俳句添削道場(投句と批評)

ハオニーさんの添削最新の投稿順の13ページ目

朝顔の紅き葉を摘む日暮れかな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 秋の朝花より紅く葉を散らし

お初にお目にかかります、ハオニーです
秋は葉が紅くなる季節ですね
北海道・東北は基本的に1日の気温の差が大きいので、綺麗な紅葉になるようです

この句を読んで、紅葉のことかと思ったら説明にあるのは朝顔...

しかも、紅き葉っぱは風で散ったのかと思ったら、説明には朝顔の紅い枯れ葉を摘む...

句の説明を表現したい場合は、その通り書きましょう

一番気になったこと
句の説明と俳句が寄り添っていないですね
説明は説明、俳句は俳句と違うことを書いてます
これでは、作者さんの意図は読み手にストレートに通じないでしょう

点数: 1

落ちてゆく銀杏や風の又三郎

回答者 ハオニー

添削した俳句: 銀杏を落とすは風の又三郎

私も盛岡に5年いました
宮沢賢治の描こうとしたイーハトーブは、私が想像するよりももっと詩的なのだと思っています

銀杏を落とす(○○)は
と、()内の○○が省略されていますね
おそらく「風」か「鳥」が入るのだろうと読み手は予想できます
最後の最後で風の又三郎、これには私も驚きました
その着地はユニークすぎます

作者さんにしか分からないことが1つ
銀杏は「ぎんなん」なのか「いちょう」なのかどちらとも取れます
「ぎんなん」なら五七六の字余り、「いちょう」なら全部合わせて17音と解釈できます

俳句の韻を信じて読むならば、銀杏は「ぎんなん」でしょう
銀杏を落とせる風の又三郎
と、あまり効果のない「は」を外すのがこの場合の手直しの提案です

この句の「は」がどうしても必要だったと仮定するならば、この銀杏は「いちょう」と読むのでしょう
イチョウがハラリと落ちる感じと、風の又三郎の冒頭の激しい「どっどどどどうどどどうどどどう」という風との対比を思わせたいなら、イチョウに焦点を当てるのが一番やりやすいです
この場合でもあまり活きていない「は」は外しましょう
手直しの提案は、2カットの映像にすることです
俳句をうまく「切る」と「切らない」ときよりも読み手がイメージしやすくなります

点数: 3

砂浜を踏んで色なき風あたらし

回答者 ハオニー

添削した俳句: 色なき風一人残りし広き浜

実力がある程度ある人なら、色なき風と来たら「色」の対比を出した句を書きたくなるものです
直接、広き浜→白き浜
と直すことも可能ですが、やはり「色」を直接書かずに読み手に想像させたいところです

手直しをするとなると、外す必要が出てくるのは「残りし」です
「一人」とだけ言えばそこに1名の人物がいることが分かりますから、「残りし」と説明できるほど字数(正確には音数)がありません

簡単にやるなら
色なき風浜へ浜へと行く一人
砂浜の影へ吹きくる色なき風

こんな感じですね
これだと味わいはそこまでありませんから、言葉を詰めていく必要があります

別の対比をやってみましょう
「色なき風」の音にも着目しました
砂浜を踏んで色なき風あたらし

近くの「砂浜を踏む小さな音」と遠くからの「色なき風の強かったり弱かったりする音」で遠近感が出ているはずです

こういった季語は「対比をつくってください」と言っているようで、俳句にする前から方針が定まっているように感じます

点数: 0

ファインダー越しに掴める月あかるし

回答者 ハオニー

添削した俳句: ファインダー覗いて掴む秋の月

遠近法を利用した一句ですね
手元のカメラのファインダーから、遥か彼方の月を掴まえるところを描写するあたりが詩的な表現ですね

問題点は「覗いて」と「秋の月」です
ファインダーを覗くと言わなくてもファインダー越しといえば、カメラなどを構えた手元のアップをイメージできます

もうひとつ、「月」は単独で秋の季語です
わざわざ「秋の」とつけるには相当な理由が必要です
「名月」とするのも手ですが、1年に1度の特別な「中秋の名月」のことを言うため、説明にある通りにすると「月」で勝負するしかないなと思いました

備考
あかるし
1.光が射してよく見える
2.色が澄んで華やか

わざわざ字余りにしてまで、遠くの月の見事さを表現したかったのです

点数: 2

秋めくや坂を歩める杖へ風

回答者 ハオニー

添削した俳句: 秋めいて坂行く杖に風やさし

坂道の手すり、ガードレールでしょうか...?

何が秋めいているのか、それがはっきりと分からないところが課題ですね
風が秋めいているのなら季語と風が離れすぎていますし、坂道が秋めいているのなら「秋めく坂」と繋がないと意味が通りません

一句全体に秋めく雰囲気を出すなら、「秋めくや」と切れ字を入れるのがおすすめです

点数: 1

ハオニーさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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水温む三十八度線あたり

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陽炎や連敗後のホームゲーム

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添削の礎いずこ蝉時雨

回答数 : 18

投稿日時:

ハオニーさんの添削依頼2ページ以降を見る

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要望:厳しくしてください

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