俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削最新の投稿順の75ページ目

「ウィダーインゼリー飲み干して踊子」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: ウィダーインゼリー飲み干して踊子

げばげばさん、こんにちは。

俳句ポストのコメントありがとうございます。
げばげばさんの句は…N先生この句も選ぶのかあ、と意外に思いました。私の感覚では、「海沿い」は別の言葉を構成していて、「夏の海」でなく「夏」の句に見えたので。

御句について。

・何だか大変な盆踊りの光景。盆踊りというのは、そんなに気合い入れてやるものでしたっけ?
・「ウィダー」ブランド名はもう使われていないのですが、といって「インゼリー」で通じるかどうかは微妙で、悩ましいところ。
私も先日、既に販売されていない形状の商品の句を雑詠欄に投句してしまいましたが…(投句後に、「え、あれはもう瓶で売ってないの!?」と知った)。
・こんな「踊子」がいました、という報告っぽくも感じられ、自分事にしてみてもいいのではないかと。

 inゼリー一気飲みして踊の輪

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「朽ちてゆく軍艦島よ銀河濃し」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 朽ちてゆく軍艦島よ銀河濃し

土谷海郷さん、こんにちは。

御句について。

・銀河と軍艦島。永続するものと、風化していくものの対比はよいと思いました。
・「朽ちる」という言葉自体を特にどうとは思わないのですが、軍艦島を知っている人にとっては別に無くてもいい情報の修飾という気がします(それはたーとるQさんの「無人」でも同じことで)。
・「朽ちてゆく」の中では、「朽ちる」より「てゆく」のほうが、俳句に使う言葉としては気になりました。「て」で完了していそうで、「ゆく」ときて完了してなさそうな、モタモタした感じを覚えました。

「朽ちていく軍艦島」という語順よりは「軍艦島が朽ちていく」という語順のほうが、“知識として知ってはいても改めて実感する”といった感じになるのではないかなあ、というのが私の感覚です。あるいは、「朽ちる」とかいった語は取っ払って、ただ銀河と軍艦島とでできた景色がある、というだけの句にするとか。

 銀河濃くして軍艦島朽ちゆく (前者)
 銀河濃し軍艦島の浮かぶ海  (後者)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「波打てば揺れる人波夏の海」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 波打てば揺れる人波夏の海

イサクさん、こんにちは。

御句について。

何か不自然なんだなあ…と考えて、思い当たった点をいくつか。

・「波打つ」の意味。国語辞典的に第一義は確かに“波が寄せてくる”なのですが、実際の使用でよく見かけるのは二番目の意味の“波のような起伏がある/波のように揺れ動く”のほうだったりします。上五に唐突に「波打てば」とくると、波状になった何かの比喩なのか? とまずは受け取るものではないかと思います。
・「揺れる人波」。これまでにコメントされている方々は当たり前に把握出来ているみたいなのですが、私には最も引っかかる言葉遣いでした。「人波」というからには、大勢の人がひしめきあって波のようになっているわけで、海の波が来ようと来なかろうと、もう揺れているのでは?
季語「夏の海」。今回、月曜のN先生のコメントで「夏の波」(角川の歳時記では「夏の海」の傍題)の句も“ひとまず頂いております”とされていましたが、この句はまさしく「夏の波」で一句にすべきものだったろうと思います。

季語「夏の波」から始めて、「揺れる」を別の語に変えて、という案を、

 夏の波打てば崩るる人の波

今後ともよろしくお願いします。

点数: 5

「ステーキの店の賄い焼秋刀魚」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: ステーキの店の賄い焼秋刀魚

なおじいさん、こんにちは。

御句について。

店内に基本的に用意してない食材による賄い、かつ、店舗のイメージと異なる匂いの生じる賄い。
句の内容にリアリティを感じにくいですが、これは「ンなわけあるかい!」というツッコミ待ち、でしょうか?

…にしては、形容詞の類いが一切無く、淡々としているので、そうでは無いのかも知れず。

切れ字「かな」など使うと滑稽味の方向を示せるのではないか、と、考えるものの、
ステーキ店では音数が収まらないので、焼秋刀魚の匂いが店のイメージに影響しそうな別の店で、

 鰻屋の賄いに焼く秋刀魚かな

ちなみに、私は「鰻」は季語でも「鰻屋」は季語ではないと考えています。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「焼き秋刀魚硬くて白き目玉かな」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 焼き秋刀魚硬くて白き目玉かな

ちゃあきさん、こんにちは。

御句について。

“そのまんま”なことを言ってのける句は数々ありますが、表現の工夫だったりとか(滝の水が現れて落ちていったりとか)、言葉にされるまで気づかないような事柄だとか(流れる大根の葉のはやさとか)があるもので、「硬くて白き目玉かな」は他に言いようが無いだろうか、と思うところです。

たとえば比喩とか、

 秋刀魚の目焼かれ白磁の玉となる
 秋刀魚の目焼かれ真珠の核のごと

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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回答数 : 5

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ヒートンぐりぐり薄暑の壁抉る

回答数 : 2

投稿日時:

長谷機械児さんの添削依頼2ページ以降を見る

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山あり谷あり春の月

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作者名 博充 回答数 : 0

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言葉無く手を振る友の冬の駅

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