俳句添削道場(投句と批評)

辻 基倫子さんの添削最新の投稿順に並んでいます

「花野にいました証人はいません」の批評

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 花野にいました証人はいません

慈雨様。
御作品、花野の果てしない世界観を口語で表現されたすばらしい句だと思いました。
そして、この花野は、実は現実の花野ではなくて、自分の心の奥深くにあり、最も大事にしている場なのかと思いました。ある日、現実の色々なことが嫌になり、心の中の花野で本当の自分を遊ばせ、癒されて、何とか現実世界にやってきた、という句だと解釈し、心から惹かれます。手直しするところなど何もありません。☆が100くらいほしいです。
 別件ですが、私のつたない過去の句を、御覧いただいていて腰が抜けるほど驚きました。これを励みに私も頑張ります。

点数: 2

大花野ちひさき骨に耳澄ます

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 花野原ちひさき骨のしじまかな

鈴蘭様
御作品、眼前に景が浮かぶ具体性と、厳粛に命に向かい合う心情が表現されたすばらしい句だと感じます。このままで本当にすばらしいのですが、私の個人的な好みとして、作者が能動的に骨にあった命を知ろうとしている、というやさしさが表現されたら、この厳粛な場面に人間味が生まれるような気がしました。そこで、「耳澄ます」としてみました。そして「小ささ」と「大きさ」を対比させたらさらに景が広がるような気がして、提案句を考えました。
 ところで、私の八ヶ岳の句を、本当に見事な句に推敲してくださってありがとうございました。鈴蘭様のお考えの方がずっと軽やかで秋らしいと、感動しました。

点数: 0

秋天の果てを揺さぶる大王松

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 秋天をおしのけて在り大王松

 鈴蘭様の句、松の雄大さと、秋の青空の爽快さがよく合っていて堂々とした佳句だと思いました。「大王松」とは明治期に日本に入ってきた北アメリカ原産の松、だと知りました。今はお寺に植えられているのですね。
 「大王松」という言葉自体が俳句の言葉としてとても新鮮なので、私なら、そこから見えてくる秋の空も、これまで人が見えていなかった空を描きたくなってしまいます。また、「大王松」は葉が長くしだれていて、風に動くものなのかな、と思い、その特徴をふまえて、よくある松とは違う存在感と、秋空のどこまでも深い青を表現したいと思い、掲句のような案を出しました。
 ところで、石榴の句について、本当に「なるほど、ここまで深く考えが及ばなかった、私は本当にまだまだだな。」と分かり、なんだか爽やかな気持ちになり、推敲も進みました。ありがとうございました。

点数: 4

楠の葉群に揺るる朝の露

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 楠の葉の風にきらめく露の玉

不尽様
御作品、秋の朝の爽やかな樹の様が手に取るように見えてくるとても素敵な句だと思いました。私の掲句が御作品よりいいとは思えませんが、
私は、秋の楠には少し黒っぽい暗さがあるように見え、そこに朝日が当たる
対比の光景を描きたくなってしまいます。さらに「風にきらめく」という措辞が
よく聞く言葉のように思えます。「風」と言わなくても「風」を感じさせるように
「揺るる」を入れてみました。
 また、別件ですが、私の「秋の蝶」へのご投稿もありがとうございました。
お褒め頂いて嬉しかったです。

点数: 0

地上絵の轍現るるや星月夜

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 地上絵の轍のこるや星月夜

めい様
私は御作品を読んだ時、殺風景だと思っていたいつもの庭が、星月夜によって地上絵の轍が刻まれた、ロマンあふれる地に見えた、という句だと思い、とても惹かれました!
だからもとの句のままでいいのですが、私の感じた良さをさらに強調させていただくと、提案句のようになります。
 ところで、私の「石榴」の句に、すばらしい提案をしていただいてありがとうございます。特に「ぽろぽろ食み零す」という発想を膨らませて、少女との取り合わせでもうすこし頑張ってみます。
 これからもよろしくお願いします!

点数: 1

辻 基倫子さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

うりずんや島々囲む波一重

回答数 : 5

投稿日時:

風を追ふ風に羽根あり梨の花

回答数 : 2

投稿日時:

地下道をめぐる響きや蝶の昼

回答数 : 1

投稿日時:

桃開くたそがれ時の羽化として

回答数 : 1

投稿日時:

蔦若葉ランプの奥に司令室

回答数 : 4

投稿日時:

辻 基倫子さんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

つつじ香や雨の村から雨の町

作者名 かぬまっこ 回答数 : 3

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五線譜に作者が音の苗植える

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桜紅葉の何囁くや杖の道

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要望:厳しくしてください

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