俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1187ページ目

「積雪とシベリウス遠き吾子想う」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 積雪とシベリウス遠き吾子想う

モン助左衛門さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。シベリウスとはまた、雪に似合う音楽ですねー。

厳しくしてくださいとのことで、そのようにお伝えします。

1. 原句では、積雪とシベリウスが遠き吾子を思っているように読めます。
または「シベリウスが遠い」ようにも読めます。

2. シベリウスは音楽であることを何かしら示唆しないと、わかってもらえないかもしれません。シベリアとかシリウスとかと混同されてしまうかもしれません。

3. 「遠き吾子想う」、ご事情があるのかと思いますが、これを全部入れると八音になり、シベリウスのような五音もの固有名詞を入れるともう四音しか残らないので、「遠き吾子想う」はある程度省略せざるを得ないかと思います。それでも気持ちが伝わるようにしたいですね。

結構考えた結果、次のようなのはいかがかと。

・吾子想い雪の中聞くシベリウス

積雪ではないですが、雪は降れば大体積もりますので、読み手の想像にお任せしたいと思います。
よろしくお願いします。

点数: 1

「美しくすき透るかな河豚の毒」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 美しくすき透るかな河豚の毒

かぬまっこさん、こんにちは。
御句拝読しました。サイトで確認していました。面白い句ですね。
かぬまっこさんほどの方が、ここにお出しになってこられたということは、これがなぜ佳作で人選以上ではなかったかの意見をお求めだろうと思って、僭越ながら愚見をお伝えいたします。

御句、類想が二つ重なっていながら、それがオリジナリティを出しているというところで佳作入選なさったのだと思います。
第一の類想は「河豚の薄切り」です。フグ刺しや鍋の材料として美しく透き通った切り身が並べられた様を詠んだ句は少なくなかったと思います。

二つ目は「河豚の毒」です。これも多かったと思います。

しかしかぬまっこさんの非凡なところは、この二つを上手く組み合わせて、「河豚の毒が透き通る」としたところでしょう。それも美しく。ここにオリジナリティがあると思います。

私的には珍しい中七の「かな」が夏井先生にどのように評価されたかは、私も知りたいところです。
よろしくお願いします。

点数: 2

「片腕の入浴辛き余寒の夜」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 片腕の入浴辛き余寒の夜

やんさん、こんにちは。骨折とは災難でしたねー。お大事になさってください!

御句拝読しました。大変な時に恐縮ですが、一点だけお伝えします。辛いのはわかりますが、俳句はそういう心情をダイレクトに出さずに、状況を詠んで、読み手に、「うわ、それは辛いだろうなあ…」と思わせるような作りが望ましいのではと思います。
辛いと言ってしまうと直接に伝わりますがそれで終わりで、読み手の頭の中での膨らみがありません。

あと、なぜ片腕なのかもそれとなく示唆できれば読み手の理解が増して、誤読も避けられると思います。

例えばですが、

・骨折りて片腕の風呂余寒かな

風呂に入るのは大抵夜ですから、夜は省いてみました。
即吟ですのであまり上手くはないです。他の方々のご意見やご提案を参考になさってください。
よろしくお願いします。

点数: 1

「地方紙にアスパラくるみ宅急便」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 地方紙にアスパラくるみ宅急便

めいさん、こんにちは。
御句拝読しました。これはいいですよ!こういう句は、私、個人的に好きです。

ただ、三点、ご検討いただくとより良くなるというところをお伝えさせていただきます。

一点目、原句では、めいさんが、自分の地域ではない地方の新聞にアスパラをくるんでどこかに送るような作りになっています。それは句意ではないですね。

二点目、お義兄さんがくるんできたなら、お義兄さん主役にすると、お義兄さんにとっては地方ではなく「地元」の新聞ですよね?

三点目、できれば商品名を出さないほうが良くて、もし「宅急便」にこだわらなければ「宅配便」という言い方もあります。N俳とかだと特にこのほうがいいです。

そこで、

・地元紙をまといアスパラ宅配便

まあ、もらう側としては「地方紙」でもいいかなという気もしてきました。アスパラ美味しそうです!

点数: 2

「浅春や三軒医者をはしごせり」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 浅春や三軒医者をはしごせり

おかえさきさん、こんにちは。
再訪です。
拙句「軒下の」にコメント有難うございました。おかえさんの地方では落花生ですか!我が家では年中おつまみに食べてます(笑)!

さて、「三軒医者」ですが、そういう名前の医者と思ったというより、二つのことを連想しました。
一つは、私の好きな落語で「三軒長屋」という噺があるのです。部屋が3つつながっている長屋の珍騒動です。
もう一つは、こちらに「三軒茶屋」という街があり、昔、お茶屋さんが三軒あったからだと言われています。

どちらも、同じ種類のものが三つ集まっている様子ですが、おかえさんの場合は違う診療科だと伝わったほうがいいと思いました。細かくてすみません。

ところで、立春の翌日がお誕生日とのこと!おめでとうございます!
身体が楽になり、健やかな一年でありますことをお祈りします。

・春立ちて一つ年輪重ねけり

点数: 1

なおさんの俳句添削依頼

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