「紋白蝶ねむりし猫に羽をやすめ」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 紋白蝶ねむりし猫に羽をやすめ
おはようございます。
◆散文の語順が気になります。
「紋白蝶(が)ねむ(っている)猫に羽をやすめ(ています)」という文章を、十七音に切り取っただけ、という形です。
◆文法的に間違ってはいませんが、「ねむりし」をわざわざ過去形にしているのが気になりました。音数合わせでしょうか?
本来は「眠っている猫」なので「眠りたる猫」ですね。
◆「羽をやすめ」の表現の安直さが気になりました。
これは使い古された擬人化の比喩で、なおかつ「羽を休めているのだろう」という作者の主観が入る比喩です。
比喩なので主観が入るのはダメではないですが、「休憩している」かどうかは本当は紋白蝶にしかわからないので、こういう「蝶の気持ちになった比喩」を使うなら、他の部分も使って説得力を出したいところです。
・猫眠る背なに紋白蝶とまる
・紋白蝶休むや猫の頭にも
点数: 2