「春の夜潤むまなこ君のせい」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 春の夜潤むまなこ君のせい
純莉さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。切なさが漂います。春は別れの季節でもありますしね。
御句、二つの面からお伝えしたいことがあります。一つは構成です。上五の季語「春の夜」は、本来「はるのよ」と読み、あまり「はるのよる」とは読まないようです。ですから「春の夜に」とかにするといいですね。
次に、中七が「うるむまなこ」で六音、字足らずです。中七はその名の通り、七音でないとリズムが合わないです。「潤むまなこは」とでもすればいいと思います。
・春の夜に潤むまなこは君のせい
これで、リズム的なところは整いました。
次に大事なことですが、俳句は読み手に想像する余地がないと、「ああ、そうですか。」で終わってしまい、余韻の残らないものになってしまいます。
御句の場合、コメントでは、「花粉のせいでしょうか?」と、とてもいい投げかけをしているのに、「いや、君のせいだ」と、自分で答えを出してしまっている。それで終わりになってしまってつまらないです。
それよりも、読者に、なぜ目が潤んでいるんだろう?と悩ませてみませんか?
・目の潤み花粉じゃないよ春の宵
・春の暮ドラマなんかで泣かないよ
ちょっと話し言葉で作ってみましたが、イメージだけつかんでいただけたら嬉しいです。
このあと、多分、私よりもっとわかりやすくてちゃんとしたアドバイスがもらえると思いますので、私はこの辺で!
点数: 1