俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1382ページ目

「稲穂道ポツリと歩く通学路」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 稲穂道ポツリと歩く通学路

こんばんは。

下五が「通学路」なのに、上五で「道」を出してネタバレしています。
意味が重なると損する、というのはこういうところ。

おそらく上五から順に句を作っていったと推測します。下五に「通学路」と置いた後で、もう一度推敲のため上五に戻って「道」とわざわざ最初に出す必要があるか?と考えたいところです。

上五の「道」をやめて、稲穂の田んぼの広大な風景に変えるだけで、かなり俳句がそれっぽくなりますよ。

・稲穂波ポツリと歩く通学路

これで形はできていると思います。

さらに推敲するとすれば、
◆「歩く」はこのままでもよいのですが、「通学路」なのでわざわざ「歩く」と言うよりも効果的な措辞がないか?
◆「ポツリ」というオノマトペはありきたりすぎないか?
◆「通学路」はこのままでもよいのですが、この言葉は描写ではなく道の説明なので、言わずにそう思わせるのもアリかも?
などの推敲はできるかもしれません。

・稲穂波ひとり下校の小石蹴る

点数: 0

「望月や神の魔法はシンプルね」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 望月や神の魔法はシンプルね

おはようございます。

面白い視点だと思います。

◆下五「シンプル」、作者が言いたい句の答えはこれだと思いますが、すべて言ってしまって語順が散文になっているのが気になるところです。

◆「望月(満月)⇒神の魔法と思った」
 「神の魔法⇒シンプルだと思う」
 自分の思い付きを一句にふたつ入れているのも、要素が増えて説明的になり、句を整えにくくなっている原因になっているように感じます。

◆下五「ね」
 初心者というか「まだ俳句を勉強していない、俳句をやってみようと思ったばかり」の段階の方が音数合わせに置いたような「ね」に感じます。
 口語よりさらに砕けた「台詞調」なのですが、さて、誰の口から発した言葉でしょうか?
 上五の「や」と(わざと?)ミスマッチさせているので、作者の発した言葉だとすればおかしな気分です。
 それ以上の意図をくみ取れませんでした。

語順を変えれば「シンプル」も置けそうですが、全部入れるとやや説明的なのは変わりません

・神様の魔法はシンプル月まるし

「月の魔法」にするアイデアは他の方のコメントにもありますし、私も推敲中に思いましたが、「神の魔法」でないと「シンプル」が生きないのですよね・・

点数: 1

「名月に生まれし孫や名は灯里」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 名月に生まれし孫や名は灯里

おめでとうございます!

 名月や生まれることのうつくしき

点数: 1

「秋分も猛暑の見込みせいろそば」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 秋分も猛暑の見込みせいろそば

こんばんは。

◆「秋分も猛暑の見込み」この上五中七は「見込み」なので、未来のことを詠んでいると思います。「秋分の日当日(たとえば朝)」という可能性はありますが、まだ「秋分の日の猛暑の時間」ではないでしょう。ということで、この上五中七には機能している季語がない可能性もあります。

 この上五中七は「秋分(の日)は猛暑の見込み(です)」という一連のコメントのように感じます。とすると「上五中七を季語として使わず、誰かのセリフと考える」ということも出来そうです。
 とすれば、下五に明確な映像と季節感のある【秋の季語】を置きたくなりました。私の知る限り「せいろそば」は季語ではないですし、「暑いからせいろ蕎麦を食べる」という理屈のつながりは気になるところでした。

・秋分も猛暑の見込みとろろそば
・秋分も猛暑の見込み梨齧る

点数: 2

「消えそうで消えまいとする虫の音や」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 消えそうで消えまいとする虫の音や

こんばんは。

コメントでは
『秋の虫が鳴き始めたのに、最近聞こえないほど小さくなった。残暑のせいか?』
ということですね。
御句は、「虫の声が消えそうだが消えないよう頑張っているようだ」という句意になっています。コメントとややニュアンスが異なりますが、こちらの句意を前提にコメントします。

◆上五中七で説明⇒下五季語、という語順が、より説明的に感じる形だと思います。このままの措辞を使うなら、語順が逆の方が季語が立ち、散文感が薄まりそうです。
 下五の「や」詠嘆は難しく、この句でもあまり効いてない形なので、これも回避できます。

・虫の音の消えそうで消えまいとせり
(現代仮名遣い)

◆「消えまいとする」と言えば「消えそうである」ということは想像できる範囲に入るのでは?と思います。
 「消えそうで」という説明五音を省略可能です。五音分、句に映像を足すことができます。

・虫の音の消えまいとしてなお消えず

◆コメントの「暑いから」はどう転んでも季重なりしますし、因果になりますので入れようがなかったです。なくて正解、と思いました。
 ただ、「暑いから」を入れないと秋の虫の終わり頃、つまり晩秋の句っぽくなり、冬が近い感じの景になります。ここはまだ推敲の余地ありですが、正しい現実=良い句とは限らないのが難しいところ。
 挑戦してみてください。

・虫の音の消えまいとするぬるき夜

点数: 1

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