リラの花見つめる女性雨やまず
回答者 山田三郎
パッと見で、気になるのは「見つめる」「静かなり」が直接表現なので
間接表現に変えた方が良いのでは、という点です。間接表現は、伝わり
にくいため、試行錯誤が必要です。しかし、うまくハマるとそれが感動
につながります。雨が降っていたということですので、「静かなり」を
変えてみます。
⇒「リラの花見つめる女性雨やまず」
次に「見つめる」も何とかしたいです。元々「見つめる」と「静か
なり」は同じようなことを言っていると思われますので、(間接表現
ではなく)簡略化したいと思います。
⇒「リラの花雨に佇む女(女性)かな」
さて、ここまで来ますと、女性の属性が気になります。若い女性だった
のか、年配の女性だったのか等々。そこで比喩でもって女性を具体化
したいと思います。(以下のように「女性」を省くことが可能です)
⇒「リラの花雨に佇むハイヒール」「リラの花ポニーテールの傘開く」
偉そうなことを書きましたが、私自身が体験したことでは有りません
し、これ以上は、私の能力では無理です。ここまでで振り返りますと、
「リラの花見つめる女性雨やまず」がベストかなと思いますが、上記
のように、もうひとひねりできそうな気がします。
(注)以上私の指摘事項は、「字余り」「季重なり」などいずれの項目
にも該当しません。便宜的に「新旧仮名遣いの混用」にさせて頂きます。
ご諒解ください。
指摘事項: 新旧仮名遣いの混用
点数: 1
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昨日娘と、庭園美術館へ行きました。生憎雨でしたが、それはそれでしっとりとして良かったです。その帰り、ライラック(リラの花)を見つめている女性がいました。絵になるなあと思いつつ、句を詠んでみました。