俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削最新の投稿順の54ページ目

「蟻の列紅海かつて真二つに」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 蟻の列紅海かつて真二つに

ちゃあきさん、こんにちは。

御句について。

取り合わせというか、蟻の列を大きなものに例える隠喩と読みました。安西冬衛の一行詩「春」を連想しました。

「かつて」を取り除いて音数調整。げばげばさんは直喩の句にしていますが、「やうな」「ごとく」を使わない感じで、

 葦の海を真二つにして蟻の道 (実在する「紅海」より伝説の「葦の海」の方が隠喩と受け止めやすいかなと)
 預言者に率ゐられたる蟻の列 (他の二人の案にもあったモーゼ…この人を出すなら海を割る表現も要らない気がする)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「窓越しのイエスの墓や花水木」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 窓越しのイエスの墓や花水木

カイさん、こんにちは。

御句、いったんコメントを脇に置いて、面白い句だと思いました。

「窓越し」という卑近な距離で眺めているところから、青森の観光地のことなんだろうな、と想像は出来ました。
(ただ、知らない人には、句自体がキテレツに見えるかも)

脇に置いたコメントですが、

・「かなしいな俳句」はよく知らなかったのでWebで検索し、どんなものかは了解しました。が、御句は、コメントにもあるとおり「キテレツに感じる伝説の事から発想」しているので、そもそも「かなしいな俳句」のプロセスには沿っていないようにと思います。「かなしいな俳句」なら、一読して「かなしい」と思わせる上五中七でないと…。

季語「花水木」もキリストの珍妙な伝説から引っぱってきたそうで、キテレツにキテレツを掛け合わせている感じ。もっと他のものがあるのでは? ハナミズキはアメリカの植物なので、青森の「イエスの墓」ならばもっと日本的な季語を持ってくるのもよいかと。

 窓越しのイエスの墓や走り梅雨

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「休日をどこもゆけずに火取虫」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 休日をどこもゆけずに火取虫

げばげばさん、こんにちは。

イサクさんのコメントも、秋沙美さんのコメントにも賛成で、中七が未完成っぽい(いろいろと、どうにかできそう)。

イサクさんが提案を避けられた語順には触れずにおいて、中七を別の言葉に変える提案を(意味合いは、それほど変えない)。

 休日をいたづらにして火取虫

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「吹かれればフェンスへ絡む柳かな」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 吹かれればフェンスへ絡む柳かな

イサクさん、こんにちは。

御句について。出ましたね、フェンス。

卓鐘さんと同じく「絡む」が気になりました。

卓鐘さんの感想は「ちょっとや」でしたが、私の初読の感想は…柳って絡みましたっけ? です。
朝顔の蔓ならいくらでもフェンスに絡んでいるのを見たことがあるのですが、柳の枝は、一応、枝ですから。

 吹かれればフェンスを撫づる柳かな

無難なところでは、こんなところかと。

…それとも、「吹く」と「絡む」との間に私の知らない裏テーマ的な対応関係があったりとか?(うがち過ぎか)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「トカトントンとほくトンカチ栃の花」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: トカトントンとほくトンカチ栃の花

げばげばさん、こんにちは。

御句について。

・「栃の花」(トチノキ)を、街路樹と見るか、山の中に自生しているものと見るかで、浮かぶ景が大きく違ってきそうです。私は、山村の音の景色、生活の必要から農機具の修繕などで金槌を使っているものと見ました(街中であれば日曜大工か。建設現場では「トカトントン」という悠長さはないと思う)
・三段切れを強く感じます(韻を徹底しているから一層)。
・以前、「かなかなのかなかな」といった句がこの道場に出たときに気になったのと同じく、オノマトペ由来の言葉とオノマトペの併用が、勿体なく感じます。

 とんとんと遠き槌の音栃の花
 (三段切れ解消と「トンカチ」の不使用。ただ、オノマトペはありきたりに…)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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ヒートンぐりぐり薄暑の壁抉る

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投稿日時:

長谷機械児さんの添削依頼2ページ以降を見る

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