小西晴菜さんの添削最新の投稿順の8ページ目
「死美人のゆびのごと生ゆ曼珠沙華」の批評
回答者 小西晴菜
添削した俳句: 死美人のゆびのごと生ゆ曼珠沙華
知世さま。拙句「らずせず来ず」を鑑賞してくださり、ありがとうございます。
ユニコーン、聞いたことなかったので、YouTubeでチェックしました。
さて、御句の「死美人」という語は圧倒的な力がありますね。「人のゆび」「美人のゆび」だと生き埋めのゾンビみたいだし、ただ「死者のゆび」だと「曼珠沙華」の花の美しさにつながらないですよね。
美貌ゆえの恋愛トラブルが、刃傷沙汰に発展して死んじゃったのかなあ。未練とか恨みとか、この世に想いが残っていて、御彼岸のたびに姿を見せるのかも知れないな〜などとドラマチックな想像を楽しませていただきました。
私には到底思いつかない個性的な発想の句を、これからもたくさん詠んでください。
点数: 1
「月光でずぶ濡れになり密会す」の批評
回答者 小西晴菜
添削した俳句: 月光でずぶ濡れになり密会す
知世さま。これまた謎めいた素敵な句ですね。
あーわかるわかる、アタシ経験あるから〜、とか言えないのが残念ですが。
まず、「ずぶ濡れ」が印象的と感じました。突然の雨でも、ちょっと濡れてるうちは、人目を気にしたりして不快感が募るけど、いよいよどしゃ降り、傘無し、ずぶ濡れとなると、もう開き直るというか、妙に気分が高揚するというか·····。
そもそも後ろめたいから「密会」なんだけど、あんまり月が綺麗なので、その後ろめたさが消えてしまったのかも。
で、その密会の相手が、「大丈夫だよ、気持ちよい月夜だよ」とかなんとか言ったりして。
わぁーあぶないよ〜!知世さん!
····失礼しました。しばし妄想を楽しみました。でも、美しい月の光には人の冷静な判断を狂わせる力があるという、とても味わい深い句と感じました。
点数: 1
「菊供ふ雑草愛でし義母の墓」の批評
回答者 小西晴菜
添削した俳句: 菊供ふ雑草愛でし義母の墓
なおじい様。拙句「らずせず来ず」鑑賞してくださりありがとうございました。しりとりのための苦し紛れにも拘らず、丁寧に句意を汲んでいただき嬉しい限りです。
さて、御句「菊供ふ」ですが、「墓前に菊を供える」といえば、よくある墓参風景と見えます。でも、中七でお義母さまの人となりが示されているので、冒頭の「菊」が鮮やかに立ち上がってきます。
心温まる句をありがとうございます。
しりとりの「就中」も素敵ですね。今年は名月を見逃さずに済みそうです。
点数: 1
「影絵映す曇れる窓に紅葉かな」の批評
回答者 小西晴菜
添削した俳句: 影絵映す曇れる窓に紅葉かな
豆柴さま。初めまして、小西です。いつも御句、楽しみに拝読させていただいています。
自分の鑑賞力不足は重々承知で、おこがましいのですが、どうしても気になることを一つだけ。
私は子どもの頃から、大の影絵好きで、「影絵映す」といえば、手指でキツネやウサギや鳥の形を作ったり、紙人形にカラーセロハンを貼ったりして、照明を当てて白壁に映すあの影絵、としか思えません。あるいはびっくりするほど綺麗な藤城清治さんの作品。
御句の「影絵」は、「絵画のように美しい影」とか「影絵のような風景」といった比喩と考えてもよいのではないでしょうか?
点数: 1
小西晴菜さんの俳句添削依頼
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