俳句添削道場(投句と批評)

みつかづさんの添削最新の投稿順の114ページ目

「とりあえず卵とじたる春野菜」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: とりあえず卵とじたる春野菜

 
めいさん、こんばんは。お体のお加減、如何でしょうか。
めいさん、頓さんへの応援句を作りたかったのですが、
現状上手くいっておりませんのでコメントだけでも。
お2人共、投句していただけるのは私めとしては嬉しいのですが、
決してご無理だけはなさいません様に。回復を心よりお祈り申し上げます。

さて、貴句、拝読いたしました。
結論から申しげますと、「このタイプの季重なりはお気になさらなくて良い」
タイプでございます。何故なら、卵は料理されている対象、具材の描写でしかなく、
映像のアップは「春の野菜」の一品ですので。卵が季語であっても、
「春の野菜」で収束できておりますので、何等問題は起きない訳でございます。

「とりあえず」は5音で長いものの1単語の副詞ですので、安易に「説明だ」と
言ってしまいますと、「それは句の表層しか見てないからでしょ? しっかり
中間層と基層も見てますか?」と反論されてしまいますと
ぐうの音も出なくなりますので。

春の野菜と卵の味も相性良いですよね。とても美味しそう。

このまま味わいたいと私めは思います。

まだまだ寒さが厳しゅうございますので、どうぞご自愛なさってくださいね。
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

「肉じゃがに秘めた惚れたの春隣」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 肉じゃがに秘めた惚れたの春隣

 
まささん、こんばんは。貴句、拝読いたしました。

私めもめいさんと同じで、「奥さん。肉じゃがに媚薬でも入れたの?」と
勘ぐってしまいました。
何故その様に読解できてしまいますと、これ、曲解じゃないんですよ。

句中にお書きの「秘めた」。直後に動詞が来ていますので終止形です。
ですので「秘めた」が何に係っているのか? が分からないのですよ。
係り受けが確定していませんから。
・秘めた惚れたの(=秘めていた恋心?)
・肉じゃがに秘めた(=肉じゃがに何かを秘めた?)
「肉じゃがに秘めた」ですので
・肉じゃがに込めた想い、・肉じゃがに秘めた恋心という比喩にも読めますが、
文字通り読みますと「肉じゃがの中に何かを秘めた」とも読めてしまいます。
「秘めた」という単語が物理的含意を持つ為、読者の脳は一瞬、物質的隠蔽を
想起します。そこから「もしかして媚薬?」という連想が生まれるのは自然です。
作者コメントを拝読しますと、以下の意味ですよね。
・美味しい肉じゃがを食べて恋心を自覚した
・その想いを胸に秘める
つまり、「秘めた」の主体は作者自身であり、他の誰かが肉じゃがに何かを
入れた訳ではないですよね。しかし、句面だけではそこが確定していないんですよ。

そして、季語「春隣」。
・春へのほのかな期待、・春の兆し、・未確定な未来を帯びる
晩冬の時候の季語です。ですが今回は
・恋の告白句、・心情説明句に寄り過ぎていて、
季語が背景化しちゃっていますよね。

句の素材は肉じゃがという具体的料理。にも関わらず、季語が抽象的な時候語。
その結果、以下が三重に並んで像がぼやけております。
・料理の具体性、・季語の抽象性、・恋の抽象性

上記の解決の為に、肉じゃがををもう少し具体的にできる季語は如何でしょうか?
肉じゃがの具材としては「春キャベツ」、「春椎茸」(春子)、「春菊」等が
ありますので、その様な季語に変えますと、より肉じゃがが
美味しそうに感じられないかと私めは考えました。

上記より、私めの添削提案は、「美味しそうな肉じゃがから惚れる方向性を
強める」ものでございます。

A:肉じゃがに恋と知る香の春菊よ(嗅覚心理型。春菊の香のリラックス効果)
B:肉じゃがに恋と知る夜の春キャベツ(生活時間型。夕飯)
C:春椎茸や肉じゃがに知る恋と(破調強調型。下五は倒置法)

A~C案は「惚れる」を「恋」に言い換えただけ。
季語を肉じゃがの初春の食材にして、より美味しそうに見せて、
それが作者の恋心を強固に引き付けたという体裁に整えてみました。
Cだけ7・5・5の破調ですが、A~Cは何れも、句の核は保っていると
私めは判断いたしました。

以上、ご参考になれば幸いです。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

「山笑ふ桜の布団の丸みかな」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 山笑ふ桜の布団の丸みかな

 
気まぐれ亭いるかさん、こんばんは。貴句、拝読しました。

私めは初読で、「季語「布団」の一物仕立てだな」と読めました。
理由は、季語「布団」は三冬・生活で屋内。「桜の布団」は暗喩の名詞節。
その部分に「山笑ふ」が接続していますので、連体形であると解釈する妥当性が
上がります。季語「山笑ふ」の分類は三春・地理ですので、外の景。
季語「布団」と矛盾するので、「連体形で、「山笑ふ」も布団の柄の事」と
分かります。

ですが、コメント陣は軒並み誤解していますよね。
でも、これはコメント陣の読解力のせいではなく、
句の構造が「自然とその様に読めてしまうから」でございます。
何故か?
動詞「笑ふ」は「終止形と連体形が同形」だから。
これが、四段活用の動詞を含む季語の難しさ、怖さなんですよ。
また、用言(動詞、形容詞、形容動詞)の季語は、季語以外の意味が
独り歩きしていないかどうかも、確認しないとマズいですよね。
「冴ゆ」等は典型例ですよね。連体形にする場合、
「見えている物、聞こえている音が澄んでいる」と
誤解される危険性をもっておりますので
私めはnoteの執筆を始めており、「季語の勉強よりも先に文法の勉強する方が
優先順位が上」と下書きに書いてあるのですが、
この様な理由も内包されている訳です。
季語なんて、歳時記を見れば幾らでも解説が載っています。
でも、文法はそうとは限らない。

私めからの添削提案は、「多少の詩情を犠牲にしてでも、致命的な誤読の消す」。
この方向性で提案したいと思います。4案。定型は崩しますね。

A:布団なる丸みの山笑ふ桜(最初に「布団である」と明示する。バランス型)
B:柄の山笑ふ桜丸き布団(「2つの季語は柄だ」と明示。完全封鎖型型)
C:山笑ふ柄の桜丸き布団(「山笑ふ」の係り先が柄で屋内確定。語順寄り添い型)
D:布団なる丸みや山笑ふ桜(カットが変わるのでリスキー。攻め・跳躍提示型)

BとCは柄と書いて屋内を確定させ、「丸き布団」と季語のアップで閉じています。
残っている問題点
Bは、「柄の桜」がやや物品説明調。原句の柔らかい流れは減る。
Cは、「柄の桜」がやや説明的。
AとDは語順を入れ換えるパターンで誤読の回避を試みています。
Dは、「や」により二物衝撃型と誤読される可能性がゼロではなく、
 主季語が冒頭にあるので、着地の安定感はAより弱い。
(最も詩的要素に寄せているが、それよりも、致命的な誤読を消すのが
 本来は先に来ないとマズいので)
Aは、終わりが「桜」なので、形式的に春で終わる印象を持つ読者が射る可能性。
 ですが、4案の中では最も均整の取れが取れていて、誤読の危険性の改善と
 減りながらも詩情を残す両立を狙ってみました。

「添削の範囲内」に収めるのがとても難しかったです。
句の核を保ったまま、意図しない全く違う方向に誤読される文法的な
危険性は排除しながら、尚且つ詩情も残さないといけませんので。
「改作は誰でもできるけど、添削は難しい」事を改めて実感いたしました。

以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

「君が瞳に吾は映らずや朧月」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 君が瞳に吾は映らずや朧月

 
c_riverさん、こんにちは。貴句、拝読いたしました。
季語「朧月」とも相まって、片思いの切なさがひしひしと伝わって参りますね。

ここで1つ、助詞「や」はそのままで、切なさを一段階引き上げる方法を
お伝えしたいと思います。

「や」は間投助詞による「詠嘆・強調・呼び掛け」を表しているものと
考えられます(もし違っていたらコメントでご教授いただければ幸いです)。
ここで、「や」をダブル含意にする(=終助詞用法を足す)方法がありまして、
直前の打消の助動詞を連体形「ぬ」に変えます。

こうしますと、活用語の連体形に接続している助詞「や」に
「問い掛け・疑問・反語」の意味が加わり、
「問い掛け・疑問」がご自身に対する内省として作用いたします。

外向きに対して「映らないなあ」との気持ちを表現なさりながら、同時に
内向きに(内省的に)「映っていないのかな……?」との疑問・問い掛けを
表現なさる事によって、片思いの切なさを一段階引き上げて
より良さを増やす事ができます。

ご参考までに。
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 1

「寒き冬炬燵で八朔かな」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 寒き冬炬燵で八朔かな

 
こころさん、こんにちは。貴句、拝読しました。

他の方なら真っ先に季重なりをご指摘なさるでしょうけど、
私めは蜜柑にせよ八朔にせよ、「句面では何をしている景なのか分からない」事が
気になりました。

八朔をテーブルの何処かに置いているのかもしれない、
皮を剥いているのかもしれない、食べているのかもしれない、
八朔を話題にした会話を誰かとしているかもしれない。
読みの可能性の幅が広過ぎて全く絞れませんよね。

召し上がっていらしゃるなら「食べる」とお書きになるか、
八朔を使った料理がテーブルに置かれたとお書きになりませんと、
書かれていない以上食べるとは客観的に読者は判別できません。

次に、寒き冬と書かなくても、冬って大体寒いですよね。
ですので、情報が重複しちゃってます。
(ちなみに、八朔(柑):三春・植物、蜜柑:三冬・植物、
寒し:三冬・時候、冬:三冬・時候の季語

次に、蜜柑にせよ八朔にせよ、17音に字数が足りてませんよね。

以下は添削例ではなく、作句例でございます。

・差し入れの八朔食べる炬燵かな
・蜜柑入りサラダの届く炬燵かな

きびしい事を書いて申し訳ありませんが、「炬燵で八朔を食べるイメージ」ならば、
それが読者に分かる様に句を書きませんと、読者には伝わりません。
蜜柑でも同じ事です。

そして、以前にも書きましたが、作者コメント。
読解が正しいのかを確認する一次資料になりますし、添削にも用いられますので。
少なくとも、5W1H(何故、何を、何処で、誰が、何時、どの様に)が
読者に確認できる様に、詳しくお書きになる方が良いですね。
作者コメントを書く事は、ご自身の句の整理・推敲にもなりますので。

以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 0

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