「稲穂道ポツリと歩く通学路」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 稲穂道ポツリと歩く通学路
こんばんは。
下五が「通学路」なのに、上五で「道」を出してネタバレしています。
意味が重なると損する、というのはこういうところ。
おそらく上五から順に句を作っていったと推測します。下五に「通学路」と置いた後で、もう一度推敲のため上五に戻って「道」とわざわざ最初に出す必要があるか?と考えたいところです。
上五の「道」をやめて、稲穂の田んぼの広大な風景に変えるだけで、かなり俳句がそれっぽくなりますよ。
・稲穂波ポツリと歩く通学路
これで形はできていると思います。
さらに推敲するとすれば、
◆「歩く」はこのままでもよいのですが、「通学路」なのでわざわざ「歩く」と言うよりも効果的な措辞がないか?
◆「ポツリ」というオノマトペはありきたりすぎないか?
◆「通学路」はこのままでもよいのですが、この言葉は描写ではなく道の説明なので、言わずにそう思わせるのもアリかも?
などの推敲はできるかもしれません。
・稲穂波ひとり下校の小石蹴る
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