俳句添削道場(投句と批評)

ハオニーさんの添削最新の投稿順の8ページ目

のびやかにヘッセを恋ふる夜長かな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 長き夜を詠み終えて見る朝の空

長き夜を詠み終えて見る朝の空

この句を説明なしで読んだとき「俳句や短歌などを一晩中考えていたのかな?」と思いました
それは私のことですね(ry

「詠む」は詩歌を作ることを言います
「ヘッセ(おそらくはスイスの作家)を読み終えた」という説明と食い違うため「読む」の間違いでしょう

長い時間を詠んだ割に、何を詠み終えたとか、この人はこんな長い時間何をしていたんだとか、疑問が尽きません
そこで、ヘッセの作品を読破した朝の光景を強調するか
ヘッセの作品を読破しようとする夜の光景を描くか
どちらかが求められます
あまり時間を長くすると具体的なことが言えなくなります

たとえばこのような感じです

「郷愁」を読み終え朝戸風さやか

のびやかにヘッセを恋ふる夜長かな

俳句の説明には書いてあっても、作品自体にそういうことが含まれていないと、読み手は混乱します

点数: 5

草取りの泥や湯上りの爪に

回答者 ハオニー

添削した俳句: 草取りの泥を残すや夜の爪

実感がこもっています
直さなければならないところはないでしょう

しかし、気になる点が1つあります
「夜の爪」、これは「酒を呑んでいる手の爪の間に泥がついている」「疲れきって着替えてすぐ寝たためしっかり洗わなかった、だから爪に泥がついている」など、「夜」という解釈が少し広いんです

「夜のお風呂で爪の間まで洗っても落ちにくい」という解釈もできますが、その解釈は読み手に託していいのか?
という疑問はあります

本人の意図を入れると、句会で票が取りづらくなるかもしれません
読み手が自由に考えていただける句はウケがいいはずです
でも、私は他人からの「得票」よりも自分が「納得」することが大事だと思っていますので、手直しの俳句のようにします

一応、参考として見ていただければと思います

点数: 1

草取りの泥や湯上りの爪先

回答者 ハオニー

添削した俳句: 草取りの泥を残すや夜の爪

私の手直しした句、1音足りなかったようです

草取りの泥や湯上りの爪に
全部あわせて16音しかないです
爪に→爪先、指先
とすれば17音になります

余談
爪先とは、指の先端のことを言うのですが…
足も手も「爪先」と言うようです
でも、現代は「爪先」は足であると解釈されつつあります

点数: 0

海面を擦れる羽ばたき秋の鳶

回答者 ハオニー

添削した俳句: 海面に羽ばたき飛んで秋の鳶

いい言葉を説明に持っています
「海面すれすれ」は絶対句に入れるべき要素です

絶対に必要のない言葉は「飛んで」です
「羽ばたき」なんて言えば「飛ぶ」様子は分かるから要りません
「飛んでいない」ときに限り、「木に止まる」とか「地に落ちた」とかわざわざ言うくらいで十分です
普通なら「羽ばたき」も鳥が出てくるから想像できる言葉ですが、今回は「羽ばたく様子を描きたい」という意志があるため、ここは堂々と残しましょう

そうなると今回1つ、説明にも載っていない分からないところがあります
「羽ばたき」が名詞なのか、動詞なのかです
名詞にすると2カット、切れが生まれます
動詞にするなら1カットで、切れを作らず光景を描写する必要があります

きっぱりと名詞として使うなら
海面を擦れる羽ばたき秋の鳶

きっちりと動詞として使うなら
海面のすれすれ羽ばたく秋の鳶

これらのような方法があります
餌を獲ろうとしていたのか、水浴びしたかったのか、技術を自慢したかったのか、などいろいろな想像ができるものはありました

あとは、「鳶(とび)」は冬の季語とされることが多いので、「秋の鳶」はありだと思います 季語2つと捉える人もいますが、私は「秋の」が強調されて、寂しげな鳶なのだろうなと捉えました
ちなみに悪い例は「夏のパイナップル」という季語をまったく分かっていないものです

点数: 2

手直しの必要はございません

回答者 ハオニー

添削した俳句: 縁談やのらりくらりと林檎剝く

縁談がまとまらず母親から「まだ結婚しないの?」と聞かれて困りつつも、のらりくらりと紙一重でうまくかわしている娘のような存在が見えましたね

「のらりくらり」という副詞が、林檎を剥く人物のはっきりとしない様子や漫然としない一句の雰囲気を作り出しています
人物の存在もあり、季語の林檎から「アダムとイブ」、男女の関係も匂ってきました
「縁談や」といい感じで響いています

特に直さなければならないところはありません
このまま味わいましょう

点数: 2

ハオニーさんの俳句添削依頼

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回答数 : 2

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行けど行けどトロッコ列車遠花火

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水温む三十八度線あたり

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陽炎や連敗後のホームゲーム

回答数 : 11

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添削の礎いずこ蝉時雨

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投稿日時:

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お花見で秋の紅葉ながめてる

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