俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1325ページ目

「次の世はあるのか否か月に問い」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 次の世はあるのか否か月に問い

おはようございます。という時間から御句へのコメントを考えていて、もう日が沈みました。こんばんは。

少し偉そうな感じになりますが失礼します。
御句、私の考えとしては。俳句かどうか、と問われれば俳句です。思想・観念的でも良い句は良い句です。

 去年今年貫く棒の如きもの/虚子

俳句でやってダメなことはないと考えます。
(基本を守らないと初心者は失敗しやすいとか、句を他人に見せるならばそれ相応のマナーがあるとか、それらは一旦別の話で)
なので、俳句で思いを吐き出すということをやっておられる方も多数おられます。句を受けとった人を不愉快にしなければ構わないのではないでしょうか。

通常運転で技術的な面を。
他の方のコメントとかぶるところもあります。
◆「次の夜はあるのか」で「否か」は省略可能ですね。逆に「否」を強調することで得られる詩もあると思いますが、その点を後述します。
◆「問い(かける)」が「あるのか否か」と重複しているというのは他の方と同意見です。語順が逆なら「問う」を生かすことは可能と考えます。

・月に問ふ生まれ変はりはあるものか

そして、もんな様の意見として「命は永遠」「死んだら無」「生まれ変わりはある」などの意見のうち、どれであってほしい、どれを信じている、というのはありますでしょうか?
説明的な言葉は不要ですが、もんな様の思いが句にのることがよいかと思います。その際に「否定」を強調して得られるものがるかもしれません。

・死とは無と言はれたりけり月上る

句では「死とは無」を否定せず。でも作者自身は死は無だと思っていない、ということを季語「月上る」で匂わせることができているでしょうか?どうでしょ?

点数: 2

「ブラインド月の幅ほど広げたり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: ブラインド月の幅ほど広げたり

こんばんは。

卓鐘様のこちらへの投句は「ここが惜しいかも・・」がわかりやすいことが多いので、ついそこを突っ込んでしまいます。
まあ【つっこみどころのない良い句は、もったいないので他へ投句してください】なのですが。

御句、季語「月」をもう少し映像として主役に見せたいですね。
「自分が広げた」の叙述は外せないとして・・

・月の幅ほどブラインドひろげをり

ちゃあき様の提案の「月光」も、ブラインドと相性がいい気がします。

点数: 2

「鈴虫や最終電車を見送れり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 鈴虫や最終電車を見送れり

こんばんは。

中八音の字余り以外は基本的にできている句だと思います。

中七下五は終電に乗るのが間に合わなかったという客観視の意味で受け取っていましたが、もしかして「最終電車に乗っていた誰かを見送った」という自分の行為の意味だったでしょうか? とすると若干報告感がありますね。
コメントによれば、電車はいなさそうですか?
推量の余地を残すのは構わないと思いますが、この句の最終電車は「見えている」のか「見えていない」のか、などの風景を整理しないと、受け手が混乱するかもです。
提案句は見えている方で。

・鈴虫や最終電車行く駅舎

とはいえ、最終電車が終わったホームというのが初心者に多く詠まれている題材なので、平凡を脱するのは難しいかもです。

点数: 0

「愛兎愛モルモットと共に梨を食ひ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 愛兎愛モルモットと共に梨を食ひ

おはようございます。

技術というか俳句的なことはつちや様がだいたい言ってくれています。
字余りはリズムを確保できているかどうかの問題が大きく、省略できそうな言葉の入っている字余りはやはり違和感です。ここでは「愛」とか「共に」が気になりました。
字余りなら上五を字余りさせると、後でリズムを整え直しやすいので、違和感が出にくいです。

・ともに梨食う我のうさぎとモルモット

コメントに寄せるならこんな感じでしょうか。
もうひとつの問題。季語「梨」が立っておらず、ニ音の草食動物の食べ物ならなんでも入りそうです。
ここは、自分も食べてみましょうか。

・梨を食う我とうさぎとモルモット

ここまで来れば、「共に」を省略しても、いっしょに食べている雰囲気は出ませんか?

点数: 4

「秋暑しラップの端が見つからぬ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 秋暑しラップの端が見つからぬ

おはようございます。仕事のない日の解放感。

できている句だと思います。
先に出ていますが近いというより因果を感じるせいかな?取り合わせによる爆発力は足りない気がしています。
げば様の「麦の秋」句みたいに、遠すぎない方が風景は紡げるのですけどね。

・いぼむしりラップの端が見つからぬ
・月明しラップの端が見つからぬ

(個人の見解です)
いろいろ考えてみましたが、「見つからぬラップの端や(下五季語)」の形にすると「ラップの端」に対して「見つからない」と説明している感が出るので、詩を出すのは難しくなりそうな気がしています。説明感を回避してる(今回は叙述の形による回避)のがげば様の腕と日本語力ですねー。勉強になります。

点数: 1

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