「子守唄しづかに終へていぬふぐり」の批評
添削した俳句: 子守唄しづかに終へていぬふぐり
こんにちは、御句拝見しました。
良い句だと思いました。強いて言うなら、せっかくの取り合わせ、自分ならしっかり切ります。
その際、「終へぬ」「終わる」だとちょっと強かったので「収める(収む)」を採用してみました。別案まで。
子守唄しづかに収む犬ふぐり
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添削した俳句: 子守唄しづかに終へていぬふぐり
こんにちは、御句拝見しました。
良い句だと思いました。強いて言うなら、せっかくの取り合わせ、自分ならしっかり切ります。
その際、「終へぬ」「終わる」だとちょっと強かったので「収める(収む)」を採用してみました。別案まで。
子守唄しづかに収む犬ふぐり
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添削した俳句: 眠さうな冬芽しずしず化学室
こんにちは、御句拝見しました。
取り合わせの楽しい句だと感じました。上五中七は極度に主観的かつ冒険的ですが、そこと「化学室」の冷たさが良い感じにケミストリーしていると思います。
理科室ではなく化学室なのも捻りがあって良いですね。薬品臭がします。
このままいただきます。
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添削した俳句: 県境を行ったり来たり波の花
こんにちは、御句拝見しました。
これは比較的説明感が薄いというか、このまま読めるのは、一物仕立てとして力がある題材だからだと思います。波の花が道に乗り上げて県境まで超えちゃうのは面白いです。
どうせ波の花の説明をするなら、最初に波の花を持ってくる手もありそうです。また、海上でのできごとかなと思ったので、陸上であることも入れたい気がしますが、字数との相談にはなります。
波の花隣の県へ乗り上ぐる
上陸し県を出て行く波の花
点数: 1
添削した俳句: 鳥果てて蒲団の中にやすらけし
こんにちは、御句拝見しました。
死んでしまった鳥を布団に寝かせてやった景に見えました。「鳥果てて」で鳥の遺骸が強めに浮かびますし、人によっては本当にそうしてあげそうなので。
しかし、難しいですね。確かに羽は食肉用の鳥から屠殺後に採取するのが通常らしいですが、ストレートに言うと強烈ですしね。
今ごろは人の血肉よ羽蒲団
あるいは、気づかれないかもしれない程度に抑えておくか。
羽蒲団大の男を温めたる
羽布団の共通幻想から外れたところを詠もうとしているのが一番のハードルだと思います。こればっかりは発想次第ですね。興味深く読ませていただきました。
点数: 1
添削した俳句: コンクリの傷跡癒し冬菫
こんにちは、御句拝見しました。
コンクリだけだと建物の壁なども含まれてしまうので、アスファルトですかね? コンクリートだったとしても、略すと印象が軽くなりがちなので、使うなら略さない方が一応おすすめです。
取り合わせのコントラストも意識してみつつ、提案句です。
舗装路のごつりと割れて冬菫
アスファルトの隆起に冬の菫かな
アスファルトの隆起慰む寒菫
ちなみに、「五頭いる象舎の隅の冬菫」面白いですね。「や」で切る感じではなさそうですが、「ゆ」を使っても面白いかもです。
点数: 1