「妻繋ぎ我が子と新酒惜しみつつ」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 妻繋ぎ我が子と新酒惜しみつつ
こんばんは。はじめまして。
良いお時間を過ごされたようですね。
◆他の方からも出ていますが、言いたいことを詰め込みすぎている感があります。
そのために、一つ一つが説明っぽくなり、内容がブチブチ切れています。
「妻繋ぎ」「わが子と新酒」「(時間を)惜しみつつ」
切れはないのに、内容が三段切れっぽくなっています。
◆下五「惜しみつつ」が、「酒を惜しんでいる」ような配置になっていて、感動が削がれていると思います。
考えれば「時間を惜しんでいる」と言いたいのはわかりますが、そういうことではなく。
◆「惜しみつつ」と作者の考える句の答えを全部出してしまっては、受け手に感動ポイントがなくなってしまいます。
「惜しみつつ」と言わずに「惜しむような時間を過ごしたんだなあ・・・」と思わせたいところです。
季語「新酒」であれば、感動のポイントは「子とお酒を酌み交わしたこと」ですね。
コメントからは、奥さんは飲んでいらっしゃらないようなので、息子さんと飲んでいる「新酒」へはつながりにくいと思います。それを「妻繋ぐ」と無理に五音に押し込んだのでは奥さんが可哀そうな気がします。奥さんへの感謝は別の句で表現した方がよいように思いました。
・子と二人酌み交わしたる新酒かな
・妻の買い子の注ぎたる新酒かな
点数: 1