「室咲きのベゴニア揺れて片思ひ」の批評
回答者 ヨミビトシラズ
「室咲き」という季語を初めて知りましたが、例句を調べたところ、通常「室咲き」は単体で使う季語のようです。花の名前まで入れる事もあるようですが、「室咲き+花の名前」で2単語も句に入れると、それだけで音数を大量に消費してしまうのであまりオススメできません。
1.「ベゴニア」をベースにする場合
ベゴニアの花言葉は、「幸福な日々」「愛の告白」「片思い」等です。季語として花が使われた時の読みは、読み手それぞれで違ってくるとは思いますが……基本的に「花言葉」は読み込んでくれる人が多いと思いますので、「ベゴニア+片思ひ」のようにキーワードを重ねて置いておく必要はないと思います。
この場合は、「ベゴニア+片思いを思わせる何か」を組み合わせると効果的です。例えば……
出せぬ文捨ててベゴニア部屋の隅
もう出せぬ文ベゴニアは部屋の隅
「出せぬ文」だけで片思いっぽいと言うのなら、もっと離して……
夜汽車乗るベゴニアは残していくわ
ベゴニアを残して一つ早い機へ
遠ざかる人ベゴニアはただ揺れて
この位まで冒険しても平気かな?(^_^;)
2.「室咲き(室の花)」をベースにする場合
私もこの季語は使った事がないので手探り状態なのですが、例句をいくつか読んだところ、「室咲き」のキーワードは「温室培養」「穏やかな(orぬるい)環境」「非現実的な環境」「変わりのない環境」といった物のようです。
「室咲き+片思い」で句を作るなら、
室の花色褪せていく片思い(※)
室の花静かに育つ片思い(※)
室の花隅っこにあるラブレター(※)
室の花白紙のままのラブレター
恋文は半分白紙室の花
などでしょうか。
ただ、系列的に「室の花+片思い」は近い組み合わせであるような気がするので、高レベルな俳句にするにはちょっと難しいかもしれません。
なお、(※)は「コンバインド俳句」です。「A=上五、B=中七、C=下五」とした時、「A+B」と「B+C」の両方が成立しています。
点数: 2
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人に恋する事は難しい…。私は、言えずじまいの恋が好きだなあ。言って壊れてしまうくらいなら、胸に秘めていたい。初めて室咲きという季語を使ってみました。皆様は、どんなふうに片思いを乗り越えているのでしょうか?