俳句添削道場(投句と批評)

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秋分炎ゆアフリカの花咲く門に

作者 鈴蘭  投稿日

要望:厳しくしてください

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

秋分炎ゆアフリカの花咲く門(かど)に

皆様コメントありがとうございました。要素の多さによる印象の分散、秋分になっていない状態で秋分を詠んだことによる季語の弱体化――というか、季語にすらなっていないという見方もあるのですね。参考になりました。

もう秋分なのにこんなに暑いという驚愕を詠もうとしましたが、単なる愚痴だったのかもしれません。そもそもあの時、自分は何かに心を動かされていたのか。いくら異常気象でも日の傾きは不変(当面は……)、秋分を見つめなおしました。季重なりチャレンジは継続中です。

推敲後の句、日本の風景だとわかりますでしょうか。アフリカだと思われそうな気もしますが、楽観視したくなります。手を入れるべきかどうか。

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「秋分炎ゆアフリカの花咲く門に」の批評

回答者 イサク

おはようございます。

このサイトは初心者様が多く、勘違いを誘導する可能性があるため、ひとつ訂正をしておきます。
※このコメントに返信は不要です。

季語【秋分】は、【時候の季語】ですね。

秋分:【時候】の季語。二十四節気であり、暦の季語。
   ざっくり二週間程度の期間を表し、今年の場合は9/22~10/7くらい。
   期間の入りの日(今年は9/22)のことを「秋分」と呼ぶ場合もある。
   (歳時記の解説には、入り日のみの場合も多い)

秋分の日:【行事・生活】の季語。国民の祝日。昼と夜の長さがほぼ同じ日。
   国立天文台が作成する「暦象年表」に基づいて閣議で決定。
   毎年同じ日ではないが、計算上は、閏年以外は当面9/23。
   今年は閏年なので9/22。

天文と勘違いした推測は立ちますが、【秋分】の語源が二十四節気という「暦に基づいた言葉」なので、こういうことになります。
他の二十四節気も調べていただければ、理解できるのではないかと思います。

※このコメントに返信は不要です。
ほんと、私が小うるさくて申し訳ないです。

句の評価:
★★★★★

点数: 2

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「秋分炎ゆアフリカの花咲く門に」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。
私のコメントに、煩わしい、うるさいと感じる表現がありそうです。うざいと思ったらスルーしてもらっても大丈夫です。

他の方から出ていないコメントを中心に。
◆「アフリカの花」
 実物の花ではなく「何かの比喩なのか?」という思いが残りました。
 実物の花だとしたら、なぜ花の名を出さず「アフリカの花」という遠回しな言い回しにしたのか?という狙いが掴めず、別の何かを「アフリカの花咲く」と比喩したのではないか?と疑った、というのが、私の心の動きの推察です。

◆「秋分炎ゆ」
 「秋暑し」など、分解すれば季重なりですがひとつの季語として認められている季語は多数存在します(cf.「秋時雨」「秋袷」「秋の蠅」「秋の風鈴」など)。また、私の句に対するアプローチとしては、狙って使った季重なりは否定しません。
 大切なのは「季重なりに効果があるかどうか」です。
 「二十四節気を用いたこと」と「炎ゆという夏の中でも特に暑い日中の表現」を重ねたことの意図と効果、はどうでしょう?1日経過して、作者本人の目にはどのように映っているのでしょうか?
◆「秋分」「炎ゆ」「アフリカの花咲く」この句の主となる三つの単語のどこにも確たる映像がなく、心理も掴めません。「門に」が唯一の映像になりそうな単語ですが、この句で「門」が主役になってはいけないはずです。

◆御句やコメントには、「言いたいことを出すぞ!」という作為を強く感じます。
 私の初学の頃に学んだ中に
 「俳句に自分(自己の主張)が出ているうちは失敗しやすい」
 という言葉があります。複数名の俳人が似たようなことを言っていたり、私も実体験として幾度か痛感してきた言葉です。これは「自分を滅せよ」という意味ではありません。
 俳句(有季定型俳句)は「季語に託して受け取り手に委ねる」という形式の「短文【詩】」です。これをどう生かすか、ということです。
 別の言い方をすれば「主張をしたい」が前面にある俳句は詩が出にくく、「わざわざ俳句の有季定型という制限のきつい形式を選ばなくてもいいのでは?」「皮肉ならば川柳でいいのでは?」「詩を前面に出さないなら、定型でなくても論文や狂歌でもいいのでは?」など、「なぜ俳句を選んだのか?」となりがちです。
 さらに逆を言えば、俳句の形式で詩が成立して受け取り手を感動させる(笑わせたり悲しませたリを含む)ことができるのであれば、多少主張があろうとも問題はない、とも私は考えています。

というところで、
句とコメントから察するに、季語を使って季語を否定している、というのが「有季定型俳句」としては最も難易度が高いところだと思います。鈴蘭様が最終的に妥協できる箇所がわからないので提案句を置くのも難しいところ。

次回作を楽しみにお待ちしております。

点数: 4

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「秋分炎ゆアフリカの花咲く門に」の批評

回答者 独楽爺

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

文脈が二通りに読めてしまいます。
1 アフリカにある、花が咲く門
2 アフリカ種の花が咲く門(咲くのは日本)

具体的に花の名前を上がげてはいかがでしょうか。それと咲くは省略でしょうね。

"秋分燃ゆシネリアの門高々と

よろしく。

点数: 2

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「秋分炎ゆアフリカの花咲く門に」の批評

回答者 めい

句の評価:
★★★★★

鈴蘭様。深く鑑賞いただき
作者にとっては、恐縮しております。
思われた通り、ドンピシャです。
ありがとうございます。

さて、御句、私には、難しかったです。
秋分炎ゆ これは、景として、ああ、秋ですねということですか?そのあとにアフリカの花。読み手は、え?となります。
これは、どういうことなのだろう?
ここから、情景が、カオスになります。
暦は、秋分ですが、アフリカの花が咲いている。🟰まだまだ暑いということでしょうか?

●秋分炎ゆ形ばかりのお萩なり
●秋分炎ゆ百日紅散ることもなく

句意が違っていたら、ごめんなさい。🙇

点数: 1

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「秋分炎ゆアフリカの花咲く門に」の批評

回答者 ヒッチ俳句

句の評価:
★★★★★
★★

鈴蘭さんこんにちは。
勉強させて頂きます。
御句読ませて頂きました。
私は昨日、脚の悪い妻を伴い(我が家の黒柴も連れて)お彼岸を前に私の両親のお墓参りに行ってきました。
帰宅して御句を読み、驚きました。まさに今日、私達が体験した情景ではないかと。
墓地を訪れたのは午後の一時過ぎ、気温はおそらく36~37度、雲は少なく、太陽はギラギラと無情に病む妻を刺すようでした。犬は即座に他家の大きな墓石の陰に逃げ込んでおりました。(本当は夕方にしたかったのですが、遠方でもあり仕方なく。)久しぶりの両親ともっと話がしたかったのですが、妻の様子を見ると早退を余儀なくされ残念でなりませんでした。

「秋分炎ゆ」まさに昨日の実景であり、感嘆の「季語!?」だと思いました。
「アフリカの花」からは、灼熱のアフリカの大地を想いました。ルリマツリと具体的な名前では、それが伝わりませんね。
ルリマツリが南アフリカ原産と知る人は少ないと思います。
「門に」が二通り読めて、作者の立ち位置に迷いました。
「もん」なのか「かど」なのか?「かど」ならば「街角」の感じもあるかなぁと。

イサクさんの解説は興味深く読ませて頂きました。
私などには難しく理解出来ないところもありますが、
「季語」を使って「季語」を否定する。ふ~む。難しい。
なおじいさんの「見掛けなくなった毛虫」の句や、「目高散りて~」のげばげばさんの句とも関連するところがあるのかなあ~。とも。
私は、鈴蘭さんはそう言うことは重々承知の上の「季重なり」と「異常気象」への挑戦のような気がしております。
これは手直しとかではなく、私の昨日の実感として、

秋分炎ゆアフリカの花墓地に咲く

を置かせて頂きます。
またよろしくお願いします。

点数: 1

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「秋分炎ゆアフリカの花咲く門に」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

提案句のため再訪します。

コメント拝見しました。
もし「アフリカの花」の部分の誤読上等であれば、ネックになるのは「秋分」と主張している部分に感じます。「秋分」をあきらめてわずかに季語へのリスペクトを足せば、他の方の言う「カオス」が少し減るのでは・・という気がします。

・秋炎ゆやアフリカの花咲く門に
・夏果てずアフリカの花咲く門に

点数: 1

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