俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1232ページ目

「鯉のぼりこの平凡な幸せよ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 鯉のぼりこの平凡な幸せよ

市瀬ひとみさん、こんにちは。
御句拝読しました。なかなかいい感じの句を続けてご投句なさいましたね。季節的にピッタリです。

御句、少し気になりましたのは、「平凡な幸せ」という措辞です。もちろん、感覚としてはわかります。
ものすごい有名人になるとか、世界一周旅行とか、豪邸に住むとか、大金持ちとか、そういうことではなくて平凡な暮らしが幸せと言えるのではないか、ということですよね。

ただ、俳句では、できれば幸せとか悲しいとかのような感情表現の言葉を直接使わずに、光景を詠んで、読み手が、「ああ、それは幸せだろうなぁ」というふうに想像して感じてくれたなら、その方が好ましいのではと思いました。

・同じ日に同じところに鯉のぼり
・爺さんが孫と二人で鯉のぼり

すみません、即吟の例えでご容赦ください。イメージが伝わればと思います。

平凡を生かして、

・風そよぐ平凡な日々鯉のぼり

よろしくお願いします!

点数: 1

「春の風五線譜の上舞ひさうに」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 春の風五線譜の上舞ひさうに

東野宗孝さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。春らしい、軽やかな気持ちのいい句ですね。

ただ、今ひとつ気になりますのは、ご自身でも懸念しておられる「舞ひさうに」です。
俳句では、作者に言い切って欲しいというところがあります。そこから読み手は賛同したり否定したり、たまには疑ったりして、想像を膨らませるのです。作者が「どちらだろう、わからない」というような中途半端な立ち位置ですと、読み手は想像を膨らませるというより、想像不能に陥ります。もちろん、そんな状況でも無理矢理想像するタフな方はいらっしゃるでしょうが、少なくても私は言い切りの方が有難いです。

その点から御句を見ますと、「舞ひそうに」とあります。「舞うのか舞わないのかわからない」ということですので、「どっちなんだい!?」となりそうです。
かぬまっこさんがいいご提案句をお出しですが、私は次のようにご提案します。

・春の風五線譜の上舞うように

口語体で失礼します。

点数: 1

「陽炎や目を合はせると逃げる猫」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 陽炎や目を合はせると逃げる猫

ちゃあきさん、こんにちは。お久しぶりです!
体調は大丈夫ですか?私もこの道場を少しご無沙汰していましたが、また出てきました。

ちゃあきさんを忘れるはずがないでしょう!いつも気持ちの良い句をお詠みですね。

さて御句、わかります!私もいつも、なぜ?と思いますよ。

・なぜなんだ目を合わせると逃げる猫

これが本音ですが、これでは俳句になりませんね(笑)。

御句、ちょっと気になりましたのは、ちゃあきさんはある日のある光景を切り取ったのかと思いますが、読みようによっては、猫という動物の一般的な習性、と取れるかもしれません。

それでもいいとは思いますが、もし、春のある日のある一場面ということでしたら、こんなのもありかと。

・陽炎や出会ひがしらに逃げる猫
・陽炎や目の合ふ途端逃げる猫

早く全面快復なさることお祈りしています!

点数: 2

「リラの花見つめる女性静かなり」の批評

回答者 なお

添削した俳句: リラの花見つめる女性静かなり

市瀬ひとみさん、こんにちは。
御句拝読しました。素敵な光景を目にされましたね。

御句、気になる点が二つあります。
一つは、句の中心が季語のリラの花ではなく、女性であることです。季語が添え物というか、舞台装置のようになっていることです。
もちろん、そういう句もあるとは思いますが、私がここで教わってきたのは、「季語を立てる」ということであり、それは、女性のことを描きながらも可能であると思います。

二つ目は、「女性」という表現です。確かにテレビ報道などでは、一般の人や被害者は「女性」と、加害者・容疑者は「女」と呼び分けています。明らかに「女性」は尊称で、女は「蔑称」の扱いです。これは「男性」と「男」の場合も同じです。
ただ、俳句の場合には、そういうこととは関係なく、「女」でいいと思います。それは、家は家屋(かおく)でなく、橋は橋梁(きょうりょう)でなくていいのと同じことだと思います。

・静やかに佇む女リラの花

私は、こんな詠みもあっていいのではと思いました。

点数: 3

「古池へ続く旅路の霞みをり」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 古池へ続く旅路の霞みをり

慈雨さん、こんにちは。
人選入ったのですって!?
おめでとうございます!

私は佳作の一番最初に出ていましたよ。探すまでもなかったです(笑)。

御句拝読しました。これは深い。俳句の境地を極めるまでの長い長い旅路の話ですね。かっこいいです。

このままいただきたいところですが、それでは悔しいので(笑)、少し変えさせてください。

・古池へ旅路はるかに朧月
・古池やはるか旅路のかすみ草

これからもよろしくお願いします!

点数: 1

なおさんの俳句添削依頼

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