俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1164ページ目

「君の手や夏の限りをつないだ手」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 君の手や夏の限りをつないだ手

幸福来々さん、こんにちは。
拙句「心臓」にコメント有難うございました。
おっしゃる通り、自分もちゃんと生きているかの確認なんです。ですので、心臓が動いているかを確かめたかった、そんな句でした。

私は実はこういう句は苦手ですが、今回はお題がとても暗く寂しいので、それを追求したらどうなるかを試してみました。

さて御句、「夏の限り」、いいですねー。「ひと夏の」とか「夏のあいだの」とかの表現はありますが、「夏の限り」、これはエネルギーを感じます。
また、「つないだ手」、この「つなぐ」は、複数の意味を示唆していると思いました。文字通りの手をつなぐ意味、そのほかにも心をつなぐ、時間をつなぐ・・・。
勉強になりました。

点数: 1

「愛猫の死骸の半目冬ざるる」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 愛猫の死骸の半目冬ざるる

気まぐれ亭さん、こんにちは。
御句拝読しました。
我が家の猫ちゃんも、もう何年も前ですが、同じような経験があります。
年長の親が先に逝くのはある意味当然としても、我が子のように可愛がっていたペットが自分より先に死んでしまうのは辛いですよね。

さて御句、私も負乗さんと同じに「愛猫」が気になりました。お気持ちはとてもわかりますが、「愛する猫」ということで、「可愛い孫」とかと同様の効果になってしまうかと。
ここでは少し突き放した風を見せても、全体を読み通せば、「ああ、作者はとても可愛がっていたのだな」とわかると思います。

そこで私は「飼い猫の」とか「家猫(いえねこ)の」、とかを考えました。

次に「死骸」ですが、一転して冷たいような気がしました。ここにこそ温かみを出したい。私は「死」の文字を入れず「骸(むくろ)」を考えました。

・家猫の半目の骸冬ざるる

でも何か違うと思い、再推敲。
負乗さんの「老猫」をいただきます。

・老猫の開かぬ半目や冬ざるる

家猫や飼い猫ですと、半目が開かなくても心配ないですが、老猫では・・・。

負乗さんにヒントをいただいたコメントでした。

点数: 1

「薄ベール被った朝の雪装い」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 薄ベール被った朝の雪装い

秋恵さん、こんにちは。
御句拝読しました。きれいな句ですね。薄く雪を被った景色をベールに例えるなんて、そうそうできませんよ。

せっかくいい調子なのに、最後で「ゆきよそおい」と字余りになってリズムが崩れてしまうのが惜しいですね。

・ウエディングベール被りし雪の庭

点数: 2

「まばたきのシャッターを切る冬夕焼け」の批評

回答者 なお

添削した俳句: まばたきのシャッターを切る冬夕焼け

気まぐれ亭さん、こんにちは。
御句拝読しました。これはいい光景ですね。冬の夕焼けは、その時刻が早いせいか、空気が澄んでいてきれなせいか、心に沁みますね。

それを自分の目でしっかりと見て、心に焼き付けるという流れは共感しました。

一つあげるとすれば、「を切る」ですか。確かにシャッターは押すとかでなく切るなのですが、次のような表現もありかと思いました。

・まばたきのシャッター忙(せわ)し冬夕焼

これは、夕焼けの美しさに、目がパチパチしているさまです。
逆に、

・まばたきのシャッター忘れ冬夕焼

これは見惚れてしまって目を見開いている様子です。「忘れ」は他にもっといい措辞があると思います。

いずれにせよ、原句は光景と心境のバランスが上手く取れた句だと思いました。

点数: 2

「吟行や雪の降る日の降らぬ日の」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 吟行や雪の降る日の降らぬ日の

あらちゃんさん、こんにちは。
御句拝読しました。吟行は天気に関わらず行われますね、これはおっしゃる通り、雪なら雪の、晴れなら晴れの趣きがあるからでしょう。

御句、ただ、雪の降る日の吟行はいいのですが、「降らぬ日」の吟行となると、雪という季語の存在がなくなってしまう、これがちょっと悩みました。

とりあえず、今は降っているのは間違いないという風にしてみようかと思いました。

・吟行や雪の降る日は降るなりに

よろしくお願いします。

点数: 1

なおさんの俳句添削依頼

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