「書初の乾きし硯忘らるる」の批評
回答者 いるか
添削した俳句: 書初の乾きし硯忘らるる
東野 宗孝さん、こんにちは
御句拝読しました
個人的に以下の3点が気になりました
①「乾きし」の効果の是非
特になくてもよいかと思いました
②「書初」の効果の是非
俳句は季語
によって季節感や情緒の中心を描いたりしますが、本句だと特に書初めである必要性を感じませんでした
書初の新年としての喜ばしい感じも季節感もないかな、と思われますし
③感動/共感の中心はどこか
ぽつんと忘れられていることによって寂しい、なら分かりますが、どうしたのかな?という疑問が中心となっているとのことで、詩としての共感ポイントが少し難しくなっているかと感じました
全体的にも散文的に「書初めで乾いた硯が忘れられていました」という報告調にもみえますし
②はちょっと全体的な構成の話になるのでそれ以外について詠嘆を入れて少し
書初の忘れられたる硯かな
なお、「忘らるる」は連用形にも見えますがちょっと歴史的仮名遣い?は自信ないので、他の方にお任せさせていただきます、、、
今後ともよろしくお願いします
点数: 1