俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削最新の投稿順の17ページ目

死人花生ふる蕾は指のごと

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 死美人のゆびのごと生ゆ曼珠沙華

知世さん、こんにちは。

御句、拝読しました。

・初読では、指のようという比喩のイメージが掴めませんでした。ヒガンバナの生え方が指のよう? コメントに「蕾を付けたばかりの彼岸花」とあったので、画像検索…。これならば確かに。
・「生ゆ」「生ふ」は、「のびる・成長する」という意味合いでは「生ふ」。「(地中から)生える」であれば、どちらでも使えそう、というのが辞書の記載だったので、蕾のことを指すなら「生ふ」、曼珠沙華全体のことならどちらでも、となりそうです。

提案句は、曼珠沙華の別称「死人花」に変えて、イメージが極近い「死美人」分の音数を「蕾」に割きました。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「秘境湖の秘密の道や渡り鳥」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 秘境湖の秘密の道や渡り鳥

イサクさん、「おつかひに」「その角を」句の批評ありがとうございます。

「おつかひ」に続く助詞をどうするかは迷ったのですが(「や」は三段切れになるし、「の」は意味が多様でそれこそ解釈が揺れそうだし…)、動作「わたす」をつければなるほど「の」で収まりますね。

御句について。

・初読して解りませんでした。いや、今、他の方のコメントを読んでもやっぱりまだ解っていません。「秘境湖の秘密の道」を素直に、秘境湖に辿り着くための知られていない道と解釈したとき、秘密なんて何もない上空ひとっ飛びのチートキャラである渡り鳥をどう捉えれば良いのか。
・チートキャラ、と自分でコメントを書きながら思いついたのは、これは「渡り鳥」を句の中で悪役ないし批評対象に仕立て上げているのでしょうか? 上空ひとっ飛びなんてやり方では面白味がないぞ、秘境湖というゴールに向かって、隠された道を探しながら試行錯誤しつつ進むのがロマンなのだ! と。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

高々と揚ぐる提灯鳥渡る

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 高々と掲ぐ提灯鳥渡る

なおじいさん、「おつかひに」「その角を」句の批評ありがとうございます。

提案句「鉢合わせ」はいいですね。私と月とが一対一で向き合っている感じもして、月を大きく感じました。

御句について。

・高く掲げられた(或は自分の手で掲げた)提灯を見上げ、その向こうに渡り鳥の飛ぶ空。はっきり、すっきりした絵で、良い景色だと思います。
・ただ、誰も指摘されないのですが「掲ぐ」は終止形。「高々と掲ぐ/提灯/鳥渡る」となっています。連体形は「掲ぐる」ですが、中八になるので、なるべく意味合いの変わらない「揚ぐる」としたのが提案句です。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 0

「ばつと向く双眼鏡や渡り鳥」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: ばつと向く双眼鏡や渡り鳥

はやさん、「おつかひに」句の批評ありがとうございます。

煙草の銘柄に対するイメージというのは、人それぞれなのだと思います。

私が「ロンピー一個」としたのは、昔の私自身がそのように店先で言っていたからにほかなりません。「ロンピー一個ください、といえば店のおばちゃんは判るから」と、教えられたとおりの文句で、百円玉を3枚持ってお遣いに行っていたのです。幼稚園児か小学校低学年かの年齢の子に「ピースにはショートとロングとがあって云々」を教えるつもりも親にはなく、覚えやすく、間違いがなければ、それでよしだったと思われます。

御句について。

・数人が同じ鳥を狙って、同じような姿勢で、突然の動作までが揃ってしまう瞬間。「ばっと」という擬態語からは、映画「マイ・フェア・レディ」の競馬場シーンを目一杯忙しくデフォルメしたイメージを見ました。面白い人の姿と思いました。
・ただ、季語「渡り鳥」でなくてもよい景色とも映りました。お題なので仕方ないと言えば仕方ないのですが、“渡り”のイメージは句の中で活きていないように見えます。「小鳥」や「色鳥」の方が、音数も節約でき、かつ、適切であるように思います。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 0

「異教徒の碧き眼や渡り鳥」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 異教徒の碧き眼や渡り鳥

げばげばさん、「伊弉諾」句の感想ありがとうございます。

御句について。

さすがにキリスト教のローマ国教化時の話とは読み取れず、キリスト教が邪宗として扱われた日本における宣教師の姿を想像していました(遠藤周作「沈黙」に描かれたような)。「碧き眼」は日本にあれば特別な存在感を持ちますし、「渡り鳥」に遠く旅してきた感もありますし。
古代ローマを舞台にしようとするときには「碧き眼」はどうなんでしょうか。そんなに珍しくもない目の色のような気もします。

 ローマなる異端者の眼や渡り鳥

くらいに直接的でないと、読み手のイメージを古代ローマに持っていくのは難しいのではないかと。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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長谷機械児さんの添削依頼2ページ以降を見る

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