小説のタイトル・プロローグ改善相談所『ノベル道場』

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元記事:寿国演技 庶民出お転婆皇后と、天空聖地と、雲表列車

 完成させられる見込みが全くない作品を投稿しても良いものかとの疑問はあります。ですが、ブログ記事でお伺いしたところ、管理人のうっぴーさんから「OKです」とのご返信をいただきました。また、投稿しようかどうかと迷ったのですが、「未完」でも投稿できるせっかくの場なので、思い切って投稿しします。

 日本から消えてしまった鉄道風景を、中華風ファンタジー世界で再現する、という無茶苦茶な作品です。

 以下、あらすじです。

 庶民出の皇后、張銀鈴(ちょうぎんれい)が友人の少女で、判事見習の晶芳雲(しょうほほうん)宅に怪しげな寺院「福地寺(ふくちじ)」のチラシを持って来た。福地寺は、霊感商法で問題になっていて、内偵捜査中だった。同席していた、芳雲の幼馴染で、同じく判事見習の欧裁文(おうさいぶん)は、銀鈴が福地寺事件に首を突っ込まぬよう、例のチラシを取り上げた。だが、銀鈴も福地寺の問題は承知していた。そこで芳雲は、上司の越忠元(えつちゅうげん)に連絡を取った。そして銀鈴たちは、福地寺の大本山がある天空の聖地「天陽」へ列車で向かうこととなる。

 不安な点としては、無茶苦茶な世界観ですから、やはり「世界観が伝わっているのか?」です。特に気になっているのは、以下の天です。

 ・鉄道という「近代」の象徴を出しておきながら、政体を近世以前にしたこと。
 ・西洋文明の象徴たる鉄道を出したが、登場人物が明代以前の中国服(漢服)を着ているイメージを持てるか? (つまり、洋服や和服を着ているイメージがあるか?)
 ・設定の説明に、想定日本の架空国を出したり、ガイドブックを引用(劇中劇)したりした印象は?
 ・度量衡をメートル法換算の架空単位にしたが、その印象は?

 実をいうと、書けた部分だけも400時原稿用紙63枚(約2万字)ありました。ですので、特に読んでもらいたい部分を抜き出して、強引に投稿の字数制限1万字に合わせました。そのため、省略した部分がかなりあり、分かりずらいかもしれません。

 鉄道のモデルが分かった方は、お書き添えいただけると幸いです。

上記の返信(寿国演技 庶民出お転婆皇后と、天空聖地と、雲表列車の返信)

スレ主 ドラコン : 0 投稿日時:

 タイトルと、あらすじに誤字がありましたので、再投稿します。お手数をお掛けして申し訳ありませんが、削除していただけると幸いです。

スレッド: 寿国演技 庶民出お転婆皇后と、天空聖地と、雲表列車

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元記事:ステーキ! ステーキ! ステーキ!

 初めまして、よろしくお願いします。
 ”何てかこうか?”といいます。(ペンネームかぶっている人が居たらごめんなさい)
 こちらの研究所の投稿は初めてになります。
 本文を投稿する前に感触を確かめるためにこちらに投稿しました。
 こちらで欠点を教えていただいたら、手直ししてどこかの投稿サイトに投稿しようと考えています。(手直しが効かないほどダメダメだったら、他の作品を作って再チャレンジしようと思います)
 現段階で下記のあらすじの”狼の二回目の襲撃”の手前まで書いています。そしてプロローグに相当する部分は下記の”魔王城に連れ戻される”のところまでとなっております。

あらすじ

 魔法帝国に魔王の子供のカテイナ(主人公)が侵入する。目的はステーキの強奪で、その最中にヒロインとであう。ステーキを食べた後、母の強襲を受け、魔王城に連れ戻される。
 ヒロインを道連れにするが、母のお仕置きでカテイナは尻叩きと魔法が使えない枷を付けられる。あまりの理不尽にカテイナはドラゴンを使って、人間の国へ家出する。
 人間の国でカテイナは常識がなく、金がなく、魔法が使用不能で窮地に陥る。そこでヒロインがアルバイトし生活をカバーする。ようやく生活のめどがつく頃、母のカテイナを連れ戻せとの勅命を受けた”狼”がカテイナの元に到着する。初回は”狼”が撤退する。
 魔物”狼”の襲撃により人間の国は勇者(偽物だった)を呼ぶ。それと同時期に態勢を整えた”狼”の二回目の襲撃がある。これをカテイナの覚醒で撃退するが、直後に偽勇者との連戦になる。力で偽勇者を粉砕し、ヒロインを魔法帝国に帰しておしまい。

 偽勇者に対する覚醒時の主人公のセリフ
「悪魔? 怪物? そんな称賛、届かないね! 俺を称えるなら”大魔王”と呼べ!!!」

タイトルについて
 オーソドックスに”カテイナの大冒険”とかやるよりは”そうだ! うまいもの食いに行こう!”、略して”そだうまっ!”のほうのタイトルがいいでしょうか? 直情、単純、花より団子の主人公の気質が出ると思ったので。
 現段階では主人公カテイナの性格と趣向がよく出ている”ステーキ! ステーキ! ステーキ!”で行こうと思っています。

プロローグのねらい
 狙いとしてはタイトルで「は? なにこれ?」と興味を持たせて、プロローグで主人公のエネルギーに巻き込めたらと思っています。読者に主人公のことを「面白いアホがおるww」と思わせることが目標です。

不安な点
 ステーキの文量が多すぎですか? プロローグでタイトル回収及びカテイナの性格描写のためにステーキにかなりの分量をさいたのですが、やり過ぎでしたか? 必要最低限という物が私にはわかりにくくて、城とか世界の背景とか、もっと他の描写をした方がいいのでしょうか?
 「読んでわからない(描写の足りない)」ところと「過剰でウザイ」ところを教えてください。

上記の返信(ステーキ! ステーキ! ステーキ!の返信)

投稿者 ドラコン : 0 投稿日時:

 まずタイトルです。大変失礼ではあるのですが、私もアウトサイダーKさん同様、この『ステーキ! ステーキ! ステーキ!』では、「『魔界』『魔界王』『魔法』が存在する『ファンタジー』ジャンルの作品」ということすら、分かりにくいかと存じます。

 あくまでも拙案ですが、私でしたら、貴作全体のタイトルは、以下のようにします。

『ステーキ盗み食いが母魔界王にバレて、お仕置きされた次期魔界王(5歳)は家出しました』

 これも、アウトサイダーKさん同様の考えです。私なら、貴作の特徴を考えるに、タイトルに主人公の年齢を入れ、主人公の幼さを強調します。そして、「魔界」の語を入れて、ファンタジー作品であることを明示します。

 ただ、『ステーキ! ステーキ! ステーキ!』とのタイトルも、プロローグ限りであれば、ステーキが重要キーワードになっているので、「タイトル詐欺」とまではいえません。貴作全体の適切なタイトルがあれば、「プロローグのタイトル」なら『ステーキ! ステーキ! ステーキ!』のままでも構わないでしょう。さらに安全策を取るならば、これに以下の副題を付け加えます。

「『自称』次期魔王(5歳)は、盗み食いのために人間界へ不法侵入しました」

タイトル案

ステーキ盗み食いが母魔界王にバレて、お仕置きされた次期魔界王(5歳)は家出しました

長所。良かった点

 次にプロローグの感想です。主人公カテイナは、幼児主人公によるギャグモノとして、『クレヨンしんちゃん』の野原しんのすけに通じるものを感じました。

 次期魔界王としての尊大な態度と、人間界への不法侵入の動機が「ステーキ盗み食い」とのセコさとのギャップで、笑わせてもらいました。また、クラウディアを年増呼ばわりして怒らせるのも良かったですよ。

良かった要素

ストーリー キャラクター 文章

スレッド: ステーキ! ステーキ! ステーキ!

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元記事:寿国演義 庶民出お転婆皇后と、天空聖地と、雲表列車 (再投稿)の返信

最初だけ読ませていただきましたが、
知識がないと分かりにくいといった印象を受けました。
初めての説明が多く、ついていけなくなりました。ごめんなさい。
(「鉄道院の三等初乗り運賃・駅の入場券は、」くらいで)

また、世界観の説明の仕方にもっと工夫が欲しかったなと、感じました。

「冬のある日、寿国(じゅこく)の都、長洛(ちょうらく)。その一角にある昌(しょう)家の屋敷。」
 どんな街並みなのか、どんな都なのか、伝わりません。軽くで良いので、説明が欲しかったです。
 その一角って、貴族などの裕福層の家ですか。下町の庶民の家ですか。その辺から、読みながら情景が分からないです。

あと、中国風の世界観で、最初の登場人物の説明ですが、
「どこかの屋敷の下働きにも見える少女」って、どんな感じなんでしょうか。
私には分かりませんでした。

「薄紅色の筒袖上衣に、中紅色の裳(スカート)姿。」
中華風な装いなのは名称のイメージで伝わります。
ただ、わざわざ衣の種類まで説明して下さってますが、
そもそも筒袖上衣ってどんな形なのか知らない私には、
その恰好までは想像できませんでした。
ネットで検索した結果、袂がなくて動くやすい恰好なんだなぁというのが分かりました。ここでは庶民の多くが着用しているものである、と説明があると良かったです。
一方で、中紅色の裳(スカート)姿は、このスカートという説明のお陰で、
なんとなく私には想像がつきました。

あと、「この部屋の主で」以下で登場人物の説明がありますが、
それでなくても初出の人物なのに、説明対象がころころと変わるので、いちいち前の文章を読み返さないと誰だったのか、分かりにくかったです。

あと、誰の視点に寄ってない三人称の文章の最中に、「ちなみに、銀玲は天女の侍女だろう。」という推定は止めたほうがいいです。「銀玲は天女の侍女だ」と断定したほうが良いと思います。
「この年ながら、皇帝に直属し、寿国で刑事・民事一切の裁判を行う役所、太法院(たいほういん)の判事見習。」って、この文の前に銀玲のことを書かれているので、銀玲の説明にも受け取られる恐れのある書き方にもなっています。読みながら、どちらの説明だろう?って疑問に思いました。

「昌家は、代々清廉な官吏や、優れた学者を輩出した名家。」と昌家の説明が続きますが、登場人物の容姿の説明と一緒に行っているので、説明過多のように感じます。
「冬のある日、寿国(じゅこく)の都、長洛(ちょうらく)。その一角にある昌(しょう)家の屋敷。」の説明のときに、軽く触れていれば、不要だったのではないでしょうか。

それと、登場人物の紹介、特に容姿や恰好の説明の書き方ですが、
全部いかにも説明文といった感じなので、もっとバリエーションを増やされたほうがいいと思います。
動きの地の文に、さりげなく説明を混ぜることも可能かと。

たとえばですが、
「この部屋の主で、十六歳の少女、昌芳雲はそう言いながら、チラシを欧裁文(おうさいぶん)に手渡した。その際に彼女の?色の広袖が軽く揺れた。」みたいな感じで。

自分のことを棚上げして、色々と口うるさく書いて申し訳ございません。
参考になれば幸いです。
ではでは、失礼しました。

上記の返信(寿国演義 庶民出お転婆皇后と、天空聖地と、雲表列車 (再投稿)の返信の返信)

スレ主 ドラコン : 0 投稿日時:

 >藤谷要さん

 ご批評ありがとうございます。ドラコンです。

 >どんな街並みなのか、どんな都なのか、伝わりません。軽くで良いので、説明が欲しかったです。

 このご意見はごもっともです。町の情景を1ページ目の1行目から書くのもどうかな、との思いもありました。実は列車に乗る前に、駅のレストランで壮行会的に食事をする場面を書き、そこで都や駅について、少しは書きました。ですが、あらすじ(コメント)のほうでも書きました通り、2万字書いたところを、無理やり字数制限の1万字に縮めてと投稿しました。ですので、駅のレストランの場面や乗った列車の車内設備の場面は、あまりストーリー性がないこともあり、省略しました。それに、いちばん書きたかったのは、後半の列車に乗っての峠越えの場面でした。

 衣装については、どんな人(職業や身分)が好むのかを書いておいたほうが良かったですね。後半のほうでは、衣装描写をかなり大まかにした箇所もありますが。

 また、3等の初乗り運賃や駅の入場券代を書いたのは、1両=1円の換算レートを知ってもらう狙いもありました。鉄道運賃は、物価の変遷を知る一つの目安ですので。

スレッド: 寿国演義 庶民出お転婆皇后と、天空聖地と、雲表列車 (再投稿)

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元記事:寿国演義 庶民出お転婆皇后と、天空聖地と、雲表列車 (再投稿)の返信

はじめまして。アウトサイダーKと申します。

残念ですが、私には貴作についてご意見を申し上げることができません。
なぜなら、掲載されている文が、二万字の文章を強引に一万字にされたものであるからです。

読んでいて文章に違和感を覚えましても、これが文章本来のものなのか、それとも圧縮により歪められたものであるのか判断がつかないため、適切なご意見を差し上げられません。

書かれた二万字を全て読んでもらいたいのであれば、「小説の批評をし合おう!批評・感想交換の場『ノベル道場』」の方に相談なさることをお勧めいたします。
その際は、Dropboxなどのクラウドに上げ、リンクを知っている人のみに対しての限定公開をするなり、Privatterでパスワード限定公開するなりの手段を取れば、小説投稿サイトを使わずとも、作品掲載場所のURLを載せることができるかと思います。

上記の返信(寿国演義~おてんば皇后が行く鉄道の旅の返信)

スレ主 ドラコン : 0 投稿日時:

 >アウトサイダーKさん

 ドラコンです。コメント恐縮です。

 私もそうですから分かりますが、小説を読むこと、まして批評することは、相当の時間・労力を要します。ですので、決してご無理をなさいませんように。

 プロローグ前半について、ご評価くださいましたことに、お礼申し上げます。「三国志」の黄巾党のように反乱を起こしたわけでもなく、また企てた証拠もないのに、最高裁長官・検事総長・法務大臣的な忠元が自分から首を突っ込むにしては、「事件が小さい」ことはないでしょうか。

 また基本、会話に終始していて、福地寺が強引な勧誘をしているわけでもないので、出だしとしては弱いかな、とも考えていました。
 
 なお、事後で恐縮ですが、何てかこうか? さん作『ステーキ! ステーキ! ステーキ!』の拙批評にて、アウトサイダーKさんのご批評に言及させていただきました。この旨、この場にてご連絡申し上げます。

スレッド: 寿国演義 庶民出お転婆皇后と、天空聖地と、雲表列車 (再投稿)

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元記事:寿国演義 庶民出お転婆皇后と、天空聖地と、雲表列車 (再投稿)の返信の返信の返信

度々すいません。
以前書いた感想が分かりづらかったみたいで申し訳ないです。

>また、3等の初乗り運賃や駅の入場券代を書いたのは、1両=1円の換算レートを知ってもらう狙いもありました。鉄道運賃は、物価の変遷を知る一つの目安ですので。

とありましたが、1両=1円とは通じませんでした。

以下の参照資料ですが、
https://www.jacar.go.jp/seikatsu-bunka/p09.html
「運賃を見てみると、新橋-横浜間では、片道だと、上等車1円、中等車60銭、下等車30銭。これが往復になると、上等車1円50銭、中等車90銭となっており、25パーセントの割引になっています。この当時、お米10キログラムが80銭、卵100匁(375グラム)が10銭でしたから、鉄道というのはとても高価な移動手段だったことがわかります。限られた人々にしかできない贅沢であったと言えるかもしれません。」

とあり、時代により、物の価値が全然違うため、作者様の思った通りの情報は私には伝わりませんでした。

また、「鉄道院総裁か、府尹(ふい)・州牧(しゅうぼく)に登録して、鑑札を受ける必要があります。」という文章も「鉄道院総裁か、地方の長官から、鑑札を受ける必要があります。」と置き換えれば、
わざわざ府尹・州牧、地方行政単位に触れずに済むかなぁと。
私も過去に指摘されたことがあるのですが、冒頭で説明過多は避け、情報を小出しにしたほうがいいそうです。

以下に、前に書いた感想では、こういうことを言いたかったんだと、例としていじった文章を載せておきます。下手で申し訳ないですが(;_;)。
今回は、実際に直したほうが伝わりやすいかなぁと思ったのと、他人の方が情報の取捨が客観的に分かり易いと思ったからです。今後、こういった文章の指摘が減るようにと、あくまで参考になればと思って書きました。

どうしてこんな風に変更したんだろうって、疑問に思ったところがあれば、さらに質問をくださっても構いませんし、ご迷惑でしたらスルーして下さって構いません。

他の方もおっしゃってますが、冒頭から事件が起こっていて、構成がいいと思います。
また、実は皇后っていう設定も面白そうですし、こういう問題や謎を探ったり解決したりするストーリーは好みなので、作者様に期待しています。

では、本当に度々、失礼しました。

 冬のある日、寿国(じゅこく)の都、長洛(ちょうらく)。四百年続く王国の宮殿を中心に碁盤の目のように街並みが広がっている。昔の趣を残す建物が多い中、通りにはガス灯が設置され、古い石畳の上を蒸気の自動車が通る。その中心部の一角に昌(しょう)家の屋敷がある。代々清廉な官吏や、優れた学者を輩出した名家だ。
 そこに一人の少女――張銀玲(ちょうぎんれい)が訪れる。両耳の上で結われた鳶色の団子が、歩くたびに軽く跳ねる。薄紅色の筒袖上衣に、中紅色の裳(スカート)という庶民と変わらぬ姿。場違いな身なりにも関わらず、すんなり奥に通された。
 部屋の主である芳雲(ほううん)と先客が、彼女を出迎える。
 部屋のほとんどが堅苦しい法律書の本棚に囲まれている。一部の詩集や恋愛小説、壁に掛けられた唯一の花鳥画が、僅かながら主の女子らしさを覗かせる。
「来る途中にこんなのもらったんだけど」
 挨拶もそこそこに銀玲が椅子に座りながら、芳雲に一枚のチラシを差し出した。
「『天空聖地巡拝団募集』? 『天陽(てんよう)の聖地巡拝と遊牧の土地十日間の旅。雄大な自然の中で、聖典研究をしよう! 宿泊は大本山宿坊。五〇〇〇両』? えっ、安過ぎますわね」
 受け取った十六歳の少女、昌芳雲はそう言いながら、目を丸くする。
 深衣姿という裾が曲線的で長い、良家の子女らしい淑やかな身なりだ。黒くつやのある髪の毛を、頭上で心臓型(ハートマーク)――ア(Yに似た漢字)頭――に結っていた。この年ながら、皇帝に直属し、寿国で刑事・民事一切の裁判を行う役所、太法院(たいほういん)の判事見習だ。
 芳雲は嫋やかに広袖を揺らし、隣席の張銀玲(ちょうぎんれい)にチラシを渡す。
「これは安過ぎて、明らかに怪しいですよ」
 彼は携帯版の時刻表を懐から取り出し、営業案内を確かめた。無類の鉄道好きなので、時刻表は常に持ち歩いている。彼の年齢は十五で成人済みだが、駅で「大人」と言わずに切符を買えば、右端が斜めに切り落とされた「小人用」が出てくるほどの童顔だ。小ぶりの広袖上衣に、桍(ズボン)姿。いかにも良家のお坊ちゃんという雰囲気。芳雲とは幼馴染で、同じく判事見習だ。
「長洛―天陽間は、普通列車の三等座席車でも、大人片道一万五六六〇両しますよ。しかも、天陽まで一番速い急行でも、三日かかりますからね。小人運賃が半額の七八三〇両ですから、五〇〇〇両ならそれよりも安い。
 それにこれ、不特定多数に配っていたわけですよね? だとすれば、違法ですよ。不特定を対象にして団体旅行を主催するには、鉄道院総裁か、地方の長官から、鑑札を受ける必要があります。けど、このチラシにはその鑑札番号が書いてないですよ」
「五〇〇〇両で旅行できるなら、安いわね。わたしのお小遣いでも、出せるわね。申し込んでみようかしら」
 と銀玲。
 五〇〇〇両は、大人一人の米代三ヶ月分に相当する。ほんの少しばかり背伸びすれば庶民でも可能な旅費だ。

上記の返信(寿国演義 庶民出お転婆皇后と、天空聖地と、雲表列車 (再投稿)の返信の返信の返信の返信)

スレ主 ドラコン : 0 投稿日時:

 >藤谷要さん

 再度ご意見ありがとうございます。ドラコンです。

 最初のご意見を拝読して、出だしの舞台が芳雲宅である必要性を感じなくなりました。むしろ、「鉄道」に重きを置くなら、駅のレストランでの壮行会の場面から始めるのもアリ、と考えなおしました。投稿時に省略しましたが、駅の場面は既に書いてありますので、今、「駅版」を書き直しているところです。

 ただ、「駅版」だと関係者が一堂に会しているので、芳雲宅でやったような、鏡を使ったテレビ電話会議ができません。このため、「魔法が存在する世界」を早々に示せづらいのが、欠点です。一方で、駅、それも駅内のレストランが舞台ですので、食事の面から作中の生活は描きやすいと考えています。それに、衣食住のうち、住も駅舎がどんな建物かを少しは書くことができます。

 作中の物価についても、鉄道運賃しか出さなかったのは誤りでしたね。比較対象になる他の物価も、言及することとします。

スレッド: 寿国演義 庶民出お転婆皇后と、天空聖地と、雲表列車 (再投稿)

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元記事:JKと女教師の恋

小説のタイトルでなろう小説に向いているタイトルが思いつきません。
小説家になろう向けのタイトルのアドバイスをよろしくお願いします。
内容は真面目系な百合小説です。

上記の回答(JKと女教師の恋の返信)

投稿者 ドラコン : 0 投稿日時:

 ドラコンと申します。なろう小説に詳しいわけではないのですが、ご質問の件につき、僭越ながら私見を申し上げます。

 今出ている貴作の内容を拝読する限り、『JKと女教師の恋』で、内容やジャンルが不明確、ということはありません。

 なろう小説で大ヒットした『薬屋のひとりごと』は、タイトルだけでは内容、ジャンル、舞台が不明確です。このタイトルの考察は、下記リンク先をご覧ください。
 https://www.raitonoveru.jp/counsel/novels/thread/1093

 強いて別案を出すなら、『JK・優花里と女教師・谷合満里奈の恋』と、ヒロイン2人の名前を入れられてはいかがでしょうか。

 なお、貴投稿のリンク先は、「この小説はユーザ退会に伴い、削除されました」とのエラーが出ています。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n8321fs/

スレッド: JKと女教師の恋

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元記事:桑琴丞灯伽話 練習用:美(は)しき硝子人形の涙

冒頭の出来がすごく不安です。現在添削がすすまず、ほぼ死蔵になっています。
もしお時間がありましたらどなたか厳しくご指摘お願いします。

かつて、とある場所に佞薬とよばれた薬師がいた。
薬のことしか考えていないのか、はたまたとある別のことにばかり媚びるのか。
彼の死後十数年から氷像が毎年立てられるも、本人が望んだ意図とはまったく別のものだった。
やがて、州の長の命令により硝子製になりこの問題に幕は閉じる。
しかし、悲しいかな像の主は「微」有名人のために微妙な扱いに。いちおう論文出してくれる人もいるんだけど、どこかヘン。
そんな彼の生前はどうだっただろうか。実像にせまる。

上記の回答(桑琴丞灯伽話 練習用:美(は)しき硝子人形の涙の返信)

投稿者 ドラコン : 0 投稿日時:

 ドラコンと申します。あまり他人のことを言える立場でもないのですが、拝読しましたので、私見を申し上げます。

●世界観が不明確

「世界観がよく分からない」。これが第一印象です。タイトルの感じや、冒頭に「藤原俊成」の和歌があったことから、「和風」の話か? と感じました。ですが、地方行政単位が「州」であること、地名・登場人物名の響きから、「中華っぽく」感じました。

 中華風世界にするのであれば、冒頭の和歌は不要です。和風世界にするのであれば、地方行政単位は「府県」、登場人物名も姓・漢字2字、名・漢字2字(貴作の登場人物名は性・漢字1字、名・漢字1字が多く中国人っぽい)、もしくは名をひらがな(特に女性キャラ)にするなど、「日本人っぽい」名前にします。

●ルビがない
 
 登場人物名や地名にルビがありません。このため非常に読みにくくなっています。

●桑琴丞灯の登場が遅い

 桑琴丞灯は、タイトルに名前が入っている登場人物です。となれば、桑琴丞灯が主人公と認識します。ですが、桑琴丞灯の登場が遅過ぎます。序のほうで出ていないのは、副題のほうの関係なので、まだいいです。が、一に入っても、出番が遅いです。しかも、出番自体も少ないです。桑琴丞灯は、もっと早く、多く出せませんか?

●タイトルについて

 和風世界であれば、添削の必要はありません。ですが、中華風であればこのタイトルでは「和風っぽさ」が強いです。ですので、私でしたら、中華っぽい国名を冠して、次のようにします。

『允国桑琴丞灯伽話 練習用:美(は)しき硝子人形の涙』

スレッド: 桑琴丞灯伽話 練習用:美(は)しき硝子人形の涙

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元記事:ひねくれ御曹司と京都弁後輩との穏やかな日常

日本に名だたる大企業・「UZE(ユーズ)」を経営する家系の三男として生まれた瑀瀬花守(うぜはなもり)は、ずっと焦がれていた幼馴染に想いを伝えられずに失恋した。
その傷を癒すために訪れたバーの帰り道、東京に似つかわしくない口調の——京都弁の少女・千代と出会う。

どうやら彼女は、家庭環境に厄介ごとを抱えているようで——それはそれとして色々あった結果、短いながらも一つ屋根の下で暮らすことになった二人(とついでに愉快な秘書)の、心の傷を癒す物語。

京都弁いいよね、みたいなそんな気持ちから書き出しました。
ルビについては気にしないでください。なろうのところからコピペしたやつなので。やっぱアルファポリスクソですね。重い。

上記の回答(ひねくれ御曹司と京都弁後輩との穏やかな日常の返信)

投稿者 大野知人 : 1 投稿日時:

 意見の前に個人的な趣味だけ言おう!
 秘書君ではなく秘書ちゃんで「私も昔からいる『幼馴染』なんですけどね?」とか言いながらヒロインになる方が俺は好きだ! うん!

 という戯言は置いておいて。
 自身がスランプに陥っていて悪口染みたことしか言えそうにないと放置していたのですが、スランプ抜けたんで意見を言います。

 一途モノ(ハーレムではない)かつ、アクション要素の弱いラブコメなら、冒頭五ページ以内でヒロインが出てきた方がいいと聞いた覚えがあります。

 というかタイトルに『京都弁後輩』とあるのに7000字超えないと登場しないのはまずいかと。
 最初の数行で『幼馴染に振られた』『実家が金持ちで自身も天才』みたいなのを軽く説明して、その上ヒロインに『金持ちの道楽』としかられるシーンで始まる方がいいかもと思ったりします。一回主人公を思いっきりぶちのめしてから、ヒロインの弱みを見せて傷の舐めあいみたいないちゃラブに持ち込むのとかどうでしょう。

 柴田さん木雨さんもすごくいいキャラなのですが、イチャラブメインで書くのならメインヒロインはできるだけ早く登場させるべきと思います。バーで木雨さんに愚痴るシーンで始めて、店を出てヒロインに出会うプロットでもいいと思いますが。

 ともかくもっと早く千代子ちゃんを出してあげた方がいいと思います。

 文章全体に読みにくさはなく、誤字・誤用も俺の知識の範疇では見当たりませんでした。地の文・台詞のバランスもとても読みやすいです。
 ただ伏線なのかもしれませんが、メインヒロイン登場までに登場するサブキャラが多すぎる気も。これは柴田君・木雨さんではなく主人公の兄弟ズのことです。
 同じ理由で藤堂ちゃん・倉本君について掘り下げるのも後回しでいいかも。というか何なら、『幼馴染に振られた』って情報だけ出しといて千代子ちゃんがデレ始めたところで柴田君の資料が出てきて少しモメるとかの方が『美味しい』かなと思います。

全体的に意見を突っ込みすぎた気もしますが、参考になれば幸いです。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/311822907/202392272/episode/3121286

スレッド: ひねくれ御曹司と京都弁後輩との穏やかな日常

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