俳句添削道場(投句と批評)

辻 基倫子さんの添削最新の投稿順の8ページ目

「秋空に髪解くごとし大王松」の批評

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 秋空に髪解くごとし大王松

鈴蘭様
 御句、「髪解く」「大王松」が神話の男神を連想させる、ロマンのある素晴らしい句だと思いました。ネットで調べた大王松の長い葉も想起され、実景が目に浮かびます。秋空の雄大さにふさわしい荘厳さを兼ね備えた名句だと思いました!
 ところで、「ことばの岸辺」の句に、わかりやすい評をありがとうございました。自分が大事にすべきところが「コトバの岸辺」と「神渡し」にあることを改めて実感しました。岸のむこうに広がる主体を持たないコトバの海を表現できそうです。
 ありがとうございました。

点数: 1

「仰ぎ見る天の方向墓参」の批評

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 仰ぎ見る天の方向墓参

イサク様
 拙句の「ことばの岸辺」の句に大変丁寧な分析をいただきまして、ありがとうございました。これほど考えていただける句なのだな、とまず、このような観念的な句に挑戦する自信が湧いてきました。
 第1案の助詞を「に」にすると確かに聞きやすくなる、と思いました。第2案については、私も同感です。「ことばの岸辺」と「神渡し」という措辞は、拙くてもこの句の要所なのだと、鈴蘭様の評から気付きました。「主体を欠いたコトバの海」が果てしなく広がる世界をイメージしてもらいたい句だったのです。だから、たとえ支持者が多くなっても、第3案は、私の句ではなくなります。
 自分の表現したい世界を追求することは、勇気がいりますが、これからも自分らしく貫いていこうと思います。
 

点数: 0

「一年のまん中あたり運動会」の批評

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 一年のまん中あたり運動会

慈雨様
 御句、深く納得いたしました。運動会、というと秋の季語とはいえ、一年の真ん中。残暑厳しい頃で、秋っぽく詠むことが難しく感じられますよね。目のつけどころに感心いたしました。
 また、私の「木の名」の句に心温まるコメントをありがとうございました。実は、私も「日向ぼこ木の名前持つ夫呼びて」など、考えてみたのですが、ちょっと気恥ずかしくてやめたのですよ。
 

点数: 1

「蝉しぐれ透けブラ避けて空仰ぐ」の批評

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 蝉しぐれ透けブラ避けて空仰ぐ

まちる様
 私は、御句を読んで、今日一番楽しい気持ちになりました!「透けブラ」は服から透けているブラ、ではなくて、「透け透けのブラジャーが干してある状況」かと思いました。女性が実際に付けているわけでもないのに、なんとなく見てはいけないものを前にした男性の句、かな、と思い、「なんだかかわいいね!」と思ったのです。
 性的なニュアンスのある句は、賛否両論ですよね。私も、あるところで「白猫」を「裸婦」にたとえて詠んだら、年配の男性からは大ブーイング、女性からは大好評でした。これからも楽しい句を是非、お願いします。

点数: 0

「薊には妹いるらしタムラソウ」の批評

回答者 辻 基倫子

添削した俳句: 薊には妹いるらしタムラソウ

めい様
 御句、薊と田村草、という季節の違う植物を取り合わせている意欲的な句ですね。「田村草」は、血縁の中でも、「妹」の位置づけなのですね。では薊は「姉?兄?」
私の中では、二つはちょっととげのある姉妹、二人ともチョイギャルっぽい、というイメージです。とても楽しめました。
 ところで、私の「ポケットは」の句に楽しい解釈をしてくださってありがとうございます。何度も読んでくださった、とのこと、心から嬉しいです!
 「ことばの岸辺」には主体のないコトバの波がひたひたと押し寄せているイメージを託しました。そのような、ちょっと前なら異常に感じられる事態が、今や日常の一コマとしてポケットに収まっていることに、ふと違和感を感じている、そんな句です。ドラえもんも、登場したばかりの時はだいぶ違和感のある存在でしたでしょうが、今や街のどこかでその面影を見かけても誰も驚かない存在になりましたね。それは、主体のないコトバが広大に広がりつづける世界と同じなので、めい様は私の気持ちをしっかり受け止めてくださったのですね!

点数: 1

辻 基倫子さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

うりずんや島々囲む波一重

回答数 : 5

投稿日時:

風を追ふ風に羽根あり梨の花

回答数 : 2

投稿日時:

地下道をめぐる響きや蝶の昼

回答数 : 1

投稿日時:

桃開くたそがれ時の羽化として

回答数 : 1

投稿日時:

蔦若葉ランプの奥に司令室

回答数 : 4

投稿日時:

辻 基倫子さんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

知らぬ間に黙る赤子や猫の恋

作者名 なお 回答数 : 8

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スーパーを三軒はしご秋うらら

作者名 竜虎 回答数 : 3

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今日もまた良き日になるや日日草

作者名 鉄道員 回答数 : 0

投稿日時:

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