「すだれ巻く思い出ともに仕舞い込む」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: すだれ巻く思い出ともに仕舞い込む
山口裕子さん、こんにちは。
御句について。
・音数のために、「思い出“と”ともに」とするのが一般的であるところを窮屈に「思い出ともに」としてしまっているのは解消したいところです。
・簾を仕舞うことを指す季語「簾納む」というのがあるようです(あるようです、というのは歳時記を見てもネット検索しても、「秋簾」の傍題に挙がっているものの、作例が見つけられらなかったので)。
“思い出ともに”以外の部分を、この「簾納む」に相当することに使ってしまっている状態です。
簾を仕舞う動作以外にあるのが「思い出」(色んな出来事)と漠然としているので、これを出来事一つずつ具体化出来れば、また別の俳句になると思います。
とはいえ今回は「思い出」(色んな出来事)しかないので…、
思い出とともに納める秋簾
思い出とともに簾を納めけり
今後ともよろしくお願いします。
点数: 1