別サイトの批評で、ご都合主義な部分があるという指摘を受けたので、改稿版を出します。
前作との違い
・小柳の細胞を使って死者が生き返る話から小柳の分身が警察に向かう途中、ヤクザに襲われて生き埋めにされる話に変更。
・警察の設定でミスがあったので、役職を変更。
初稿と比べて、どちらが良かったかコメントしてください。
初稿はコチラ。
https://slib.net/94849
他の方からも突っ込まれていますが、全体的に【くどい】感じ。
くりかえされる執拗な問答とかは個人的には好き。こんなイレギュラーな事態が起こっているというのに、行われるコピー&ペースト的な繰り返しは、日本の役所特有の「たらい回し」を思わせて、妙なブラックさと「癖になる不愉快さ」がある。
でも一方、それの良さを殺してしまうほどぶち込まれた「いらん執拗さ」が、隠しきれないどころか主役をおしのけて、出しゃばって来るような「隠し味」になってしまっている気もする。隠し味は隠してこそ花です。
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個人的に「こいつだけはイビると腹を決めた野郎ランキング」のトップ100位内入りさせている壱番合戦さんの嫌い☆要素
【せっかく苦労して書いた部分を、どうしても捨てたくない————————というはき違えた「もったいない精神」で要らん文章の断捨離をできず、結果、生ゴミか、ごみ屋敷のような作品と化してしまう】がエアさんにも出てきてますね。
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エアさんの美点はビックリするくらい批判が気安い文章———————清々しいまでの【読みやすさ】であり、読みやすさのために容赦なく文章の断捨離できる潔(いさぎよ)さだと思う。
壱番さんの作品読んだことある?
なんというか、批評メンツがほとんど同じなの。だって、あれそもそも日本語なのに読めないもん。
ここが悪いんじゃね?とかまで到達できず、「あ、無理ですスンマセン。貴方はあなたらしければいいと思います」で終わるのよ。あれ。
実際、【ここなおしたら?】→【俺は権力に屈せず信念を貫く!!おれのスンバらしい小説を理解できないくせに、失せろ無能!!】って感じしかないし、高尚なつもりでエログロ無修正で突っ込んでいっちゃうし・・・・・もっとお下劣な下ネタに走っているのに笑って泣けるよう、読者のリアクション見ながら調節している小説なんて、いくらでも存在すんのにね。
壱番さんの小説の欠点って、奇想やセンスはあるのに、時代にあわせる気持ちと読者のへの配慮が完全無欠に存在しないことだと思うの。
悪い見本というのは、場合によっては良い見本以上に学びを与えてくれます。
悪い見本を見て、「こりゃ駄目だな、でもこういう要素は自分にもあるから、せいぜい気を付けよう」とか逆参考にしてみてください。
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いったん悪口は閉じて、
マンスリー・セレブの時に感じた明確なコンセプトの代わりに、「ぼくどん」は多角的でいろんな見立てが可能なブラック・ユーモアさや風刺テイストがあって、旨味が多いです。
ですが、マンスリー時に感じた軽妙な読みやすさが無くなってしまっている感じもしました。あんなふうにザックリ要点を纏めて箇条書きにしてみたうえで、本編に必要ない要素をあぶりだすのも手かもしれません。
せっかく頑張って描いたのに・・・・とか思うかもですが、そのパーツで新作を作ればいい。
あのパーツを組み込むなら、どんな奇妙なシナリオになるだろう?とか次回作への楽しみが増えますからね。読者的に。
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ついで、「ぼくあい」の感想。
おもろかった。
批判は来るだろう粗さもあったし、いろんな見立てができそうなテーマを切り捨てて「自己承認」一本に絞ってしまった惜しさ、何よりせっかくのコントが面白くなかったのが難。
「ぼくどん」の主人公同士の質問合戦の方がコントとして面白かった・・・・たとえば増えた自分に合うたびに、新人のぼくが「すいません、質問よろしいですが」「「「またかよ!!」」」とかの天丼にしても好きなコント・ネタです。
ちょくちょく相方と僕のキャラブレが見られたし、黒田くんのブラックさは残念ながら「まったく面白くない黒さ」でしかなく、笑いに昇華できないブラックさは大賞獲得経験者というよりは落ちる高度に達することなく消えていく一発屋芸人の哀愁を感じたくらい。
ですが、そういう粗さも含めてユーモラスでおかしみのある、どこら落語のような軽快さがあって楽しかったです。
ヒャッハー!!感想一番乗りは、いつやっても心が躍るぜ!!あっちでウンチク語っても素敵でもないからここに書かせていただきます。なんならレビュー書こうか悩む程度は気に入った。おもしろかったです。