俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1365ページ目

「ロッカー閉め21時のバナナかな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: ロッカー閉め21時のバナナかな

おはようございます。
まだゼロコメントのこの句の良いところを言うために参上しました。

「スーパーの閉店間際」まではわからないと思いますが、「ロッカー閉め」で自分が何かを終わらせて一区切りついたことはわかります。
「21時」という時間情報が効果的で、前の「ロッカー閉め」という措辞とあわせて「何かを一区切りして、夜になってしまったがこれからバナナを食べる。まだ家事をしなければならないのかもしれないし、もうお風呂に入って寝るだけかもしれない」というところへ想像が膨らみました。
適度な情報で収まっている良い句だと思いました。

細かいところですが、この句の内容だと「21」の算用数字の指摘はあるかもしれません。ダメではないですが、俳句本来の縦書きを意識するなら「二十一時」でよいかもですね。

点数: 2

「夜川端藍のぼかしの竹団扇」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 夜川端藍のぼかしの竹団扇

こんばんは。はじめまして。

御句、風景はわからなくはない、と思います。
ですが、
◆かたや上五が窮屈で、詰め込んで説明しています。
◆かたや、中七をゆったり使って季語の説明をしています。
そこのバランスが悪く、言葉が上手く機能しない形になっています。

一物句(季語を描写して詩を出す句)と、取り合わせの句(季語と、季語ではないものを描写して詩を出す句)というのはご存じでしょうか?説明すると長くなりますのでここでの説明は避けます。入門書で確認してください。
御句は「夜川端」という場所と「竹団扇」という季語で成り立っているので、一応取り合わせの句です。

取り合わせの句の場合【句の中で季語を説明すると、俳句の詩が出にくくなる】という作句上のポイントがありまして(理由はありますがこれも長くなりますので・・)、中七はできれば諦めた方がよいです。
十二音をしっかり使って「夜川端」を【描写】し、そこに季語「竹団扇」を取り合わせる形が、まずはベターかな、と思います。

・川端の夜はしづかなり竹団扇

竹団扇の説明である「藍のぼかしの」というのをどうしても入れたいのであれば、竹団扇を描写する一物句に近づける形になると思います、
が、一物句は説明的になりやすかったり、他の誰かが作ったことのあるような句になりがちで、作者のオリジナリティを出すのが難しいと言われています。

・君の手の藍のぼかしの竹団扇

例えば、という句をふたつ置きました。
どちらも即吟ですし、このかたちが正解というわけではないので、まずは俳句の基本「描写」と、基本形である「取り合わせの句」とを、調べて勉強してみてください

点数: 2

「夕薄暑風そよぎゆく石畳」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 夕薄暑風そよぎゆく石畳

こんばんは。

「風そよぎゆく」というのが「そよぐ」の誤用でして、

「そよぐ」は「風に吹かれてかすかに音をたてたり揺れたりする」という意味になりますので、【枝】や【葉】や【草】が【風にそよぐ】という形が正しいです。

なので、中七を再考する形をお勧めします。
句の風景が「石畳」で、石畳はそよがない(と思います)ので、【そよいでいるもの】を上手く風景に出すのは難しいかもしれません。

・夕薄暑木々そよぎたる石畳

一旦、こんなところで。

点数: 1

「椎落葉集めて散らす園児たち」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 椎落葉集めて散らす園児たち

こんばんは。

とても面白い句です。コメントがなかったので参上しました。

下五「園児たち」が主役の句ですが、
いわゆる「季語を主役」にするなら、上五下五を入れ替えてもいいかと思います。

・園児らの集めて散らす椎落葉

「たち」が要るかどうか、句のリズムはどうか、など考えてみてもいいかと。

・園児また寄せて散らして椎落葉

点数: 1

「梔子や遺書なく死せし祖父の部屋」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 梔子や遺書なく死せし祖父の部屋

おはようございます
まずはお悔やみ申し上げます

御句、日記俳句であれば他人が触れにくい内容です。
それでも指摘するとすれば
◆実景だという理由を抜きにして、「梔子」と「死」が即きすぎていると感じます。死を題材にした句に「梔子」は、誤解があるかもしれません
◆「遺書なく」は連用形で「死せし」にかかっていて、説明感がありますね
 逆に、「遺書」という言葉を使うのであれば「死」という言葉を回避する方法はありそうです

描写という面では「遺書なく死す」という説明よりも、
★「遺書なし」という事実のみ、あるいは
★コメントにある「旅行好きで写真好きだった祖父」「多くのコレクションやアルバム等の遺品」「途方にくれている」「がらんとした祖父の部屋」などの方をもう少し出していくのが良いように感じました
★「死」を題材にした句は、季語をある程度明るいものにするという手もあります

他人には手を加えにくい心情です。無難な句を置いておきますが、いろいろとお気持ちを整理する方法はありそうです

・春昼や祖父の残した祖父の部屋

点数: 3

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