俳句添削道場(投句と批評)

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消えそうで消えまいとする虫の音や

作者 宙也  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

一時涼しくなった時からせみが聞こえなくなり、虫の声が聞こえていたが、それも最近は注意しないと聞こえないほど。再び暑くなったせいだろうか。涼しくなった時にまた鳴くのだろうか?よろしくお願いします。

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「消えそうで消えまいとする虫の音や」の批評

回答者 なお

宙也さん。こんにちは。
御句拝読しました。少しイサクさんのコメントと被ると思いますがご容赦くださいね。

御句まず、初読では意味がつかみにくいです。虫の声が何かの理由で消えそうになるが、虫たちは消してはいけないと頑張っている、という意味になります。
「消えまい」というのが虫の意思、願望になっているからですね。慈雨さんがおっしゃるように、虫がそう思っているかは人間にはわかりませんが、それは置いておきます。

ここでご自身のコメントを拝読。するとまた悩みます。
蝉の声が聞こえなくなったことは、夏のことですし、ややこしくなりますからもう忘れて、虫の音です。
一旦は涼しくなったから聞こえてきたが、今は注意しないと聞こえない、ということですよね?
そうなると、虫の頑張りの意思を示す「消えまい」という措辞の出る幕はないですよね?

また、最後に「や」を置くのはあまり意味がなく、なんとなく「虫の音」では四音で字足らずになるので付けたように読めますので、下五に置くなら「虫の声」に、「虫の音」なら上五に持って来た方がいいと思います。

・息止めて耳を澄ませば虫の声
・消えそうな虫の音耳を傾ける

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★★★★★

点数: 1

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「消えそうで消えまいとする虫の音や」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

宙也さま、こんばんは。
御句拝読しました。実際、蝉も種類によっては暑すぎると鳴かなくなると聞きますね(あまり詳しくないですが…)。すごい気候になったものです。。

3つほど失礼します。
俳句で「虫」は秋の季語で、コオロギとか秋に鳴く虫の総称を指すため、コメントにある句意とはズレが生じていると思います。
コメントに合わせるなら「蝉」や「夏(の)虫」かと思いますが、今は既に秋ですので、悩ましいです。
(ちなみに「秋の蝉」という季語もありますが、秋の深まりとともに弱くなっていく蝉の声というニュアンスのため、これも句意とは全く違いますね)

◯切れ字「や」は詠嘆とともに、一旦句の意味を区切る(多くの場合、映像を切り替える)助詞なので、普通は上五で使います。「古池や蛙飛びこむ水の音」みたいな感じですね。
中七につけることもありますが、御句のように下五につける形はほとんど見かけないです(そこで句が終わるので、区切る意味がない)。

◯「消えまい」というのは蝉の感情ですが、実際に蝉がそんなことを考えているのかはわからないので、ちょっと違和感があります。
基本的には淡々と事実を描写した方が良いかと思います(または逆に、思い切りフィクションに振り切るか)。

もう完全に夏の句として
・蝉の声消えて三十八度かな
とか考えましたが、やはり季語が「消えた」ものとして弱々しく、しかも暑さの引き立て役にしかなっていないので良くないですね。

・日暮れややっと聞こゆる蝉の声
あまり上手くないですね…きっと他の方がもっと良い提案をしてくれるかとm(__)m
またよろしくお願いします。

点数: 1

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「消えそうで消えまいとする虫の音や」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

再訪スミマセン。先程の提案句2つめ、
「日暮れややっと聞こゆる蝉の声」は
「夕暮れややっと聞こゆる蝉の声」の間違いでした。ごめんなさい。

点数: 1

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「消えそうで消えまいとする虫の音や」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

コメントでは
『秋の虫が鳴き始めたのに、最近聞こえないほど小さくなった。残暑のせいか?』
ということですね。
御句は、「虫の声が消えそうだが消えないよう頑張っているようだ」という句意になっています。コメントとややニュアンスが異なりますが、こちらの句意を前提にコメントします。

◆上五中七で説明⇒下五季語、という語順が、より説明的に感じる形だと思います。このままの措辞を使うなら、語順が逆の方が季語が立ち、散文感が薄まりそうです。
 下五の「や」詠嘆は難しく、この句でもあまり効いてない形なので、これも回避できます。

・虫の音の消えそうで消えまいとせり
(現代仮名遣い)

◆「消えまいとする」と言えば「消えそうである」ということは想像できる範囲に入るのでは?と思います。
 「消えそうで」という説明五音を省略可能です。五音分、句に映像を足すことができます。

・虫の音の消えまいとしてなお消えず

◆コメントの「暑いから」はどう転んでも季重なりしますし、因果になりますので入れようがなかったです。なくて正解、と思いました。
 ただ、「暑いから」を入れないと秋の虫の終わり頃、つまり晩秋の句っぽくなり、冬が近い感じの景になります。ここはまだ推敲の余地ありですが、正しい現実=良い句とは限らないのが難しいところ。
 挑戦してみてください。

・虫の音の消えまいとするぬるき夜

点数: 1

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「消えそうで消えまいとする虫の音や」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

再々訪です。
ごめんなさい!宙也様のコメントを読み違えていました。

「(秋の)虫の声が一度聞こえ始めたのに、また暑さで聞こえなくなった」ということですね。
私はそれを「蝉の声」のことだと勘違いしておりました。
すみません…今回の私の一連のコメントは無視してくださいませ。申し訳ありません。

点数: 1

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