俳句添削道場(投句と批評)

みつかづさんの添削最新の投稿順の58ページ目

「春の雲みなそれぞれに思ひけり」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 春の雲みなそれぞれに思ひけり

再来、失礼します。
拙句「今年また吾にぞ飛び来よ雀蜂」の添削、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/29957

実は、あれは完全にミスだと気付いたのはクリックしてからで、
これじゃあ、初詣で「雀蜂に来てほしい」と祈願している句と
解釈するのが普通になり、私の意図と字面が乖離していました(^_^;)
「今年」が新年の季語である点をウッカリしておりました。

めいさんの添削例「今年またモテ期のくるや雀蜂」であれば
新年の季語「今年」の力がグッと弱まりますので、
間違い無く春の景になりますよね。
ありがとうございます。

ちなみに、花蜂についてはまだまだよく存じておらず、狩り蜂についても
勉強不足なので、「生態系と生物多様性の維持」の観点から勉強したいと
考えております。

今回は以上です。

点数: 1

「山こへて子猿の嬉々と入学す」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 山こへて子猿の嬉々と入学す

再来失礼したします。
拙句「今年また吾にぞ飛び来よ雀蜂」にコメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/29957

いやぁ、やらかしました。
クリックした後で、「しまった。「今年」は新年の季語だ。これだと
初詣でスズメバチの飛来を祈願している」と解釈するのが一般的になってしまうと
気付きましたが、時既に遅し。

ご提案の「擦り寄りて我に靡くや雀蜂」。
これだと新年の印象は絶対に無いので、景は100%初詣にはならないですよね。
きっと、観察しようとして私が巣に近付いて、スズメバチの働き蜂に
「巣から離れなさい!」と警戒されて(我に靡くや)、ちょっとでも
危険性をやわらげる為に甘いスポーツドリンクでも飲ませて
落ち着かせている(擦り寄りて)景に変わりますが、狩り蜂との付き合い方として
とっても面白いなと私は思いました。景は変わっていても、句のもう1つの芯の
「狩り蜂との付き合い方」の部分はそのままですので、添削の範疇に収めて
いただけたのは嬉しいです。
この添削例は、流石はヒッチ俳句さん。ありがとうございます。

以上です。
どうぞ、ご自愛なさってくださいね。

点数: 1

「入学や背もたれ知らぬままでいて」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 入学や背もたれ知らぬままでいて

こんばんは。貴句、拝読しました。

深いですよね。「表面をなぞるだけでは見えてこない」タイプの句でしょうか。
季語「入学」はそのままの意味と季節感、入学されたお孫さんの未来の示唆の
ダブルの意味合いがあるのでしょう。
動詞+打消しの助詞で「知らぬ」。後には「ままでいて」。
音楽の作詞の様でもある、何処と無く不思議な感じがします。

きっとお孫さんが小学校にご入学されて、「背もたれ知らぬままでいて」は
「子供の様な感性、「何故?」との疑問を持つ事をいつまでも忘れないで
育ってほしい」、
「どこぞのお偉いさんの様な、背もたれにふんぞり返る様な大人には
ならないでほしい」との心情が、詩的に伝わってくる様に、また、
独楽爺さんが追い求める「余白の美」、「俳句に王道は無い」が
ヒシヒシと伝わってくるかの様に、私には感じられました。

以上です。ありがとうございました。

点数: 1

「花散るや屋根職人の大笑ひ」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 花散るや屋根職人の大笑ひ

こんばんは。
貴句、及び作者コメントの両方(貴句「屋根職人大笑いせり桜散る」の分も)
拝読しました。以下、長文です。お含みおきください。

独楽爺さんが仰られていた様に、「季語が動く」と私も思いました。
「桜散る」、「花散る」でないとダメな理由が見付けられませんでした。
上記の季語は「晩春、植物」の分類で、頃・時としての焦点よりも、
桜が散るという「現象」や「散っているもの」としての焦点を持ち、
故に「儚さ」などの印象を持つ季語ではないかと考えました。

そして、読者の視線を上から下に誘導していく性質も持つ季語なので、
屋根職人と取り合わせると読者の視点は慌ただしくなるかもしれません。
また、季語、屋根職人、大笑ひが結び付いた時に「落下事故」の印象も僅かに
出てしまうかもしれません。
(けが負う程じゃなかったので、職人2人が大笑いしたとの解釈もできてしまう)

そして、〇〇職人の〇〇の部分は読者にとっては二次的な情報です。
書かなくても特に問題は無く、その場合は読者が自由に想像できる余白になります。
「どうしても屋根職人と書きたい」のであれば6音も使わず、
4音の「屋根工」、3音の「屋根屋」で十分ではないか?と私は考えました。

以上より、私の添削例は、時系列順に以下の3つ考えてみました。
A:花時や屋根屋二人の大笑ひ
B:花過ぎや屋根屋二人の大笑ひ
C:夏隣屋根屋二人の大笑ひ

作者が「桜散る」、「花散る」といった「植物の状態、現象を表す季語」を
お使いの意図が「季節の明示」だけではなく「情景を彩る背景」であったなら、
A~C案のどれも、主役を覆い壊さずに全体を支える形になると思います

次に、貴句「屋根職人大笑いせり桜散る」へのコメント欄で気になった事です。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/30072

1.「せり」と完了形にした
確かに完了の意味はありますが、助動詞「り」には継続用法、存続用法もあります。

2.その後の動詞が「せり」ですから
古語辞典で調べましたが、「せり」という動詞は辞典に載っておりませんでした。
文語文法的には以下ではありませんでしょうか。
名詞「大笑ひ」+サ変動詞「す」の未然形「せ」+助動詞「り」の終止形

3.職人の屋根に談笑~
談笑は、「打ち解けて楽しく語り合うこと」を意味する単語です。
時間経過にやや幅があります。
2人の職人は仕事する為に屋根に上っており、語り合いまではしていないでしょう。
精々、一瞬だけ大笑いする程だと私は思います。

4.~桜散りそむる
「そむる」が平仮名ですので幾つかのパターンが考えられます。

・補助動詞「初む」
→マ行下二段活用ですので、句末に来る場合は「散り初む」。

・染めるという意味の他動詞「染む」
→マ行下二段活用ですので、句末に来る場合は「散り染む」。
マ行下二段活用(め/め/む/むる/むれ/めよ)

・動詞「散る」+染まるという意味の自動詞「染む」+助動詞「り」
→「散り染めり」。
自動詞「染む」→マ行四段活用(ま/み/む/む/め/め)
助動詞「り」は四段活用動詞の已然形、サ変動詞の未然形(エ段の音)に接続し、
自身の活用はラ変動詞と同じです(ら/り/り/る/れ/れ)

以上です。ご覧いただきありがとうございました。長文失礼いたしました。

点数: 1

「羽田便穀雨の山河下に見ゆ」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 羽田便穀雨の山河下に見ゆ

こんばんは。いつもお世話になっております。
貴句、拝読いたしました。

東京への旅の記憶と季節感が交差し、機内からの風景と「穀雨」という時候が、
美しく重なり合っているように思いました。
北国にお住まいとうかがっておりますので、「穀雨」という言葉に
込められた思いも、ひとしおのことと拝察いたします。
長く厳しい冬を越え、ようやく芽吹きの雨を迎えるという実感は、
南方の者には想像もつかない重みがあるのではないでしょうか。

そのうえで、私なりに少しだけ言葉を添えてみました。
ご笑覧いただければ幸いです。

A:穀雨なる山河幾つも過ぐる窓
⇒ 視点を飛行機の窓に寄せ、節気「穀雨」の穏やかさを
引き立てようとする試みです。

B:羽田への窓も故郷も穀雨なり
⇒ 窓の向こうの風景と、心の内にある故郷の情景、
その両方を「穀雨」と重ねてみました。

いずれも、原句の雰囲気を損ねないよう意識したつもりです。
一案にすぎませんが、何かのご参考になれば嬉しく思います。

私は、「添削」とは言葉を削ったり足したりするだけでなく、
句意や背景に「添う」ことでもあるのではないかと考えております。

次に、拙句「尋ぬるや鳥は散る花散らぬ花」にコメントを頂き、
ありがとうございました。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/30116

お題の「落花」は、私にとって実体験とは結びつきにくいものでした。
そこで今回は、やや実験的な構成を試みた句となりました。
戸惑いもおありだったかと思いますが、穏やかに受け止めていただけたこと、
感謝しております。

なお、私の句における季重なりや季違いは、あくまで詩的効果として
選んだ結果であり、「写生」、「詩的論理の中の実景」を意識しているつもりです。
(時には 実景xと実景yを重ねるので、厳密な写生ではない事もあります)

とはいえ、表現力はまだまだ未熟ですので、
さらに工夫を重ねて参りたいと考えております。

句やコメントを通して、学ばせていただけましたら幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました。

点数: 1

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