「梅雨止まず部屋の片付け思ひ立つ」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 梅雨止まず部屋の片付け思ひ立つ
東野宗孝さん、こんにちは。
御句拝読しました。雨が続くと、そんなことを思いますよね。
ただ俳句としましては、「梅雨で雨が止まないので部屋の片付けを思い立ちました」ということで、二つの気になる点があります。
一つは俳句では「季語+だから◯◯である、だった」という因果関係の作りをあまり好まず、むしろ「季語+あまり関係の無さそうな措辞」を好むようです。それが関係がないようでいて微妙に響き合うさまに評価が集まるようです。
もう一点は、似ていますが、全体が日記のようというか、「雨だから部屋の片付け」と、非常に普通の事柄であることです。
これが例えば、雨だけど散歩したりすると、紫陽花の輝きや濡れた石段とかに出会うのですが、部屋の片付けですとそれが難しいです。
でも、部屋の片付けも詠みようによっては面白味や詩情が出てくることがあります。それには具体性や意外性があるといいです。例えば何か見つけたとか!?
点数: 1