「鳥渡るぴよんこぴよんこと吾子跳ねる」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 鳥渡るぴよんこぴよんこと吾子跳ねる
はやさん、「伊弉諾」句の感想ありがとうございます。
「恐怖と憤りとほっとする気持ちが入りまじったような、複雑な心境」は、詠み手の意思以上の読みというものですね。ありがとうございます。
御句について。
季語「鳥渡る」は難しいのかな、と思いつつ、しかし「鳥」を外してしまうと、この子が「ぴよんこぴよんこと」跳ねているイメージがぼやけてくる気もします。ただただ元気な子、というだけになるような。
私が「鳥渡る」を難しいと感じるのは、説明や因果関係というより、「鳥渡る」の視覚イメージ(上空を長距離移動中の鳥の群れ)は、「吾子」と距離感が違いすぎると感じるからですが。「小鳥」や「燕」(季節が変わってしまいますが)くらいの近距離で見られる季語や、視覚イメージのない「囀り」(これも季節変わりますが)とかの方がいいかなあ、と。下五「吾子跳ねる」と対応させるなら「~来る」の形がいいかなと考えると…
小鳥来るぴよんこぴよんこと吾子跳ねる
今後ともよろしくお願いします。
点数: 1