元記事:もしも吸血鬼になれたならの批評
こんにちは。一応、サラッとですが全部読ませていただいた感想としては、『地の文も会話も回りくどくて、ちょっと読みづらさがある』でした。本当にサラッとしか読んでいないので、見落としや読み違いがあれば申し訳ありません。
表現を工夫しようとしているのは、とても良いと思います。しかし、ちょっとやりすぎで逆に読みづらくさせているように思います。小難しい語句や捻った言い回しを多用しすぎると、読者にはノイズになってしまうんですね。私もよくやってしまうので、人のことは言えませんが……書いている本人は気にならないんですよね。自分の文章だから。
基本的に一人称で進んでいるようですが、だいぶ文体が固くて回りくどい表現からか、三人称の文章をむりやり一人称に変えた感じに思えました。
一人称は語り手の年齢や知識、性格が反映されます。主役自身でモノローグを朗読しているのが一人称、主役とは別にナレーターがいるのが三人称という形です。一人称で物語を進める場合は、主人公自身がしゃべっているように書く必要があります。
高校3年生で、国語の成績が平均的であれば、普段の会話で使わないような言葉は出さない方が自然かと思います。飾りすぎると、何だかむりやり背伸びをしているように思えて、イタい語り口になってしまいます。
装飾的な語り口なのに色々と説明不足なこともあり、イマイチ没入できませんでした。読んだ際、理解してイメージするのに時間がかかるんですよね。
そういった引っ掛かりが連続すると、読者と物語の間に分厚い壁ができてしまい、作中でどれだけ悲劇的なことが起ころうと感情移入できず「あっそう」という感想しか出てこなくなってしまいます。
シーンのつながりのチグハグさも気になりました。
例えば『第1週』の冒頭。余実が課題を忘れたと言いつつ、実は扇子の鞄に入れていたというシーンですが、何で自分で他人の鞄に入れたのに「忘れた」と言って学校へ戻ろうとしているの、と思いました。間違って入ってしまったとも考えられますが、扇子が「私のバッグに入れた理由が代わりにやっといてな時点で無駄」と言っている時点で余実が入れたことになります。行動と状況が捻れているんですね。
表現について気になったは、読点と句読点の入れ方と、仕草の描写がないこと、同じ表現が短い間隔で続いていることでしょうか。
所々に句読点がなかったり、句読点が入りそうな部分が読点だったりと、個人的に何だかモヤモヤしてしまいました。
同じ表現が短い間隔で続くというのは、例えば以下の引用部分とかですね。
【「ん?こんな時間に誰から?」
秋鹿に手を振って見送り、自虐に耽っていると、スマートフォンに入ったメッセージアプリが突如として着信音を響かせた。
誰だこんな時間にとも思うが、俺に通話を申し出る相手などは想像がつく。】
一度、余実は「こんな時間に誰から」と口に出して言っているのに、地の文でも「誰だこんな時間に」と重ねて考えています。セリフの方を消しても、違和感なく進むと思います。あらすじ部分の「眠気」とかもそうですね。
キャラクターについては、ちょっと色付けが希薄です。物語にとって都合が良すぎると言うか、個性が希薄で書き分けができていないというか。
秋鹿、扇子、パアヴァインと三人の女性キャラクターが出てきますが、特に秋鹿と扇子は個性があまり立っていないように思えます。どちらも『自分のために努力でき、主人公をいじる幼馴染キャラ』として書かれており、立場と多少の口調の違いしか個性がありません。後半で秋鹿がややヤンデレ系な面も見せますが、突然豹変したようにしか見えませんでした。もう少し、余実に重めな好意を抱いていることなどを、序盤から見せていた方が良いかと思います。
パアヴァインについても、吸血鬼の設定を上手く生かしきれていないように思えます。長命で何百年も生きているから、幼い余実との価値観のギャップもあるでしょう。彼女との出会いがどのように余実を変えていったのか、そこをもう少し丁寧に描写してほしかったです。あと名前も……どうにかならなかったのかなと思います。
恋愛モノは好きになる過程と理由に納得性がないと、共感は得られませんよ。
それからプロローグの部分は削るか、余実が真実を思い出す時に回想という形で組み込んだ方が良いと思います。読者にとっては、両親が死んでいることのネタバレになってしまいます。
また、エピローグもパアヴァインが過去を語るシーンに組み込んだ方が良いかと。読んでいた時、彼女の過去が分かると思ったのに、あっさりと飛ばされて肩透かしをくらいました。
偉そうに長々と書いてしまい、申し訳ありません。
もう少し読書経験を重ねれば、どのように読点、句読点を入れればいいか、表現はどれくらいが適切かが分かってくると思います。
創作活動、頑張ってください。
上記の回答(もしも吸血鬼になれたならの批評の返信)
スレ主 鈴川掌 : 0 投稿日時:
ご批評ありがとうございます。
正直に言うと、小説を書いてみて思うのが地の文の難しさとどこからが一人称視点で、三人称視点とはどういった表現なのかそれが理解できずにいました。しかし貴方様の例えが調べて得た情報よりもとても分かりやすい例えです。本当にありがとうございます。
キャラに関しましては、本来はパアヴァイン以外は幼馴染AとB程度で描こうとしていたのですが、そうすると最初に考えた普通に生きているみたいに生きているという状況をどうやって生み出そうかと考えると、ここまで無駄に引っ張る形となってしまっているという事、が皆々様のご批評で理解できました。
仕草に関しても、確かに完全に抜け落ちていますね。本当に難しいです。スマホをいじるという行為に対しても、どういう仕草として表現すれば、いいのか全く分かっていないのが現状です。精進します。
最後のエピローグに関しましては、ただ単純に主人公にしか明かさない秘密とし作中で明言したので”明確に明かさない”という前提で作る形となりました、ただの我儘です。
色々勉強を重ね、次は少しはマシになったなと思われる作品を作りたいと思います。お忙しいでしょう限られた時間でご批評いただきまして、誠にありがとうございました。
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目的:プロになりたい!
要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: もしも吸血鬼になれたなら この書き込みに返信する >>