと、いかにも皇帝の花嫁選びの場と取られがちだが、寿国においては「芸能学校」として国民に広く認識されている。

Q、なぜ後宮は芸能プロダクションと化したか?背景をもっと具体的に教えてください。

(中略)・・・・そういった背景もあり、田舎娘にとって「後宮太学の一次試験に合格」ということは、さながら大手芸能アイドル事務所の試験に合格した、と言うべきものなのだった。

 もし、これがガチめの皇妃選抜ならば、断ってしまったら最後、銀鈴や志願書を送り付けた友人のミンミン(仮名)あたりも詐欺罪で酷い刑罰を受けたかもしれない。だが後宮大学はそこまで厳密なものでもないし、試験すら辞退すればそれで話は済んでしまう気安いものでもある。鶏小屋を閉め忘れて鶏全部に大脱走されてしまった時のような経済的な打撃も深刻さもなく、そんなに慌てるほどのことでもない

「・・・・どうしよっかな?」

銀鈴は、ぼけーっと悩むことにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(みたいなので、どう?)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・予備面接について
 銀鈴は、都へ向かう前に、居住地の州都(列車で日帰り圏内)での予備面接を受けている。確実に本人の筆跡を入手するため、仁瑜が見た銀鈴の自筆履歴書は、この時に面接官の面前で書いている。親も、「どうせ落ちるから、受けるだけ受けてみたら」。面接官も、官僚・軍人・妃志望だと落としたが、芸能志望だし、銀鈴は受かる気がなかったので、自然体だったのを好ましく感じた。また、声の良さを「磨けば光る」と通した。
 
 ・銀鈴の家の経済状態
 経済的に、銀鈴の家は農家として可もなし、不可もなしで、平均的。村全体も、中農の集まりで極端な経済格差はない。
===========================

今回のエピソードで重要な部分。後宮大学のせっていよりフワフワでいいですが、きをつけて

===============================
 ・子供の人権
 女性は20歳で未婚(少なくとも婚約者がいないと)「嫁ぎ遅れ」。
 10歳以上の少年・少女が働いていたりしたことを想定。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これは今回はあまり必要ないかも。10歳でバリバリ就労なら、銀鈴も社会人2年目くらいですね。

上記の返信(誤字訂正の返信の返信の返信の返信の返信の返信)

スレ主 ドラコン : 1 投稿日時:

 >読むせんさん。

 ドラコンです。設定を追記します。

 ●郵便の信頼性
 郵便は信頼できます。鉄道のダイヤが正確な世界で、郵便不着が当たり前では、違和感があります。

 ●後宮太学および後宮自体の設定

 ・後宮太学卒業生の進路は、主に次の3つ。官吏(皇族の側仕えや後宮の運営などの宮内官が主だが、一般行政官もあり)、武官、歌手や踊り子などの芸人。
 
 ・田舎の少女たちは、よく読む新聞・雑誌で取り上げられる後宮太学出身者が芸人中心のため、後宮太学を「芸能学校」の認識が強い。ただし、官吏・武官への道があることは、一応の知識として持っている。
 
 ・一方、都市部で知識層の少女は、後宮太学で芸能を学べる場との認識と同時に、バリバリのキャリア官僚への道であるとの認識。
 
 ・後宮太学が皇后選びの場とは、一応認識されている。が、募集が不定期(官吏登用試験・科挙は定期的)だから、志願者も皇帝と結ばれることはあまり考えていない(とはいえ、今回は新皇帝即位直後のため、平年よりは期待値が上)。むしろ、皇族やキャリア官僚と結ばれるほうが現実的。
 
 ・後宮太学の授業料は無料。その上若干の小遣い銭も出る。後宮自体の運営の手伝い(例えば厨房の手伝い)のアルバイトすれば、もっと稼げる。
 
 ・大前提として、演劇、音楽、詩文、古典、茶に通じでいることが、文化人・知識人の条件。
 
 ・後宮太学で芸事を教えている理由は、歴代皇帝・皇后の中に、芸事を好む者が時折出ている。そして、自分でたしなむだけでは物足りず、女官たちに教え込まないと気が済まなかった。
 
 ・時々、皇帝主催の文化祭が催される。後宮劇団の演劇や演奏は、人気の出し物である。
 
 ・宮中宴席での給仕は女官がやったほうが華やかで良い。また、宴席で即興の詩を詠めるのが、知識人の証。作詞者本人が朗読しても良いが、美声の主が朗読すると、なお場が華やぐ。
 
 ・後宮は実質、女性官吏の独身者寮。皇帝が肉体関係を持つのは皇后のみ(銀鈴の時代の200年前に側室が皇后を廃位・毒殺して、そのたたりで側室と皇帝が非業の死を遂げたのが理由)。卒業後、「貴妃」「賢妃」などの位を与えられるが、これは単に官等を表す符号に過ぎない。

 ●ツッコミ役のそこそこいいところのお嬢様の設定(出すかは未定)

 ・地方の豪商か地主の娘。
 ・そろばん(金勘定)が得意。
 ・16、7歳。
 ・「教養と家柄のある私が、史上初の歌って踊れる、美女財務大臣になってやる」と自意識過剰で、空回り。
 ・ただし、容姿は化粧を落として、白無地の衣を着せると、十人並み(つまり大したことない)。

スレッド: 寿国演義 銀鈴、都へ行く

この書き込みに返信する >>

元記事:誤字訂正の返信の返信の返信の返信の返信の返信

 >読むせんさん。

 ドラコンです。設定を追記します。

 ●郵便の信頼性
 郵便は信頼できます。鉄道のダイヤが正確な世界で、郵便不着が当たり前では、違和感があります。

 ●後宮太学および後宮自体の設定

 ・後宮太学卒業生の進路は、主に次の3つ。官吏(皇族の側仕えや後宮の運営などの宮内官が主だが、一般行政官もあり)、武官、歌手や踊り子などの芸人。
 
 ・田舎の少女たちは、よく読む新聞・雑誌で取り上げられる後宮太学出身者が芸人中心のため、後宮太学を「芸能学校」の認識が強い。ただし、官吏・武官への道があることは、一応の知識として持っている。
 
 ・一方、都市部で知識層の少女は、後宮太学で芸能を学べる場との認識と同時に、バリバリのキャリア官僚への道であるとの認識。
 
 ・後宮太学が皇后選びの場とは、一応認識されている。が、募集が不定期(官吏登用試験・科挙は定期的)だから、志願者も皇帝と結ばれることはあまり考えていない(とはいえ、今回は新皇帝即位直後のため、平年よりは期待値が上)。むしろ、皇族やキャリア官僚と結ばれるほうが現実的。
 
 ・後宮太学の授業料は無料。その上若干の小遣い銭も出る。後宮自体の運営の手伝い(例えば厨房の手伝い)のアルバイトすれば、もっと稼げる。
 
 ・大前提として、演劇、音楽、詩文、古典、茶に通じでいることが、文化人・知識人の条件。
 
 ・後宮太学で芸事を教えている理由は、歴代皇帝・皇后の中に、芸事を好む者が時折出ている。そして、自分でたしなむだけでは物足りず、女官たちに教え込まないと気が済まなかった。
 
 ・時々、皇帝主催の文化祭が催される。後宮劇団の演劇や演奏は、人気の出し物である。
 
 ・宮中宴席での給仕は女官がやったほうが華やかで良い。また、宴席で即興の詩を詠めるのが、知識人の証。作詞者本人が朗読しても良いが、美声の主が朗読すると、なお場が華やぐ。
 
 ・後宮は実質、女性官吏の独身者寮。皇帝が肉体関係を持つのは皇后のみ(銀鈴の時代の200年前に側室が皇后を廃位・毒殺して、そのたたりで側室と皇帝が非業の死を遂げたのが理由)。卒業後、「貴妃」「賢妃」などの位を与えられるが、これは単に官等を表す符号に過ぎない。

 ●ツッコミ役のそこそこいいところのお嬢様の設定(出すかは未定)

 ・地方の豪商か地主の娘。
 ・そろばん(金勘定)が得意。
 ・16、7歳。
 ・「教養と家柄のある私が、史上初の歌って踊れる、美女財務大臣になってやる」と自意識過剰で、空回り。
 ・ただし、容姿は化粧を落として、白無地の衣を着せると、十人並み(つまり大したことない)。

上記の返信(お礼追記)

スレ主 ドラコン : 0 投稿日時:

 >読むせんさん

 ドラコンです。重視する設定と、書かなくても良い設定の別をご教示くださり、ありがとうございます。

スレッド: 寿国演義 銀鈴、都へ行く

この書き込みに返信する >>

元記事:お礼追記の返信の返信

・・・で、郵便うんぬんをヨーロッパないずにすると。

孤児院で仲良く暮らす二人の少女シルバーベルとミンミン。

だが片方の少女ミンミンが、自分たちの出生証を見てしまう。
ミンミンは餓死した貧乏娼婦の孤児、一方シルバーベルは大貴族の娘と使用人の間にできてしまった不義の子。
ベルには間違いなく大貴族の母の血が流れているため、莫大な遺産が用意されている。

しかもベルの母は以降に病気をわずらい、子供ができない体に。その貴族の血を引く正当な子供はシルバーベル・しかいないのだということを知る・・・
そしてミンミンは出生を入れ替えてしまうことでベルの身分を乗っ取ってしまった。

・・・みたいな騒動おこらんの?みたいな。
合格証なんて誰でも欲しいものではないの?という価値観や民度です。

上記の返信(お礼追記の返信の返信の返信)

スレ主 ドラコン : 1 投稿日時:

 >読むせんさん

 ドラコンです。いつもありがとうございます。ご意見をいただいておいて、こういうことを申し上げるのは、誠に申し訳ないのですが、読むせんさんのご案は、拙案と方向性が異なっているように感じます。

 まず、今回は練習のため、【比較的単純な話】で、【鉄道、特に食堂車・寝台車を出して】、長くても【400字詰め原稿用紙10枚程度】、と考えております。ゆえに、「銀鈴が列車に乗ってから、列車が都に着くまで」を主軸にしたいです。読むせんさんのご案だと、銀鈴が列車に乗るまでが長過ぎて、話が複雑になりそうです。それに、登場人物の「不幸自慢」も好きではありません。

 後宮太学の志願者で、そこそこいいところのお嬢様も出したほうが良いのか? と質問しました。これは、銀鈴とお嬢様は初対面なので、列車内で掛け合い漫才の自己紹介ができるのでは? との意図でした。

 拙案の理想的な雰囲気は、『薬屋のひとりごと』ですね。『薬屋のひとりごと』の言葉選びは、こちらの管理人・うっぴーさんもブログで取り上げられていました。そのブログの感想を書き送ったところ、掲載していただきました。ですので、詳しくは繰り返しません。
 https://www.raitonoveru.jp/cms2/2019/08/01/45072/

 上記リンク先でも書いたように、『薬屋のひとりごと』の、「想定西洋世界と交流のある中華風世界」の描き方には舌を巻きましたね。鉄道こそ出てこないものの、私の理想にかなり近い作品です。

 ただ、鉄道が出ると、洋服を着ているとイメージされかねないのが不安です(鉄道は文明開化の象徴、鉄道員は洋服着用の先鞭)。どうしても、服装描写がうるさくなりそうだ、とは自覚しています。そこで、『太陽と月が眠るところ 紫微国妖夜話』(宮池貴巳、キャラブン! 小学館文庫)のように、中国服飾用語を使って、その用語の説明をほとんどせずに、押し切ろうかな? とも考えています。

スレッド: 寿国演義 銀鈴、都へ行く

この書き込みに返信する >>

元記事:寿国演義 銀鈴、都へ行くの返信

じゃあ、没になったので、改稿案その2いってみましょう~。

〈1〉これはほぼ元のまま、
 即位間もない皇帝、仁瑜は自身の花嫁候補でもある、後宮に置かれる女官養成機関「後宮太学」(教育期間2年)の志願者の自筆履歴書を読んでいた。「書は人なり」。掌をかざして、志願者の気を感じ取る仁瑜。その中に1通、気になる履歴書があった。志願者名は「張銀鈴」、志願動機は「お菓子食べ放題」。仁瑜は、側近の<モブ>に「後宮に来る前に、銀鈴と直接会ってみたい」と言い出した。「皇帝がお供も連れずに外出なんて無理です」「そこを何とか」側近ため息。「じゃあ、条件があります」

2、
 銀鈴は、駅で両親の見送りを受け、引率の女官と共に都行の列車に乗り込んだ。村の学校の遠足などで、年に2、3回日帰りで3等車に乗ることはあっても、初めての2等寝台車に乗り、興奮気味。途中で乗り換えがあることを女官から説明される。この国の列車の運行は正確で、ぐずぐずしていたら乗り継ぎ列車が発車してしまうからと注意される。「こんなときに事故とか起きなきゃいいけど」と女官は呟く。
 銀鈴、女官と共に食堂車へ向かう。初めての車内食にはしゃいでいた。

3、《食事中、いきなり近くの席の小さな子供が喉を詰まらせて苦しそうだ。》
 瞬時に食事の席は混乱する。「大丈夫!?」と母親らしき人が声を掛けるながら背中を強く叩くが、どんどん子供の顔は青くなる。
 銀鈴も見ていて頭が真っ白になるが、ふと昔の光景と今の光景が被った。
 銀鈴、立ち上がり、子供に近づく。床に片膝をついて、自分の立てた膝に子供をうつぶせにして置き、強く子供の背後を強く叩くと、床に食べ物が落ちた。
 詰まっていたものが無くなり、子供は元気になる。
 銀鈴、母親にお礼を言われる。
 周囲からも「お嬢ちゃん、すごいや」と咄嗟の行動を称賛される。

4、銀鈴、(女装の)仁瑜に声を掛けられる。素晴らしいと。同席を願われて一緒に座る。
 女官も安堵して、トラブルがなくなって良かったわと呟く。
 きょとんとする銀鈴に仁瑜は小声で説明する。子供があのまま意識不明になったら、救急搬送するために列車は停まり、遅延が発生していたかもしれないと。
 食堂車で<銀鈴は>彼女?と相席して、意気投合する。銀鈴は仁瑜と行き先が同じことを知る。
 無事に後宮についた。そこで仁瑜に出会い、男の格好をしている仁瑜に出会うが、最初女性と思っていたのと、後宮に男がいるわけないべと思って、男装していると勘違いする。

5、エピソード。何か。

私の案はまた粗があるかもしれないですが、どういうところが変更になったのか分かりますか?(採用しなくてもいいですから! あくまで例です!)

あと、仁瑜は当初わざわざ女装してなかったんですね。勘違いしてました~。ごめんなさいね。
ただ、男性が男の服装をしていて、それを女だと主人公が最初に勘違いって、うーん、正直厳しいような気がしました。
男性が見間違うことはあっても、女性が見間違うことは性質的に少ないと思いました。当方女性ですが、結構女のほうが「前髪切った?」など、そういう細かい違和感に気づきやすい気がしますよ。
初対面の男性が女装している場合、ただ単に骨が比較的がっしりしているだけかな?と思うので、女性でも本当に勘違いしやすいと思いますけど。
もし、当初の通りの設定でいくなら、周囲に比べて顔をなかなか覚えられないなど、細かい見る力が弱い特徴が主人公にないと、厳しいと思いました。

あと、スレ主様の前回のコメントについてですが、

>比較的単純な話にしたいと考えておりますので

これについて、認識の違いを感じました。
短編を皆さん練習にお勧めするのは、長編よりは少ない文字数で「起承転結」の勉強ができるからですよ。なので、今回も粗はあるかもしれないですが、例として起承転結があるあらすじを提示してみました。
スレ主様の最初のあらすじでは、山場がないんですよね。
「起承転結」の一部がない。
趣旨は「主人公が後宮に行く話」だと思うんですが、障害となるものを用意しないと盛り上がりがないです。

そこまで言わなくても感覚的に理解してくださるだろうって思ったのと、悪役が出てくる作品の「後宮小説」「薬屋」をお好きな作品に上げていたのに、
「それに、悪役を作るのは好きではないので、モチベーションが出にくいです。」
っていうコメントを見かけて、
アレ?これも私と認識が違うと感じて戸惑いました。
後宮小説の山場では、敵から攻め込まれていたましたよね? 悪役いますよね?
薬屋の謎解きの山場では、悪事を働いた犯人がたまに出てきますよね?
同じ作品に触れているのに、この認識の違いはなんだろうって疑問に思いました。

長編が書けないっていうのは、話の組み立て方をまだ理解していないからだと思います。
そのために短編から勉強しましょうってことなので、
「単純な話にしたい」ではなく、
どうしたら「起承転結」のある話が仕上がるのか(スレ主さまが思っているより複雑になってしまうかもしれませんが)、頑張って考えられたほうが、長編を書くための勉強になって良いのでは?と思いました。

山場を作るのは、はっきり言って難しいです。スレ主様だけではなく、私を含めて、結構割と多くの人が一度は躓く問題のように感じてますよ。

あと、踏み込んだ発言で申し訳ないけれど、スレ主様は結構読書量はあって知識は多そうなのに、こういった話の組み方が苦手(山場の有無に気づいていない?)&悪役がいる話が好きではないというのは、お好きな中華な世界観のうんちく等には関心があって注目していたけど、肝心の「話の趣旨や流れ」には今まであまり意識されていなかったのかな?と感じました(ごめんなさいね。ちなみに私は逆です)。
今後、小説を読むときは、どういった経緯で話が進んでいくのか、「分析」しながら読まれたほうが参考になると思いました。その方が、話の構成について学べると思いました。
非常に言いにくいことだったんですが、山場を認識されてないようなので、はっきりと言わないと伝わりづらいのかな?と思って書かせて頂きました。不快に思われたら申し訳ないです。

以下のブログに書かれているトレーニング法がスレ主様に合っているような気がしました。まずはプロの短編で試してみてはいかがでしょうか。
https://plaza.rakuten.co.jp/wakatukihikaru/diary/201612150001/?scid=we_blg_tw01

起承転結のある話を組み立てられるようになったら、濃厚な中華の世界観で魅せる小説が書けるようになるかもしれませんよ!
前述の私の案はあくまで例なので、ご自分で考えられた山場で短編を完成させてみてはいかがでしょうか。
あと、短編なら設定はシンプルがいいと思います~。

最後になりましたが、意見の押しつけはしたくないので、これ以上はこの話題についてコメントはしませんね。
合わなければ流して頂いて構いませんので、失礼しました。

上記の返信(寿国演義 銀鈴、都へ行くの返信の返信)

スレ主 ドラコン : 0 投稿日時:

 > ふじたにかなめさん

 ドラコンです。再度ありがとうございます。

 >じゃあ、没になったので、改稿案その2いってみましょう~。

 前回のご案を、完全にボツにしたつもりはないのですが。

「銀鈴が、ライバル視するお嬢様に嫌がらせをされる」では、少々無理があるとは思いました。もう一人の志願者のお嬢様は、自意識過剰で自信満々なので、銀鈴ごとき田舎娘は眼中にありませんので。

 ですが、先の返信でも申し上げた通り、お嬢様大事の使用人が、暴走して勝手に銀鈴を危険視して、銀鈴を追い落とそうとする、ならアリと感じました。銀鈴を追い落とそうとするのが、同じ志願者のお嬢様よりも、勝手にやった使用人のほうであれば、お嬢様に免じて許すのもやりやすいです。さらに、この使用人が変装が得意な元常習万引き犯なら、密偵として使えるから取り込みやすくもなります。

 ただ、そうなると、掌編ないし短編にしては、登場人物の数が多くなり過ぎるのが気になります。

 それから、悪役についてです。他人が作った悪役であれば、あまり気になりません(『後宮小説』とアニメ版のあのバットエンドが嫌で、何とかハッピーエンドにもっていけぬかと考えたのが、中華ファンタジーにはまったきっかけ)。ですが、自分で作ると、自分の分身ですから、「悪いことをさせたくない」という気持ちがあります。また、『水戸黄門』の悪代官のような感じなら感情移入はないでしょうが、使い捨てなのが、なんとなく嫌ですね。

 >スレ主様は結構読書量はあって知識は多そうなのに、こういった話の組み方が苦手(山場の有無に気づいていない?)&悪役がいる話が好きではないというのは、お好きな中華な世界観のうんちく等には関心があって注目していたけど、肝心の「話の趣旨や流れ」には今まであまり意識されていなかったのかな?と感じました(ごめんなさいね。ちなみに私は逆です)。

 ご指摘の通りです。舞台設定先にありきですね。小説を読むにしても、舞台設定が好みに合うか合わぬかですからね。「山場」について、分かりやすいご指摘ありがとうございました。

スレッド: 寿国演義 銀鈴、都へ行く

この書き込みに返信する >>

現在までに合計47件の投稿があります。 5件づつ表示中。現在全10ページ中の5ページ目。

ランダムにスレッドを表示

アームドモンスター 案2

投稿者 和田慶彦 返信数 : 0

投稿日時:

複数用意した案の中でどれが一番おもしろいと思うかを聞きたいです ドン・キホーテを見て思いついた主人公像。 こちらの方がステラ... 続きを読む >>

目的:趣味で書く

要望:一緒に作品を作って欲しいです!

カテゴリー:

▼おすすめ小説!

凍った瞳

投稿者 silica 返信数 : 5

投稿日時:

 この作品は、人類補完機構シリーズに影響されて、壮大な歴史に一部を短編として作ろうとしている物です。まだ他の作品は全然出来上がってい... 続きを読む >>

目的:趣味で書く

要望:一緒に作品を作って欲しいです!

カテゴリー:

World crysis 〈ナミダ:アタッチメント・ディス・ワールド〉

投稿者 ソラナキ 返信数 : 2

投稿日時:

欠点など、ラブコメとしてあったほうがいい展開などを教えてください。 続きを読む >>

目的:趣味で書く

要望:一緒に作品を作って欲しいです!

カテゴリー:

ランダムに返信を表示

元記事:役立たずの魔物使いは、卵を背負って旅に出る。

いつも公募で一次選考通過どまりなことが多いので、話作りの段階で評価を伸ばせる余地があるなら、直して二次選考通過を目指したいと考えております。
もしよかったら、気が付いた点を教えていただけたら嬉しいです。

上記の回答(役立たずの魔物使いは、卵を背負って旅に出る。の返信)

投稿者 サタン : 1 投稿日時:

まず良いところは、世界観にまとまりがあるところ。「魔物使い」自体は少ないがそういう職種の世界観として作られていて、他に目移りするようなこともなく、「魔物使いの主人公」の話だと理解できる。
えーと、例えば子供用の玩具のアニメや漫画ってあるじゃん。ミニ四駆とか。そういう玩具が国際競技になってたり世界を救うことになったりするけど、ただの玩具の話なのに「そういう世界観」で納得できてしまう。
そういった「世界観のまとまり」があって、魔物使いの世界観として受け取れるので、作者の中で強くイメージ出来ているのだろうと思う。

キャラクターもあくまで設定上の土台部分においては良いと思う。主人公が役立たずで、ヒロイン?の王子は有能な人物なのでこの二人の性格に落差があって衝突が考えられるので相性がいい。
また、おそらく卵に「ドキドキ」を与える、つまり卵が「ドキドキ」を要求すると思われるので、ぎこちない二人に「ドキドキ」を強制させる要素として卵の設定も良い。
魔物は死んだら卵に戻るって設定もいいね。

こっからは んー と思うところ。
とはいえ先に言い訳を入れておくけども、私は漫画原作には関わったことがないし賞についても詳しくなく、そもそもこの賞が何を求めているのかを知らないため、「それでいい」のか「それは違う」のかの判断はできない。

まずはっきり言ってストーリーまたはコンセプトからは面白味を受け取りにくい。
応募規定の項目にも書いてあるはず。
>端的に作品の魅力を伝えることを心がけてください。
と。
応募規定のキャッチコピーの欄に書いてある例には、
>(例)ヤンキーに憧れる女子高生、異世界で特攻服作り⁉
と、このような例がある。
この例はさすが編集に携わる人の例だけあって非常にヒントが多く参考になる。
まず「ヤンキーに憧れる女子高生」というだけでキャラが立ってる。
元は普通の女子高生なんだけどヤンキーに憧れてるからちょっとツッパったり強気に出るけど内心は心臓バクバクいってる感じがわかるでしょ。
そんな女子高生が学校で変な友人に囲まれたりするだけでも絵になるのに、更に「異世界」で、異世界には不要だろうになぜか「特攻服作り」をテーマに持ってくる。
本来では合わないだろう具材を混ぜ込んで上手く料理に仕立てるだろうセンスを感じる良い例です。

対して御作は、
>魔物使いを目指す女の子は、追手の王子とワクワクドキドキして卵を孵します!
と、このように書きたい内容を端的にしただけなので、魅力が出せていない。
では、御作において「魅力」とは何かと考えてあらすじを読んでみると、
キツいことばかり書いて筆を折らないでほしいが、プロになりたいとのことなのでそのレベルで物を言うと、
正直、キャラ頼みの展開で押し出せる魅力がほぼない。
設定やキャッチコピーから読み取れる御作の魅力は、おそらく「王子と主人公の関係」と「卵の孵化」あるいは「卵の正体」であろうと思う。
けど、あらすじでは主人公と王子が旅に出る経緯で文字数の半分以上を使い、魅力を出さなければならない「旅の道中での王子と主人公の進展」や「孵化の進行状況」や「卵の正体」については端折っていて、ほぼ書かれていない。
これでは設定はわかるけど魅力はわからないと思う。
そして、設定は別途設定の欄を読めばわかるので、あらすじで端折るのは設定のほうだと思う。

また、キャラ頼みと書いたけど、だからと言ってキャラ立てが上手くできてるわけではなく、これもキツいこと言うけど、「こういう設定のキャラだから上手く描いてね」感がすごくあって、そのキャラの良さ・魅力をストーリー上で表現できていない。つまりキャラに丸投げしてるだけに見える。

例えば、主人公は「役立たずから脱却していく姿」とアピールに書いてあるわけだから、最初は役立たずのはず。
つまり王子の足を引っ張ったり失敗して凹んだりして、脱却すべき現状を書いておかないといけない。
なのに、第一話から活躍してて積極的で行動的で、全然設定に書いてあるキャラクターを表現できていないと思う。
最初に主人公は上司に怒られてるけど、これじゃ主人公の失敗ではなく上司が嫌なヤツという描写になってしまうので、主人公の天然や役立たず感は出ない。
第一話は、主人公のキャラクター性を最大限に前に出すべき(作品にもよるが)なので、主人公の性格や特徴の結果物語が動きます、という展開が望ましい。
つまり、主人公は天然で役立たずなので、ドジって間違えてミスをして、その主人公のミスが遠因となって神殿に火がつく。混乱の中逃げ遅れると、そこへ卵の声が。とか。
火事が主人公のせいってのもアレだから、上司が主人公に嫌がらせをしようとしたけど主人公がミスと天然で回避して不発、それに腹を立てた上司は怒って立ち去るけど、上司は嫌がらせの片付けをしないでどっか行ったので、それが原因になって火事になる、とかのがベターか。

一話の序盤は魔物使いと卵の設定を上手く短く端的に解説してると思うけど、「説明」なんて入れなくても、せっかく上司がいるんだから「大事な魔物の卵になんてことしてくれるの!」と言わせれば「魔物の卵は大事なんだな」ってわかるし、「そんなだからロクに契約も出来ないのよ、役立たず!」って言わせれば、「魔物使いになるためには卵と契約するんだな」ってことがわかるし、そのうえで「不自然な場所にある不自然な卵」が出てくれば「これは特別な卵だ」って理解できる。
そういう読者の「理解」は一種のカタルシスになるから、説明しなさすぎるのは良くないけど、説明せずにこうして描写してやると説明を省略できるし読者の興味も引きやすくなる。

漫画原作については詳しくないが、たぶん、1・2・3話の構成が上手くないと思う。
1話で主人公のキャラクターを、2話で王子のキャラクターを、3話で二人の関係性がどう発展するかを、それぞれアピールするのが王道な構成かなと思うけど、主人公視点を意識しすぎてるのか、2話目は王子のキャラ立てに集中できてないし、だから王子の事情語りが3話終盤まで引っ張っちゃって二人の関係性まで書けていないし、
確かに応募規定には「この3話で話を完結させる必要はない」と書いてあるけど、作者の実力は試される3話だから、この3話で最低限ないし最大限の魅力を出しきらないとダメだと思う。
ということは、時系列順にただ話を3話分書くだけじゃダメだと思う。

正直なとこ、ストーリーは面白味さえ用意できれば、あとは編集と作画との話し合いとかで詰めることができるから、細かい部分や物語自体の完成度はあまり重要視されてないと思う。
でも、漫画だからこそキャラ立てはラノベ以上に重要だと思うし、そのための演出の技術やセンスは問われるものだと思う。
設定なんかのアイディアも、そもそもキャラ立てのために考えたほうが良いと思う。
この3話で魅力を出し切れるアイディアは何か、って。
例えば、適当なこと書くけど、王子の「王子様である」ってこともキャラの魅力の一つだから、そうそう書いてしまうのもアリではあるけど考える必要があるよね。
王子が追っ手になるのも別に理由付けしてしまってもいいと思うけど、例えば二面性があって昼は王子で夜は暗殺者(諜報員)になるとかでも読者からすれば「なんで?」からの興味に繋がるし、
1話で上司との会話で王子の話題を出しておいて、2話で名無しで追手を出しといて、3話で「あなたがあの王子!? なんで追手に!?」って展開でもいいわけだし。
そんな中で卵は王子とのドキドキを要求してくるから、卵を孵したい主人公はドジで天然だけど勇気を出して行動し、やや浮世離れしてる王子とすれ違うも、何かのきっかけで二人の気持ちが噛み合うと卵がドキドキを感じてなんらかの変化を見せる。
と、そこまでを3話でまとめられればそっから二人はどうなるんだろうと思えるから、漫画原作ってことを考えると、キャラの作り込みとその演出、キャラ立てに力をいれたらいいトコまでイケるんじゃないかと思う。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://maho.jp/works/15592098914040058724

スレッド: 役立たずの魔物使いは、卵を背負って旅に出る。

カテゴリー: 女性向け

この書き込みに返信する >>

元記事:屍使いのままならない日々

10万文字くらいの長編を書きたいと思い昔考えた設定を見返していたら見つけたものです。
読んでみたいと思える設定になっているか不安なので教えていただけると嬉しいです。
あまり重たくない作品にしたいのですが、ちょっと設定が暗めなのが気になっています。

上記の回答(屍使いのままならない日々の返信)

投稿者 サタン : 0 投稿日時:

この作品は、おそらく 見た目から忌諱されてる蟲族と人間との交流 であると思う。
けど、内容は 主人公が蟲のトラウマを克服する話 になってると思う。
つまり、「交流」のほうに面白味を見いだせるかっていうと、内容はそっちに比重を置いてないので、正直なとこ見いだせないと感じる。
例えば
>おっかなびっくりルシエラのことを理解して絆を深めていく。
と、交流部分が省略されていて、「理解して絆を深めてく」のは「トラウマを克服するため」であって「交流」のためではない。
この省略部分はサブプロットを用意すると書かれているけど、それも
>優しさを手に入れる。協調性を身につける。死を悼む心を思い出す。
となっていて、「主人公」が主体になっている。
「優しさ」も「協調性」も「死を悼む」のも主人公のことだけで、蟲族との関係性の話ではない。
もし、「いやいや、その関係性の中で主人公はこのように変わってくってサブプロットなんだ」と考えているのであれば、それは逆。
絆を書くなら「主人公が変わったことで関係性が良くなっていった」と書かなければいけないと思う。
「主人公が変わった」ことが主体なのではなく、「関係がよくなった」ことが主体になるサブプロットにしないと。
そしてこの話はサブプロットだけでなく、プロット全体に言えることで、最初に書いたけども、「主人公がトラウマを克服する」という主人公が主体になっていて「二人の関係性、異種族間の交流」という話にはなっていないと思う。

一方で、この話の主体は「主人公のトラウマを克服する話」で間違いなく、「交流」のほうは私の読み間違いならば。
すると物語の面白味は「トラウマをどのように克服するか」になるけど、その場合3つのサブプロットにダメ出しはしないけども、でも、そのサブプロットに「どうやって克服したのか」が書かれることになると思うので、省略されては面白さは感じられない。
なので、面白いかどうかはわからない。

プロット全体の話はダメ出し気味に少ししたけど、でも、その全体の構成はとても良いと思う。
というのも、この物語は大きく二分出来て、前半は「主人公がトラウマを克服する話」で後半は「主人公が蟲族の娘に思いを寄せる話(かな?)」。
序盤で「トラウマを克服する」と方向性を出して、中盤でそれを達して宙に浮いた目的意識を「トラウマ克服」から「関係性の発展」に舵を切って、関係性が良くなった終盤で大きな問題を起こしオチにつなげる。
実に良い構成になっていると思います。
ここに一つ助言をするなら、
一幕二幕と書いてることから三幕構成を意識してるのかなと思いますが、三幕構成には「ミッドポイント」というのがあります。
これは物語中盤にあって、物語のオチへ向かって方向性を決定づける、落とし所を見せるポイントです。
御作で言うと二幕のサブプロットを終えたあたりで「トラウマを克服した」ところ。
ここに「落とし所」を見せる何かが欲しいですね。
例えばガイルが復讐を考えてる描写は終盤ではなくココがいいと思うし、〆で光る魔石の指輪を送るけど、そういう指輪があるって事もココで出しておきたい。

構成は良いと思うのだけど、やっぱ内容はちょっと魅力に欠けるかなと思う。
主人公が進んで「トラウマを克服する」と前向きだから、「トラウマ」って道具が交流のための物語の障害としていまいち機能していないのがその理由じゃないかなと思う。
勝手な妄想をするけども、
こういうのは「トラウマがあるし気味悪いから毛嫌いしている」という主人公が、でも依頼だし仕事だから仕方なく守ったりしていたら蟲族が切っ掛けで優しさを知るようになり関係が少し前進し、そんなことを繰り返して気がつくとトラウマが苦にならなくなって蟲族の娘を気にかけるようになっていた。という感じが面白くなりやすいんじゃないかなと思う。
嫌ってるし偏見があるからこそ、そのトラウマが障害となってトラウマをひとつ乗り越えるごとに蟲族の娘の良いところに気がついていけるわけで、そもそもトラウマ克服に前向きだと「トラウマを乗り越えること」が目的になっちゃうから、障害になり切れなくて盛り上がりに欠けちゃう。
このあたり、たぶん3つのサブプロットがちゃんと書かれてても同じ印象だと思う。

あとは、書き漏らしかあえて書いてないか、あるいは過去ネタのようなので前提に何かあるためなのかもしれないけど、
正直、前半の「パーティー」の必要性がない。
主人公が大仕事のあとで断りきれない筋から強引に仕事を押し付けられたとか、自分にも落ち度がある事をしでかして仕事を断れなかったとか、主人公が「せざるを得ない」状況になれば問題なく蟲族の娘の護衛に出れるし、現状他のパーティーメンバーは基本的に出番がない。
ハンスは辛うじて主人公(と読者)に「蟲族に危険はない」と伝える役目があるけど、そもそもソレはセリフで説明するんじゃなく、例えば「蟲族は人を喰うと言われているが、ルシエラは主人公が作った拙い野菜スープを おいしい と言って微笑んだ」とかってエピソードを作って、「噂ほど危険はないのかもしれない」と主人公が感じる、そういうエピソードで表現していかなきゃ、これはそういう二人の関係性を語る物語なんだから。と思う。
物語のテーマや本筋以外のことならセリフでも地の文でもさっくり説明しちゃったほうが早いけど、本筋に関わることはちゃんと物語にしなきゃ。

パーティーを組んでると、最悪「俺はトラウマあるから無理だわ。ハンス一人でやって。じゃあな」で問題ないので、なぜ主人公は承諾したのか、友人だからとか魂の格がどうのとか、そういうので腑に落ちるものではないような気がする。

最後に気になった点をあと2つ。
一つは、ミッドポイントの話で少し触れたけど、敵役(ガイル)が出てくるのが終盤で唐突すぎる。
キャラ紹介を読む限りでは、プロットにはないけど序盤というかプロローグかな、に邪竜との戦闘があって、そこで因縁を抱える仲になるわけだと思うけど、終盤でいきなり出てきても「誰だっけ?」になると思う。
もう一つは、「屍使い」の設定がガイルとの因縁以外にほぼ活かされていない。
主人公が戦闘でミスって仲間に「休め」と言われるのさえ、痺れ薬を風上に投げた っていう屍使い関係ねえ状態で、屍使いと蟲族の関連性もないと思うし、トラウマにも関係ないと思う。
屍使いですって設定があるだけの状態でもいいと思うけど、それがタイトルになってるから、例えば「最強魔法使い無双」ってタイトルで「主人公は剣術で敵を薙ぎ払う」って展開ばっかだったらタイトル二度見しちゃう。これも設定で魔法使いなだけで剣術してますって話で、違うタイトルなら気にならないと思う。

>読んでみたいと思える設定になっているか不安なので
設定だけで読んでみたいかどうかっていうと、設定だけで読者の興味を惹くタイプの内容ではないと思うかな。設定良し悪しって話じゃなく。
人間と異形との交流ないし恋愛?が面白味になるから、その点を押し出せる紹介文とか煽り文句とかが読者を獲得できるかどうかになると思う。設定だけで読者を惹き付けるようなコンセプトの話ではないんじゃないかな。
>ちょっと設定が暗めなのが気になっています。
確かに明るくはないけど、暗い内容ではないのでそこはまったく気にならないし問題にならないと思います。設定はあくまで話を彩るものなので。

スレッド: 屍使いのままならない日々

カテゴリー: ラノベ(中高生向け)

この書き込みに返信する >>

元記事:マリーゴールド

内容としては、生命倫理などの世界の諸問題を取り上げた、主人公成長系の作品にしたいです。
小説は読んだことも書いたこともないです。なのでこれを読んで下さった方々に推敲やアドバイスをお願いしたいです。話を膨らましても構いません。お願いしますm(__)m

上記の回答(マリーゴールドの返信)

投稿者 ハルト : 0 投稿日時:

無断で他人の作品を書き込まないでください。

スレッド: マリーゴールド

カテゴリー: 一般文芸

この書き込みに返信する >>
トップページへ

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

プロットの相談をする!
タイトルは80文字以内。
キャッチコピーは35文字以内。
あらすじは20文字以上、4500文字以内。
キャラクターは20文字以上、4500文字以内
設定(世界観)は20文字以上、4500文字以内
参考作品は1000文字以内に収めてください
コメントは4500文字以内。
返信通知設定(必要なければ外してください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

ページの先頭へ

小説のプロット相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ

関連コンテンツ