俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1383ページ目

「屁こき虫甲羅背にして眠りけり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 屁こき虫甲羅背にして眠りけり

こんばんは。

今年はカメムシが多いらしいですね。
我が家も珍しく、一匹だけ室内に訪問を受けました。幸い被害なく外へ逃がすことに成功。

さてツッコミ担当のイサクとしては気になる句でした。
「甲羅背に」甲虫の仲間です。背中に甲羅があるのはあたりまえなのでは?

と思いコメントを見たところ、死んでいるカメムシということで「仰向けで」「甲羅を下にして」「人間に腹を向けて」と言いたいと推測します。
とすると「背にして」と表現したい気持ちもわからなくはないですが、やはり「甲羅を背にして」では解釈が難しいかな・・?

・仰向けに落ちてをりけり屁こき虫

点数: 1

「長き夜や遠き駅より汽笛の音」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 長き夜や遠き駅より汽笛の音

こんばんは。

御句、気になる点がいくつかありまして、
◆「遠き駅」とありますが、見えていないのに「駅」と断定できるのはなぜだろう?と思いました。作者には「駅」と断定できる理由があるのかもしれませんが、その理屈が句の邪魔をしているような気がします。
◆「遠き」「汽笛」とあれば「音」はさすがに言い過ぎ、説明しすぎだと思いました。また、楽器ではない汽笛のような大音量を「音(ね)」と読ませるのは、個人的には違和感があります。
季語「夜長(長き夜)」は単なる夜ではなく、夏に比べて夜が早く訪れるため、「(寝るまで)長い夜が続いているように感じる」という情緒を含み、少なからず時間軸の長さを思わせる季語です。さて、この句の中七下五に「夜の長さ」は響きあうのだろうか?と少し思います。

汽車過ぐるあとを根岸の夜長かな/子規

御句の中で明確に削除したいと思ったのは「音」ですが、コメントのとおり「夜汽車」と明確にした場合には「汽笛」をやめて「音(おと)」を残した方がよいと思いました。句の構成次第ですね。
「旅先」という情報が一句の中で必要かどうかは、この句の内容では受け手の想像に任せて無理に入れずともよいと思いましたので、提案句でも入れません。

提案句として「○○○○○遠き夜汽車の音や秋」というフレーズが浮かびました。

・灯を消せば遠き夜汽車の音や秋

点数: 2

「秋分炎ゆアフリカの花咲く門に」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 秋分炎ゆアフリカの花咲く門に

おはようございます。
私のコメントに、煩わしい、うるさいと感じる表現がありそうです。うざいと思ったらスルーしてもらっても大丈夫です。

他の方から出ていないコメントを中心に。
◆「アフリカの花」
 実物の花ではなく「何かの比喩なのか?」という思いが残りました。
 実物の花だとしたら、なぜ花の名を出さず「アフリカの花」という遠回しな言い回しにしたのか?という狙いが掴めず、別の何かを「アフリカの花咲く」と比喩したのではないか?と疑った、というのが、私の心の動きの推察です。

◆「秋分炎ゆ」
 「秋暑し」など、分解すれば季重なりですがひとつの季語として認められている季語は多数存在します(cf.「秋時雨」「秋袷」「秋の蠅」「秋の風鈴」など)。また、私の句に対するアプローチとしては、狙って使った季重なりは否定しません。
 大切なのは「季重なりに効果があるかどうか」です。
 「二十四節気を用いたこと」と「炎ゆという夏の中でも特に暑い日中の表現」を重ねたことの意図と効果、はどうでしょう?1日経過して、作者本人の目にはどのように映っているのでしょうか?
◆「秋分」「炎ゆ」「アフリカの花咲く」この句の主となる三つの単語のどこにも確たる映像がなく、心理も掴めません。「門に」が唯一の映像になりそうな単語ですが、この句で「門」が主役になってはいけないはずです。

◆御句やコメントには、「言いたいことを出すぞ!」という作為を強く感じます。
 私の初学の頃に学んだ中に
 「俳句に自分(自己の主張)が出ているうちは失敗しやすい」
 という言葉があります。複数名の俳人が似たようなことを言っていたり、私も実体験として幾度か痛感してきた言葉です。これは「自分を滅せよ」という意味ではありません。
 俳句(有季定型俳句)は「季語に託して受け取り手に委ねる」という形式の「短文【詩】」です。これをどう生かすか、ということです。
 別の言い方をすれば「主張をしたい」が前面にある俳句は詩が出にくく、「わざわざ俳句の有季定型という制限のきつい形式を選ばなくてもいいのでは?」「皮肉ならば川柳でいいのでは?」「詩を前面に出さないなら、定型でなくても論文や狂歌でもいいのでは?」など、「なぜ俳句を選んだのか?」となりがちです。
 さらに逆を言えば、俳句の形式で詩が成立して受け取り手を感動させる(笑わせたり悲しませたリを含む)ことができるのであれば、多少主張があろうとも問題はない、とも私は考えています。

というところで、
句とコメントから察するに、季語を使って季語を否定している、というのが「有季定型俳句」としては最も難易度が高いところだと思います。鈴蘭様が最終的に妥協できる箇所がわからないので提案句を置くのも難しいところ。

次回作を楽しみにお待ちしております。

点数: 4

「名月の句で試すペンの書き味」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 名月の句で試すペンの書き味

おはようございます。一番のり狙いです

他の方の句を写し書きしていると捉えてしまいました。そうすると月は眼の前にないですね。
この誤読を解消するには?

・試し書きのペンや名月うつくしき

時間がないので一旦ドロン(死後)します

点数: 1

「秋分炎ゆアフリカの花咲く門に」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 秋分炎ゆアフリカの花咲く門に

提案句のため再訪します。

コメント拝見しました。
もし「アフリカの花」の部分の誤読上等であれば、ネックになるのは「秋分」と主張している部分に感じます。「秋分」をあきらめてわずかに季語へのリスペクトを足せば、他の方の言う「カオス」が少し減るのでは・・という気がします。

・秋炎ゆやアフリカの花咲く門に
・夏果てずアフリカの花咲く門に

点数: 1

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