俳句添削道場(投句と批評)

ハオニーさんの添削最新の投稿順の7ページ目

水蜜桃あの告白は嘘なのか

回答者 ハオニー

添削した俳句: 水蜜桃告白を信じるべきか

私が聞きたかったことは説明に全部ありましたし、俳句も説明に寄り添っていました
だから「べき」を外さざるを得なかったことへの不安はありました

ここからはちょっとした挑戦です
水蜜桃あの告白を信じるか
もっと不穏な雰囲気を出しますハオニーは不死鳥!

読み手に、告白の内容については託せたわけですが...
ハニートラップなのか愛の告白なのかくらいの一見良さそうなものばかりで、別れや大病は入らなさそうです
「信じる」という言葉がプラスのイメージを持っているため、希望的な何かを想像させるのです

ならば「嘘」という人を揺さぶる言葉にしてみましょう
疑問・反語の助詞「か」の余韻と相まって、相当心揺さぶるものが出来ます
『あの告白は嘘なのか? いや、嘘じゃない!』
『あの告白は嘘なのか? いや、嘘だ!』
『あの告白は嘘なのか? ...。』
どの意味を読み手が選んでも、不吉な告白があったと取れます

ここで私も本音をひとつ
私は俳句をたくさん作るよりも、俳句を磨きあげる方が得意な人間です
そのせいかは分かりませんが、1日2~3句くらいしかできません

書きっぱなし、打ちっぱなしのIT俳句の会は苦手です
俳句がランキング上位とノーランクとでは、評価される機会に差があるというのもどうかなとは思います

点数: 4

梅雨空に友の魂探す朝

回答者 ハオニー

添削した俳句: 梅雨空を見上げて探す共の魂

妙に気取った所もなく、思いを素直に綴った句だと思います
しかも「友の魂は、梅雨空をずぶ濡れになりながらさまよっているのではないか?」という詩的な表現も感じられます
なかなか味のある句ですね

直す必要のあるところ、強いて言うなら「見上げる」ですね
梅雨空といった時点で、梅雨空を見上げている人の存在は想像できますから、なくても伝わります

ここに時間情報を入れると、詩的な表現に磨きがかかります
朝を入れると「友の魂は、ずぶ濡れになりながら一晩中さまよってはいなかっただろうか?」なんて思いが入りますし
夜を入れると「友の魂は、ずぶ濡れになりながらもさまようことなく行くべき所へ行ったのだろうか?」という思いが入ります

あまり直しすぎると、この句に込められた思いを変えてしまうことになるので、このくらいの手直しがちょうどいいかもしれません

点数: 2

熊蝉の轟く日々の空ありき

回答者 ハオニー

添削した俳句: 熊蝉の年を追う毎鳴く声や

羽化したセミが次の年まで生き延びると思っていらっしゃるようでしたら、それは違います
羽化した後の短い一生はパートナー探しして子孫を残して尽きます

セミは羽化するまでに7年以上かかりますから、去年のセミと今年のセミは別の周期のセミです
別の周期のクマゼミが、年を重ねるごとに力強く鳴いているかのように感じただけでしょう
ですから「その傾向への普遍性」はあるとは言い切れません

余談ですが、アメリカ北部には13年周期のセミ達と17年周期のセミ達という、大きなグループがあります(そのほかの周期のセミもいますが)
13年周期のセミは、13年に一度大量発生すると考えていただいて構いません
17年周期のセミもそういう感じです
大量発生した次の年は、前の年よりは静かです
セミの大量発生は、子孫を残す確率を上げるために環境に適応したセミ達が世代を重ねた結果です
農学部なら、この周期セミの話は聞くはずです

俳句の話もしないといけませんね
「年を追う毎」の「ごと」は因果関係をつくってしまいます
因果関係は俳句らしさがなく、「熊蝉が年を追うごとに鳴き声はすごくなっていっています」という文章を千切って俳句の型に押し込んだだけだと思われやすくなります
散文的ですから、報告ではないのかと疑問を抱いたのでしょう

たとえば
クマゼミがいるよ
そういえばクマゼミの鳴き声がうるさかった年もあったなー
という追憶をテーマにすると、俳句らしい詩が奏でられます
たとえばの例で手直しの句を用意しましたので、作者さんの意図とは違うものだと思います

長いね、私の文章
飽きられないといいなー

点数: 1

草むらの刃となれるすすきかな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 草叢の刃となりし薄かな

この句は発想がある程度形になっていますね
後は僅かな言葉の処理の仕方ですね

草叢、刃、薄、と全部漢字で書くと大分お堅い感じです
私なら「草むら」「刃」「すすき」と書きます

後は「なりし」とまで断定せず「なれる」くらいで止めます

漢字で書くかひらがなで書くかなどのところは書いて確かめ、音的な意味でうまくいかないときはその句を読んで確かめるなど、文学作品は試行錯誤がモノを言うのです

納得いくまで試して、いい作品をつくれるよう頑張ってください!

点数: 1

辞世の句詠む逆さまの鵙の贄

回答者 ハオニー

添削した俳句: 終の景色は天地逆さま鵙の贄

難しい視点の句を描写しようとしていますね
生きている鵙の贄、私も見たことがありますが、損傷がすごいんですよね
諦めたかのような個体もいますが、それでも生きようとする個体もいるんですよね

直した方がいいのは言葉の重複ですね
「景色」と「天地」で映像が重複しています
「逆さま」なら「天地」はなくてもよさそうです
「終」は「鵙の贄」と贄視点の描き方をする言葉があれば導き出せそうです

「景色」と「天地」は引いて、「終」をうまく表せる言葉を見つけるのが一番早いでしょう

私が見つけたそのような表現の言葉を元に手直しした句を載せました
鵙の贄に対する擬人化の言葉、が一番見つけやすいかと思います

点数: 5

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