俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1472ページ目

「紋白蝶ねむりし猫に羽をやすめ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 紋白蝶ねむりし猫に羽をやすめ

おはようございます。

◆散文の語順が気になります。
 「紋白蝶(が)ねむ(っている)猫に羽をやすめ(ています)」という文章を、十七音に切り取っただけ、という形です。

◆文法的に間違ってはいませんが、「ねむりし」をわざわざ過去形にしているのが気になりました。音数合わせでしょうか?
 本来は「眠っている猫」なので「眠りたる猫」ですね。

◆「羽をやすめ」の表現の安直さが気になりました。
 これは使い古された擬人化の比喩で、なおかつ「羽を休めているのだろう」という作者の主観が入る比喩です。
 比喩なので主観が入るのはダメではないですが、「休憩している」かどうかは本当は紋白蝶にしかわからないので、こういう「蝶の気持ちになった比喩」を使うなら、他の部分も使って説得力を出したいところです。

・猫眠る背なに紋白蝶とまる
・紋白蝶休むや猫の頭にも

点数: 2

「蕗のとう演舞のあとの二つ三つ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 蕗のとう演舞のあとの二つ三つ

おはようございます。

◆蕗の薹を摘んだのか食べたのかがわからない形です。
 読者が想像しにくくなり、損しているのだと思います。

◆ふきのとう(体現の切れ)自分のしたことの報告(日記?)⇒ふきのとうの数、という形。
 句の内容が行ったり来たりしている形で損しています。
 句中に切れを入れるなら「ふきのとうのこと(切れ)自分のこと」のように、切れの前後で内容を変えることをお勧めします。

◆「二つ三つ」と数を曖昧にしていますが、摘んだとしたら「手に取っているにに、二つか三つか明確ではないの?」という疑問が出ました。
 たとえば三本摘んだのなら、なぜ「三つ」と言い切れないのでしょうか?

・ふきのとう三つ摘みをり演舞の後

個人的には
ふきのとうを摘んでいる時はもう演舞の練習は終わっている話。
「演舞の後」という自分のやったことの紹介にどこまでこだわるか?というのはありますが・・句の中の時間も長くなるために、どうしうても説明臭くなりますし。

点数: 1

「山頂に喧騒やまず夏の風」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 山頂に喧騒やまず夏の風

おはようございます。はじめまして。

御句、「喧騒やまず」とありますので、山頂がうるさいという意味になっています。人気の山で山頂にも人がいっぱいいるような風景です。

コメントでは「しずか」なので、全く逆の風景ですね。
「麓の喧騒が聞こえるほど」これは「喧騒やまず」という七音では、その場がうるさいという意味になってしまって、伝わらないと思います。むしろ「麓の喧騒が聞こえるほど」という部分を受け手に想像してもらってもよいのでは。

・夏風や山いただきのしづかなり

点数: 0

「廃校の桜満開風の音」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 廃校の桜満開風の音

こんにちは。

下五の「風の音」がとってつけたように急に出てきますね。
下五音を埋めなければならずに埋めた、みたいになっています。

主役は「桜満開」だと思いますので、桜と関係ない下五が突然出てくる、というのはあまり効果的ではないように思います。
語順含めて調整してみます。

・風の音や廃校の花いま満開
(かぜのねやはいこうのはないままんかい)

点数: 1

「入学式マック予備校犬散歩」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 入学式マック予備校犬散歩

こんにちは。
チャレンジ句なので意見はいろいろ出ますよね。
慈雨様の他の方への自句解説をあまり読めていないので、既出だったらごめんなさい。

◆まず、日記的に時系列で並べられているように感じました。とすると最初に出てくる「入学式」という行事が、後半の行動に対して置いてけぼりのように感じました。
◆上記の理由もあり、季語が動きそうです。
 というか「予備校」という単語が意味ありげに途中に挟まっているため、「卒業」の方が合いそうな気が・・・

◆比較のために、他の名詞onlyの句も探して見ているのですが、そもそも「狙いが見える」(この句の場合は時系列?)と、感じる詩の分量が幾分か落ちるような気はしますね。
◆細かいところでは「犬散歩」は気になります。助詞を省略する理由が見え透いているので。

難度の高いチャレンジお疲れ様です・・・

・卒業やマック予備校散歩紐

点数: 2

イサクさんの俳句添削依頼

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