俳句添削道場(投句と批評)

慈雨さんの添削最新の投稿順の307ページ目

「苜蓿はバナナのような香りかな」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 苜蓿はバナナのような香りかな

とき様、こちらにも失礼します。
たくさん投句されましたね。サクサクっとコメントさせてください。

句碑にもなった、千原ジュニアさんの「故郷の苜蓿の香は濃かりけり」を思い出します。
苜蓿(クローバー)がバナナのような香りというのは、ちょっとピンときませんが、作者がそう感じたのならこのままで。

「かな」が、①切れ字の「かな」(バナナのような香りだなぁ)、②疑問の「かな」(バナナのような香りなのかな?)、とちらで使っているのかわかりませんでした。
独楽爺さまの提案句のようにすれば、①であると明確にわかります。助詞ひとつで意味が変わってくるので、丁寧に推敲してみてください。

その他、散文的、説明的なところも少し気になります。
作者様としてはどの辺を感動ポイントと考えてらっしゃいますか?

点数: 0

「春が来た満員電車にドア地蔵」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 春が来た満員電車にドア地蔵

こんばんは、3句目のコメント失礼します。

「ドア地蔵」のようなネットスラングを俳句に使うのは賛否あると思います。どちらかと言うと川柳向きかも。
おそらく読者の大半が「ドア地蔵って何?」ってなるだろうなと。その辺の批判を覚悟の上なら良いと思います(私は新しい試みは大好きなので、どんどんやってほしいですが)。

季語「春」が、「春になったから電車が混んでいる」という混雑理由の説明でしかなく、せっかくの季語が勿体ないですね(例えるなら、大谷翔平にボール拾いをさせているような感じ)。

このままだと川柳に近いので、俳句としては季語を中心に据えたいです。
あとはユーモアに振るなら、安易にネットスラングに頼るより、とき様オリジナルの発想で詠んでほしいですね。適度に虚を交えるのもアリだと思いますよ。

・ぎうぎうに春を詰め込む電車かな

点数: 0

「屋根職人大笑いせり桜散る」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 屋根職人大笑いせり桜散る

鈴蘭さま、こんばんは。
面白い句ですね。桜の散る様は儚さや切なさを感じますが、そんなことお構いなしに高笑いする職人さんの逞しさが浮かんできます。

ご自身の「モヤっと」と関係あるかわかりませんが、「せり」と完了形にした意図がつかみ切れませんでした。何か理由があるのだと思いますが…。
細かくは他にもありますが、一番はそこが引っかかりました。
とりあえずそれだけです、失礼しました。

点数: 1

「春雷や君とゐる理科準備室」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 春雷や君とゐる理科準備室

るる様、こんにちは。

これは…めちゃくちゃ佳い句ですね。
もし私がこの句を思いついたらここには投句せず、どこかへの応募用にストックしておきますよ(笑)。
取り合わせの距離感や、ちょうどいい情報量。具体的な映像が浮かぶのに、想像の余白もある。よく練られているなぁと感じました。

俳句で「君」と言えば恋する相手のことですので、そういう句でいいのですよね?キュンキュン(*^^*)

◯「理科準備室」から伝わるリアリティ。七音の難しい名詞ですが、句跨りでうまく盛り込まれているとおもいました。

◯「君とゐる」。
これがもし「君がゐる」とか「君のゐる」だと他にも大勢いるようにも見えますが、「君と」とすることで二人だけの空間(二人で準備or片づけをしている)だと想像できるような。助詞の力ですね。

◯この句ですと、コメントにあるような「何もしゃべらずに」は確定できませんが、それも良い余白だと思いました。
「好きな相手と楽しく話しているが、外は雷がうるさい」とも、「好きな相手といるけど、特に会話もない。窓の外から雷の音だけが鳴っている」とも読めて、良い意味で読者に託されていると感じます。

季語「春雷」も絶妙だと思いました。
三春の季語のため、年度末の3月(もうすぐクラスが分かれてしまう二人)かもしれないし、年度始めの4月(知り合って間もない二人)かもしれない。いろんなストーリーが想像できます。
夏の真っ暗な激しい雷とは違った、すぐに鳴りやんでしまう儚い春の雷だからこその味がありますね。

コメント無しだと、私は4月を想像しました。少し気になっている「君」との準備時間。色々話しかけてみるけど、返事は素っ気ない。間が持たなくて窓の外を見ると、雷が鳴った。その音もやがて消え、またカチャカチャと作業する音だけが残っていたーーみたいな。

長々失礼しました。とても素敵な句です!

点数: 2

「人知れず散るやわびしき山桜」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 人知れず散るやわびしき山桜

ネギ様、こんばんは。
おお、佳い句ですね!華やかなソメイヨシノから離れた山桜、人のいない場所に咲いて散っていく。切ない雰囲気が伝わってきます。

一つだけ、「山桜が人知れず散っている」と言われれば、これはもうどう見ても侘しい光景だと思います。
なので「わびしき」はわざわざ言わなくても、読者が十分に想像してくれるかと思いました。

・人気なき場所に散るなり山桜
・人気なき場所を舞ふなり山桜
(人気=ひとけ)

またよろしくお願いします!

点数: 2

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