俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削最新の投稿順の32ページ目

「光たつフェンスの霜に夜や明けぬ」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 光たつフェンスの霜に夜や明けぬ

イサクさん、「花道を」句に添削ありがとうございます。

追悼句として意識しすぎて、舞台を格好良く退場するイメージから離れられませんでした。「決める」いいですね。

御句について。

「夜や明けぬ」。“あさまだき”でも“あけやらぬ”でも“あさぼらけ”でもなく。
「や」で「夜」にアクセントを置きつつ、助動詞「ぬ」で夜明けが完了も示しているので、「光立つ」を夜明け前の景として見るか、明けたあとの陽を受けた景と見るか悩みます。

夜の景なら、光が際立っていた美しい夜の霜だったが、その夜は明けてしまった、という句として、
夜明けの景なら、曙光を受けて光際立つ霜を目にして、夜が明けたのだなあ(と実感した)、という句としても読めそうです。

それぞれの読みごとに、以下のようにしてみました。

 光たつフェンスの霜の夜や明けぬ (夜の景)
 光たつフェンスの霜に夜の明くる (夜明けの景)

さらに「ぬ」が否定の助動詞という読みは、さすがにないでしょうが…(そうなるとN先生の動画にあった「サタン離れぬ」句のようなことに)。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「喪中葉書締め切りたし年の暮れ」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 喪中葉書締め切りたし年の暮れ

なおじいさん、「花道を」句等の批評ありがとうございます。

歌舞伎は、一時期、月1回のペースで観に行っていました。今の歌舞伎座に建て替えられる前のことなので、吉右衛門丈はまだ人間国宝ではなかった頃ですね。「鬼平」は、家にテレビが一台しかなくビデオデッキもなかった我が家(当時)では見ていませんでした。どうやら裏のクイズ番組を見ていたようです。

御句について。

「年の暮」と「喪中葉書」の関連は、私の以前の句における「九月尽」と「官報の記事多き」の関連みたいなもので、
その時節に関わる事柄の句として、必然的なものとも受け取れるので、別に良いのかなとも思っています。ただ、厳密な区切りはないのでしょうが、「年の暮」というにはまだ少々早い気も…。

他の方同様に、上五中七の句またがりと、「締切りたし」という語に関しては、気になるところです。

願望表現でなく、動作に託す感じになりますが、以下のようなのでどうでしょう。

 歳晩の喪中葉書を数へけり

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「潮騒す流星落つる辺りより」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 潮騒す流星落つる辺りより

秋沙美さん、「寄席小屋」句等のコメントありがとうございます。

御句について。

夜の海の広大無辺の感じがして良いなあと思いましたが、げばげばさんと同じく「潮騒す」は気になるサ変動詞化でした。
中七下五が詩的なので、上五はもう少し平明にしてもいいかなと。

 潮騒や流星落つる辺りより
 潮騒ぐ流星落つる辺りより

今後ともよろしくお願いします。

点数: 0

「点滅す如き禿頭冬日影」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 点滅す如き禿頭冬日影

ちゃあきさん、「冬青空に消失点」の批評ありがとうございます。

「記念日お題で毎日俳句」は個人的な練習用の緩い“縛り”なので「駄目」なものは別にないですが、あまり記念日から離れすぎてもなあ…とは思っています(飛行機事故に由来する記念日からスタートして、鳥とか風船とかの俳句にしてしまっても…)。

御句について。

「点滅す如き」は、文法的にも描写としても“難あり”かと。
・「~す如き」は、「~の如き」か「~する(が)如き」とすべきでしょう。
・コメントを読む限り、「点滅」は比喩では無いような。また、冬の並木が日差しを遮ったり遮らなかったり、ということなので、「冬木立」とかいった措辞がないと成立しない景と思います。

とはいえ、「冬木立」を入れると、もう一方で必要な日差しの表現が入りきらずに苦労するので、以下は「点滅」を諦める形での改作になりますが。

 禿頭の堂々たりし冬日向

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「スプリツト2ピン残れる十二月」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: スプリツト2ピン残れる十二月

げばげばさん、「堀端」句等にコメントありがとうございます。

秀作おめでとうございます。「ゆず百個」ははっきり景の浮かぶ句でした。

俳句道場についてはこれまで知りませんでした。
次の兼題「雑煮」に投句してみようと思います。

御句について。

給油ランプ、ハーネス、標識やカーナビの文言と、私のよく知らない事物の句が多くコメントの難しい状態が続いていましたが、ボウリングなら風景が想像できる程度の経験はあります(20年くらい前まで記憶を遡る必要がありますが…)。

「残れる」というのが“スプリットになった”とも“スプリットをカバーできなかった”とも見えるところが気になるところです。“ピンが残る”という表現ではないほうが良いと思いました。

以下、“スプリットになった”(「一年の最後の最後にスプリット(≒課題発生)…」という感慨)という方向での改作。

 年の瀬の最終フレームスプリット
 十二月テンピン揺れてスプリット

…さすがに「スプリット」だけではボウリングと判らないかもと思い、別のボウリング用語を加えながらの作句。ボウリング俳句は用語に音数とられて大変ですね。

また、私のボウリングの実力に沿って、“スプリットをカバーできなかった”方向での改作。

 十二月スネークアイをまつすぐに (用語一つなので前書が必要かも)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

初詣一里塚めく句碑をたどり

回答数 : 5

投稿日時:

父と子を追ふ夏休の掃除機

回答数 : 7

投稿日時:

大南風やくざな鳥の来て騒ぐ

回答数 : 3

投稿日時:

汗ばむやネクタイにつながれしまま

回答数 : 6

投稿日時:

ヒートンぐりぐり薄暑の壁抉る

回答数 : 2

投稿日時:

長谷機械児さんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

実山椒恩師の言葉思い出し

作者名 しお胡椒 回答数 : 2

投稿日時:

ツツジ咲く5人逆立ちヨガの会

作者名 かぎろい 回答数 : 9

投稿日時:

殿の尾羽の鋭利渡り鳥

作者名 秋沙美 洋 回答数 : 3

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ