俳句添削道場(投句と批評)

小西晴菜さんの添削最新の投稿順の10ページ目

十七夜落雁ひとつほろほろり

回答者 小西晴菜

添削した俳句: 十七夜食む落雁やほろほろり

卯筒さま。いつも楽しみに拝読させていただいております。
御句「十七夜」、素敵な句ですね。月を眺め、落雁(名前からして優雅なお菓子!)をいただいて過ごす豊かなひと時。
他の方のコメントと重複して恐縮ですが、
優雅な情景だけに、やはり「食む」に違和感を覚えました。「食む」は、単に「食べる」の言い換えではなく、「しっかり噛んで咀嚼する」イメージが強いので、お菓子やおつまみには合わない気がします。
ましてや、「ほろほろり」の上品な食感には似つかわしくないような。
なおじい様が、落雁は食べ物だから、ということで「食む」の省略を提案しておられました。とすれば、「口」も省略可能では、と思い、「ほろほろり」の上品さを損ねない語と考えて、「ひとつ」を入れてみました。
不本意に感じられたら申し訳ありません。

点数: 2

「銀杏をよける子踏む子通学路」の批評

回答者 小西晴菜

添削した俳句: 銀杏をよける子踏む子通学路

なおじい様。拙句「女郎花」への丁寧なアドバイス、ありがとうございます。
ちょっと反語表現は大仰だったかな? 花の愛らしさをシンプルに表現した方が良かったかな···などといろいろ考えることができ、大いに勉強になりました。
なおじい様が、池波正太郎さんについて書いておられましたが、亡き父がよく読んでいたのを思い出しました。「これ読んでたら腹が減る」とか「本に出ていた白魚が食べたくて宍道湖の旅館を予約した」とか、料理の描写のことばかり話していたのですが、当時はあまり興味が持てず、読書には至りませんでした。でも、せっかくなので、久々に実家の本棚を探索してみたいと思います。
さて、御句の「銀杏をよける子」はまさに小学校時代の私です。国道沿いの通学路なのですが、いちょうが街路樹だったのです。踏まないように下を向いて歩いていて、前から来る大人に頭突き(!?)して笑われたり、自分でわざと踏んで、「くっせー」とか言う男の子がいたり。懐かしい思い出です。

点数: 1

「アドバルーンなき月曜の秋の空」の批評

回答者 小西晴菜

添削した俳句: アドバルーンなき月曜の秋の空

げばげば様。いつも丁寧なアドバイスをありがとうございます。拙句「女郎花」にもコメントありがとうございました。
「女郎」の語ひとつとっても、持つイメージが様々ですね。私は「薄幸」「貧困」「退廃」といったマイナス面が先立ち、げばげばさんが指摘されていた「美を輝かせて生きる」といったところには考えが及びませんでした。もっと、柔軟な感性を身につけたいものだと痛感し、大いに学ばせていただきました。
さて、御句は、目前に無いアドバルーンを表すことで、過去の賑わいと現在の静けさの両方を伝える、奥行きのある作品ですね。「曜日」が入ることが、読み手の想像を広げてくれます。
常にチャレンジャーのげばげばさん、これからもまた多彩な作品をお願いします。

点数: 2

釣鐘草母の手縫いのサンドレス

回答者 小西晴菜

添削した俳句: 第二回俳句しリとり実施中

144句目。
前句「夜一夜の神の歩みや秋祭」

ごめんなさい、夏に戻りました。
本当は下五「ワンピース」と思いましたが、しりとりなので。
次は「レス」でお願いします。

点数: 0

栞なす色葉男色大鑑

回答者 小西晴菜

添削した俳句: 栞とす色葉男色大鏡

知世さま。拙句「ゴルゴ」にコメントありがとうございます。「不死身の報」って変だなあと思いつつ、時事ネタはタイミング、と思い投句しましたが、楽しんでいただけて嬉しいです。
さて御句、初見から魅力を感じていたのですが、なかなか考えがまとまらなくて。
残念ながら私は「男色大鑑」読んでいませんが、題名から内容が推察され、「自分の部屋でこっそり読む」「電車で読むならカバーが要る」「近世文学研究とか言い訳しがち」な本かな、と。
その本を、紅葉した葉っぱが舞ってくるような屋外で読んでいる、ってことがこの句の魅力だと思います。でも、上五の終止形が「われ色葉をもって栞とす」と強く感じられ、「今私は色葉を挟んで読書を中断します」宣言みたいな堅苦しい印象が残ってしまうのです。しかも、本を閉じたら色葉が情景から消えてしまうし。
そこで私が考えたのは、本を読んでる人の意志で栞を挟むんじゃなくて、読んでるページに色葉が舞い落ちてきて、ちょうどよく栞になる感じ。(現実にはありえませんが)色葉を主語として、「為す」としてみました。
女子校の昼休み、中庭のベンチとかが似合いそうですよね。
もうチャイム鳴ったよ〜。何読んでんの?
へえ、西鶴? 面白いの?
みっちゃん(だれ?)BL好きだからハマるかもよ。読み終わったら貸してあげる。
あ、栞がない。····この葉っぱでいいか、おっしゃれ〜。
なんて。
現代っ子はLGBTのハードルも概して低め。そう簡単な問題とは思わないけど、多様性の時代の到来を垣間見る、超素敵な句だと私は思います。ありがとうございました。

点数: 0

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