俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1281ページ目

「梅雨止まず部屋の片付け思ひ立つ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 梅雨止まず部屋の片付け思ひ立つ

東野宗孝さん、こんにちは。
御句拝読しました。雨が続くと、そんなことを思いますよね。

ただ俳句としましては、「梅雨で雨が止まないので部屋の片付けを思い立ちました」ということで、二つの気になる点があります。
一つは俳句では「季語+だから◯◯である、だった」という因果関係の作りをあまり好まず、むしろ「季語+あまり関係の無さそうな措辞」を好むようです。それが関係がないようでいて微妙に響き合うさまに評価が集まるようです。

もう一点は、似ていますが、全体が日記のようというか、「雨だから部屋の片付け」と、非常に普通の事柄であることです。
これが例えば、雨だけど散歩したりすると、紫陽花の輝きや濡れた石段とかに出会うのですが、部屋の片付けですとそれが難しいです。
でも、部屋の片付けも詠みようによっては面白味や詩情が出てくることがあります。それには具体性や意外性があるといいです。例えば何か見つけたとか!?

点数: 1

「伯母に出す水羊羹の濁りけり」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 伯母に出す水羊羹の濁りけり

さとう隆明さん、こんにちは。初めまして。
そうですか、たーとるQさんのお知り合いですか。たーとるQさんの才能は刮目すべきものがありました。N俳や夏井先生の句選等で、しばしばお名前を拝見しています。ご活躍ですね。よろしくお伝えください。

さて御句。他の方もおっしゃっていますが、ご親戚と仲がいいのであればコメントも楽ですが、険悪であるというのがちょっと気になります。この道場に長くいますと色々とありまして、コメントしづらいです。

ただ、それとは別にお伝えしたいのは、季語の扱いです。季語は長い年月をかけて選ばれてきたものですので大事にしたいです。ですので御句でも、水羊羹は濁らせたくない、というか、水羊羹に罪はない、水羊羹はあくまで甘くて美味しいもの!という感じです。

その辺に気を遣いまして提案句を置かせていただきますと、

・押し黙る伯母に微笑む水羊羹

いや、これは下手な擬人化ですな、やめましょう。

・距離を置き伯母に差し出す水羊羹

うーん、伯母様といえばご親族のことで、非常に詠みづらいのをどうかご理解ください。
よろしくお願いします。

点数: 1

「梅雨晴や右に右向く鳩二匹」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 梅雨晴や右に右向く鳩二匹

シゲさん、こんにちは。
御句拝読しました。
ごめんなさい、二つちょっと気になる点があります。
一つは、「右に右向く」という措辞です。固く考えないで想像すればいいのかとも思うのですが、このままですと「作者の右側に右を向く鳩がいる」ということになりますが、それでいいのでしょうか?「右に左に」とかでなく?

もう一点は、鳩二匹という数え方(助数詞)です。鳩のような小型の鳥は一羽二羽と数えるような気がするのですが、細か過ぎますでしょうか。

・梅雨晴や右に左に二羽の鳩

二羽とも同じほうを向くということでしょうか?

・梅雨晴や動きシンクロ鳩のペア

確かに面白いですね!

点数: 1

「梅雨晴れよ見なれし山が輝けり」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 梅雨晴れよ見なれし山が輝けり

東野宗孝さん、こんにちは。
御句拝読しました。切れ字「よ」やけりを使って、梅雨の晴れ間の山の美しさをアピールしていらっしゃいますね。どこの山でしょうか?

ただ、句を読みますと、至極普通のこと(梅雨の晴れ間のいい天気で山が輝いて見える)をおっしゃっています。
普通のことが良くないわけではないのですが、おそらくかなり昔から、梅雨の晴れ間の山は輝いて見えたと思うのです。そうなると、すでに同じような句がたくさんあるのではないかと。
逆にここはどう見えたかは読者の想像に任せて、客観的な描写に徹しますと、想像が広がっていくかもしれません。

・ふるさとの山の稜線梅雨晴間

点数: 0

「営業を五件回って夏の虹」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 営業を五件回って夏の虹

さとう隆明さん、こんにちは。
御句拝読しました。私もかつては営業で外回りをしていましたから共感しますよ!

少し細かくなりますが、ちょっとコメントさせてください。
「五件」、いいですねー。一般に、もちろん案件にもよりますが、一件あたり1時間ずつ商談するとして、午前二件、午後三件が普通(いっぱい)ですから。
案件ベースだと五件、家庭や個人商店等を訪問する営業なら五軒、法人なら五社とか。
その日の予定を全部終えて、最後のところで夕立に会ったりしたけど虹が出て慰めてくれた。これって、当社とお客様の架け橋?なんちゃって!(笑)。

ただ、「夏の虹」は「冬の雪」みたいな違和感がありました。「虹だけでいいと思いました。

・五件目の営業終へて虹の立つ
・虹立てり今日の営業あと一件

点数: 2

なおさんの俳句添削依頼

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何もかも高い世なれどカーネーション

回答数 : 18

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ガラス戸に犯人の顔花の雨

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入院の爺見舞う爺春惜しむ

回答数 : 25

投稿日時:

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その他の添削依頼

梅雨晴と思しき朝の滑走路

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作者名 感じ 回答数 : 5

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初場所や和服姿の賑やかし

作者名 あらちゃん 回答数 : 5

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