「鼻知るや季節が巡る菊花粉」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 鼻知るや季節が巡る菊花粉
おはようございます。
「型に嵌める傾向にあり、俳句は楽しくないと思い始めたところ」というコメントもありましたが、
俳句の「○○はやめた方がいい(三段切れとか季重なりとか字足らずとか)」は、
だいたい先人の失敗の経験の積み重ねです。
「型に嵌めている」というよりは「初心者のうちに型を外そうとして失敗した」という経験を数多の先人がしています。なので、自分が失敗する前に聞けて得をした!ぐらいに思っておいてください。
スポーツとか書道・茶道・華道とかダンス・絵画・その他芸術とか、練習して上達するものは同じ傾向にありまして、初心者のうちに型を大きく外して成功するのは一部の天才さんだけかと・・
型に嵌められたくないと思いますので、御句には一点だけ。
◆中七「季節が巡る」
【有季俳句】では、季節を大事にして季語を用いており、ほぼすべての俳句で「季節が巡る」ことを意味に含んでいます。言わずとも【季語】がそれを伝えてくれます。
なので、今後「季節が巡る」「季節が過ぎる・来る」などわざわざ句の中で説明せず、必要なことは季語で語る、ということをお勧めします。
・鼻知るらむ菊の花粉の飛ぶことを
点数: 1