「春の夜や寝る姪の鼻蹴つる稚児」の批評
回答者 気まぐれ亭いるか
みつかづさん、こんにちは
御句拝読しました
姪ちゃんとその赤ちゃんですか
ダブルの可愛いコンビですね!
あぁ~、そして俳句をやっていると言われるあるある「ちょっと一句詠んでよ」(笑
かなり困りますよね、、
でも、それに即吟で答えるみつかづさんは偉い!
私なら梅沢さん張りに「急に言われましても、、」で逃げちゃいますね(笑
さて本句、即吟でこのレベルの推敲できるのはさすが基層がしっかりしているみつかづさですね
ばっちり全要素入れてくる辺りがにくいです
ただ、全要素入れてしまったがばかりに少し句面が窮屈に感じられますでしょうか
少しばかり要素を削らせていただいてひとつ
鼻づらに稚児の全力蹴りや春
まず、「寝る」がなくても本句の核は壊れないかと思いました
あとは姪に送るのであれば作中主体を明示しなくてもその場では伝わりますし、句単体としても姪である必然性はないので省略可能かと
あと、「夜」も場面設定としての働きしかないので泣く泣く省略して
それにより、全体として工面をゆったりさせつつ、稚児の容赦なさを「全力」に託し少し可笑しみを持たせたうえで、オチとして穏やかな雰囲気の春に落とし込んでみました
いかがでしょうか
以上、今後ともよろしくお願いします
点数: 1
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1時間程前まで姉、姪、生後9か月の姪の赤ちゃんが来ておりました。
「叔父さん。2連続佳作おめでとう!」と姪が祝ってくれまして、
「ありがとう。上位の方の句にはまだまだ及ばへんし、上位句を鑑賞すると、
自句とは深みも味わいも全く違うんで、流石は上位の方達。
私も上位を目指して精進します」と決意を改めました。
姪から、「この子で1句、ここで詠んでくれへん?」と無茶ぶりされまして、
「えっ? 待って待って。何かエピソード無い?」と聞いたところ、
「先週の夜中、寝てたらこの子に鼻蹴られてめっちゃ痛かってん」と
話してくれましたので、「じゃあ、それで即吟するわ」と詠みました。
句を姪に見せると、「マジそれな。痛うて悶絶したもん。
1歳なったら鼻血やと思う」と笑ってました。
形式上の三段切れ(=中七の後ろの助詞「を」が省略された形)
「これは無理せずワザと三段切れで行く方が、犯人をラストに持ってこれるし、
季語の印象と赤ちゃんの全力キックの痛みの落差で火花散らせる」との判断です。
「小さき手」、「可愛い」等と書いてしまうと手垢ベトベトに付いた表現で
類想の山に埋もれるので、「赤ちゃんは悪意が無いからこそ全力で来る」所に
狙いを定めてみました。
品詞分解
中七は古語のナ行下二段活用の動詞「寝(ぬ)」の連体形「寝(ぬ)る」
下五は古語で唯一の下一段活用の動詞「蹴る」の連用形「蹴(け)」
+完了の助動詞「つ」の連体形「つる」(活用は下二段型)+名詞「稚児」(ちご)