俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削最新の投稿順の68ページ目

「腰据へて叩ゐて西瓜採る形」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 腰据へて叩ゐて西瓜採る形

しお胡椒さん、こんにちは。

御句について。

・仮名遣いについて、「据へて」は「据ゑて」(ワ行動詞)、「叩ゐて」は「叩いて」(原則的には「叩きて」となるところがイ音便となったもの)です。
・西瓜の収穫について私は詳しく知らないのですが、コメントでは「まず叩いて」→「腰を据える」→「持ち上げる」という記載ですが、句では順序が違っています。これは実際のところに合わせた方が良いのではないかと思います。
・最後の「形」がよく解らないのですが、…もしかして「型」でしょうか(いやしかし、音数的には“かたち”と読ませているみたいだし…)。

気になる点を取り込むと、以下のような感じでしょうか。

 西瓜採るまずは叩いて腰据ゑて

動詞が多い、というのも気になる点ではありますが、これは句意からして減らしようがないかと。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 0

「ビル街の鼻垂れ餓鬼へソーダ水」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: ビル街の鼻垂れ餓鬼へソーダ水

カイさん、こんにちは。

御句について。

・「ビル街」は必要でしょうか。むしろ、(もう一方の投句の)コメントにあった“駄々をこね”のほうが要るのでは?
・「鼻垂れ餓鬼」は「鼻垂れ」と「餓鬼」のどちらかで足りるように思います。あるいは、もっと一般的な「鼻たれ小僧」か。
季語「平野水」。初めて知りました。この句の景なら、これもよいかも、と思います。

 駄々こねる鼻たれ小僧平野水
 駄々こねる小僧の鼻先にラムネ

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「つるれいし日ごとに青空覆いゆく」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: つるれいし日ごとに青空覆いゆく

九条道家さん、こんにちは。

御句について。

・この句は、中八を解消したいと思います。これだけならば、「日ごとに」の「に」を削るとか、「青空」を「御空」に変えるとかいったことで解消できます。
・「つるれいし」(蔓茘枝)は秋の季語で、蔓茘枝(茘枝、苦瓜、ゴーヤー)の“実”のことを指すらしいので、俳句として文字通りに解釈すると、苦瓜の実が沢山、巨大に育って青空を隠していくといった光景に…。伸びる蔓のことを詠むなら、「つるれいし“の蔓”」とはっきりさせて、その上で別の季語を置くのがよいかと思います。

 夏空へ日ごと茘枝の蔓のびる
 夏空を茘枝の蔓の覆いたる

今後ともよろしくお願いします。

点数: 0

「ざり蟹の尻より穴に入りにけり」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: ざり蟹の尻より穴に入りにけり

ちゃあきさん、こんにちは。

御句について。

・一点、「いりにけり」は「はいりけり」のほうが適切と思います。“入ってしまったんだなあ”というより“入るんだよなあ”という詠嘆だと思うので。

誤読回避なら、こんなのでどうでしょう。

 ざりがにの尻より這入る巣穴かな
 ざりがには日々後ずさりして帰る

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「丑の日に休業とある鰻店」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 丑の日に休業とある鰻店

ちゃあきさん、こんにちは。

御句について。

・「とある」は、「~と(貼紙が)ある」とも「【直前で一旦切って】と或る~」とも読めます。どちらにしても、句意が大きく変わるものではないですが、気になりました。
・もう一つ気になるのが季語(句に季節感があればよいと言う立場に立つならば、問題なく“土用丑の日の鰻にまつわる景”の句ですが)。季語「土用」をつけない「丑の日」だけでは一年中12日置きにやってくる日で、「鰻店」もまた年中営業しているもので(鰻の旬は秋~冬なのだとか)。

季語「土用」「土用鰻」を入れたうえで同じような内容にしてみて、

 土用丑を休みとしたる鰻店
 鰻屋の土用鰻の日を休む

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

初詣一里塚めく句碑をたどり

回答数 : 5

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回答数 : 7

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汗ばむやネクタイにつながれしまま

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回答数 : 2

投稿日時:

長谷機械児さんの添削依頼2ページ以降を見る

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要望:厳しくしてください

作業員桜の下でご一服

作者名 04422 回答数 : 3

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