俳句添削道場(投句と批評)

なおじいさんの添削得点の高い順の4ページ目

「ちらしの裏にもちらし」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: ちらしの裏にもちらし

鷹司晶子さん、こんにちは。
ご投稿拝読しました。
じゆうりつ、とのこと、私は自由律俳句は暗いのですが、義母が自由律の俳人でしたので、若い頃から読んではいました。義母の作品を少しご紹介します。

・頭の上の雁おそろしや脚を揃え
・道はどっちだ萩しどろもどろ
・虹の中へ入ったらどうしようお母さん

私は彼女の句集を読んでも、何がなんだかわかりませんでした。彼女は私に「あんたは見どころがある。俳句をやんなさい」とか言っていました。私はやりませんでしたが、やるならルールを守り、誰が読んでもわかりやすくて共感してもらえる俳句を作ろうと思っていました。

そんな私でも、尾崎放哉の「咳をしても一人」には感動を覚えずにはいられませんでした。初めてこの句に出会った時は、マジ身体に電気が走るようでした。これだけの言葉で短編小説のごとく、人生を、生涯を語っているからです。

さて、御句を拝読しました。「ちらしの裏にもちらし」。「裏」とおっしゃっていますからこれはいわゆる新聞とかに折り込んであったり、ポストに入っている「チラシ」ですね。お寿司ではないですね。それの表面だけでなく、裏面にも印刷してある両面印刷のチラシのことですか。そういうのを、「ちらしの裏にもちらし」というかどうかは別として、問題は、そこにどれだけ人を感動させる「何か」があるかということです。
人を感動させるには、あるいは人に感動を伝えるには、まずは自分が感動したことを整理して文字にしなくてはなりません。その点、両面に印刷してあるチラシ、これのどこがどれだけ感動的であるかだと思います。

それは他の句にも言えます。
「トイレ掃除素手でしてみる」というのがありますが、生まれてからずっと素手でトイレ掃除している私には、あまり感動がわきません。セレブの奥様が未知の汚いことに挑戦してみるということでしょうか?

「雑草を素手で抜いてみる」とかですと、今までは軍手をはめてスコップを使っていたり、芝刈り機を使っていたのを手掴みすることによって、雑草の強い生命力を感じることができた、とかが伝わります。

・朝焼けの街を裸足で歩いてみる

とかであれば、徹夜明けのキャリアウーマン(もはや死語、失礼)、あるいは彼と一夜を過ごしてハイヒールを片手に、とか、情景が浮かぶのですが。

別のところでげばげばさんもおっしゃっていますが、私もそうですが他の方々もおそらく「自由律」を否定などしないと思いますし、感動したらコメントせずにいられないと思いますよ。

ボヤキや「あきちゃった」とかではなく、感動的で情景が鮮やかに浮かぶ自由律俳句を読ませてください。チャレンジ期待しています!

点数: 5

「愛知らぬ県に住むのか冬近し」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 愛知らぬ県に住むのか冬近し

友也さん、こんにちは。
御句拝読しました。長〜いコメントも。
そもそもの始まりは、なんですか、その「愛知県民は最悪」とか「愛を知らない県」「住みたくないが仕方なく住んでいる」、そんな書き込みは気にすることない、というか、問題にするのも馬鹿馬鹿しいです。
日本のどこに(世界でも)、愛を知らない県だの国だのがありますか。単なるゴロ合わせでしょうし、友也さんのおっしゃる通り、「いや、愛を知り尽くした県だ」と返せば済むことです。
その人が住みたくなければ住まなければいい、他の県に行きたければ行けばいい。土地柄が性格に合わない人もいるかもしれない。
だからと言って、愛知県民がみんなそうだと思っているみたいな言い方をするのは愚の骨頂です。住みたくないとか住みにくいなどと思っているのは、県民性とかの問題ではないでしょう。その人の人間性の問題ではないですか?

ということで、こんなことで友也さんが悩んだりする必要はないですよ。ご自身にはいいお友達がいらっしゃるのでしょうし、問題ありません。

・秋うららここは愛知る愛知県

点数: 5

「Nじいさんを探して師走半ばかな」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: Nじいさんを探して師走半ばかな

おかえさきさん、皆さん、こんにちは。Nじいです。大変ご無沙汰しています。
先に、おかえさきさんの朧月の句を見つけて、久しぶりに投稿しましたところ、おかえさきさんからこの句を教えていただきました。
拝読しましたら、皆さまからなんと温かいお言葉が。本当に有難うございます!
昨秋、ちょっと思うことありまして、少し身を引こうと。でも、以前の改名の時もそうでしたが、あまり大々的に身を引く宣言をして、すぐに舞い戻るとカッコ悪いので何も言わずに…。
ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。いたって健康ですし、何かが気に障ってなどということも全くありません。
先にも書きましたが、俳句は続けています!でも入選は短歌のほうが多いです。
あらためておかえさきさん、皆さん、本当に有難うございました!

点数: 5

「もう一度母に見せたき桜かな」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: もう一度母に見せたき桜かな

おかえさきさん、こんにちは。N爺です。
いつぞやは有難うございました。私、自分のことばかり話して、おかえさきさんの足のことお見舞いしそびれました。ごめんなさい。大丈夫ですか?1日も早いご快復をお祈りします。

さて御句拝読しました。泣かせますねー。私も母をよく桜の下に連れていきました。最初は一緒に歩いて、のちに車椅子を押して。毎年、あと何回見ることができるだろうねー、とか言っていました。94で永眠しました。
おかえさきさんのお母様は、施設にいらっしゃるなら、必ず花見には連れていってもらえますよ。大丈夫!

あと、げばさんや長谷さんは確かにすごいですが、おかえさきさんのこの句、決して凡句などではないですよ。こんなに切なく親を思う俳句のどこが凡句のはずがありますか。

点数: 5

「涼風やいにしえ語る鉄ミシン」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 涼風やいにしえ語る鉄ミシン

もんなさん、こんにちは。
御句拝読しました。素晴らしいものを受け継ぎましたね。足踏みミシンは今や貴重なアンティークなのでは?

すでに皆さんから有益なご意見が出ていますので、重複しますがご容赦ください。

私はいにしえというと奈良時代とかをイメージしますので、もう少し最近を表すのでもいいのではと思いました。また、鉄ミシンは、意味はよくわかるのですが、ちょっと風情に欠けるような気がしてもったいないかと。
そこで次のように考えました。

足踏みミシンとはおっしゃっていませんが、もしそうであれば、

・形見なる足踏みミシンや走馬灯

そうでなければ、

・受け継ぎし旧型ミシンや夏の風

季語は、走馬灯は思い出、夏の風は爽やかな記憶ということで斡旋しました。よろしくお願いします。

点数: 5

なおじいさんの俳句添削依頼

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