「塔婆より飛び立つ鳥や秋の空」の批評
回答者 知世
添削した俳句: 塔婆より飛び立つ鳥や秋の空
「面皰」の句は何となく少年をイメージしていましたが、少女だと思うとまた印象が違う気も。
これも何となく俳句は一人称視点?で読んでしまいがちですが、別に主役は自分でなくても良いんですよね。
私の「時効」の句もいかにも一人称っぽいですが自分のことを詠んだつもりはないですし。
『男色大鑑』私は現代語訳で読みました。
女性嫌悪の美少年好きが美徳とされていたり(ストイックさではないんですよね〜)現代人からすると大分価値観にずれがあるので手放しにおすすめはできないのですが、面白さはありました。
こちらの句は「塔婆」と「鳥」の取り合わせが良いですね!
私の大好きな句、中村苑子さんの「わが墓を止り木とせよ春の鳥」を思い出しました。
春の鳥は「止まる」イメージですが、秋の鳥は飛び立つのが似合いますね。
私もよし造様のように「塔婆に止まっていた鳥が飛び立つ」と読んでいたのですが、実景としてはありえないのでしょうか。
「塔婆」面白いから残したいなあと思うのですが。
「秋の空」がベタというのは分かるのですが、「鰯雲」だと私はイメージが変わりすぎてしまうように思います。
塔婆より飛び立つ鳥や秋の朝
季語を変えるなら極力光景のないものが良いなあと思ったのですが、やはり「秋の空」の方が良いですね。
点数: 1