俳句添削道場(投句と批評)

ハオニーさんの添削最新の投稿順の12ページ目

夕暮れの薮蘭からも虫の声

回答者 ハオニー

添削した俳句: 夕暮れて薮蘭漏るる虫の声

薮蘭は季語といえるかどうかの位置にいる言葉のようですね
季語とは言えないと初めて知りました

声が漏れると比喩的に言いたい気持ちは分かります
しかし作者さんが虫の声と言い切っている以上、聴こえているのは伝わります
「どこから聴こえる?」という情報だけあれば、漏るると説明する必要はないです
虫の声も比喩的な季語なので、「漏るる虫の声」と比喩を2つ重ねる作戦は難しいかな?と思っています

夕暮れや薮蘭からの虫の声
夕暮れ→薮蘭→虫の声
と、カメラワークが出来ている提案の句もありますし

夕暮れの薮蘭からも虫の声
と、虫の声が薮蘭から野原や花壇内へと広がっていくような提案の句もあります

私の限られた頭では「漏るる」が活かせる手直しは浮かびませんでした...

点数: 1

手直しの必要はございません

回答者 ハオニー

添削した俳句: もてなしや炭焼き小屋の濁り酒

「や」で切る位置が適切ですね
もてなしの炭焼き小屋や濁り酒
なんてしてしまうと、ちょっと大変なことになります

知っているか知らないかはさておき...
「炭焼小屋」という冬の季語があります
木が伐採が出来ない冬場に炭を作っていたことから、炭は冬の季語となっています

でも、この句では下五が「濁り酒」で終わっているので、「濁り酒」の余韻がこの句にあります
結果、炭焼き小屋が季語としてではなく、単なる場所としてのみ機能しています

白い茶碗とか真っ黒な手とか、面白い情報がありますから、まだここから二句三句と出来るかもしれません
濃い経験というのは羨ましいですね

点数: 0

硬き音の菜切り包丁今朝の秋

回答者 ハオニー

添削した俳句: 今朝の秋気づけば菜切る音寂し

近所のご家庭の包丁の音が聞こえてくるとは、プライバシーは筒抜けですね…

この句は作者さんか、もしくは奥さん(旦那さん)が包丁で何かを切る音がどこか寂しげであると解釈するのが自然です
「この人は料理をしながら物思いに耽っているのか?」と読むことも可能な範囲にはあります

これは手直しすると、相当変わってしまいます
まずは要らない表現を抜きます
今朝の秋は「秋の気配を見つけたぞ!」という季語なので「気づけば」は真っ先に消えます

次は少々疑問な点を
「包丁を使い慣れていない」ことが秋の気配とは、私にはそう思えません
でも、今朝の秋をそのまま置いてみます

今度は「菜切る音」を12音分で描写します
「包丁」か「台所」か、そのあたりの情報がほしいです
包丁の音がぎこちない、とあったので私なりにちょうどいい12音を見つけてきました

この手直しの句なら、「包丁、買い換えたばかりなのかな?」とか「秋は菜切り包丁が活躍するのよね」とか「奥さんが家にいなくて、慣れない人が包丁使っているのかな?」とか、いろいろ物語が発生します

倒れた奥さんという読みをする人が現れることに期待しましょう そこまでは一句に収まりません

点数: 2

母を尋ねて雀蛤と化す

回答者 ハオニー

添削した俳句: 蛤の母を尋ねて鳴く雀

この季語を使うには、破調前提ですからね難しいと思います
さらに季語が一句に占める割合が多ければ多いほど、オリジナリティ不足に陥りやすいんですよね

この句は「母を尋ねて」でこの季語を分断しているように見えるのが気になります

私もこの季語でやってみましょう
雀蛤となるトラクターの灯

点数: 0

思い出を流し秋の波さざめく

回答者 ハオニー

添削した俳句: 思い出も共に流して秋の波

秋の波と、穏やかで寂しげな季語を選ぶあたり傷心な作者さんの気持ちが滲んでいますね

言葉の意味の重複はもったいないですね
「○○も」といえば、○○のほかに何かがあると分かるので「共に」は不要です

ここからは、いろいろやってみることに
思い出が秋の波によって再現されるかのようだという意味を込めるなら
思い出を流し秋の波さざめく

思い出なんて秋の波に乗せてどっか行けというのなら
思い出を流す秋の波ざわめく

思い出の私カムバック!なら
思い出の中へと誘う秋の波
なんていろいろ考えてみました

言葉の意味の重複を避けると、新しい世界が拓けてきます

点数: 2

ハオニーさんの俳句添削依頼

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投稿日時:

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