「庭の隅今年も妻のクロッカス」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 庭の隅今年も妻のクロッカス
めでかやさん、こんにちは。
御句拝読しました。さだまさしさんが歌いかけてきそうな、しっとりとした風情の句ですね。
こうしたしんみりした句に対して、理屈っぽいことをお伝えするのは気が引けますが、道場ですのでご容赦ください。
俳句は自分のことを詠むのが原則ですので、御句はどう読んでもめでかやさんの奥様のことだと思えます。
ただ、現実としてはご上司のことだと。そうなると、この句は「読み手:工場長」という工場長の視点の句ということになります。
竜子さんのご提案句は、それを、めでかやさんの視点からの句として読み替えていますよね。
私は考えました。「妻」という呼称を使わなかったらどうかと。
・庭の隅忘れがたみのクロッカス
忘れがたみは、亡くなった人を忘れないように大事に取っておくもの、というような意味です。
工場長さんは、奥様がお植えになったクロッカスを大事に育てていらっしゃるのだと思います。
これからも毎年きれいに咲き続けるといいですね。
点数: 2