海賊の話(仮)の批評の返信
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海賊の話(仮)の批評(元記事)
先日は拙作へのコメントありがとうございました。遅ればせながら、貴作を読ませていただきました。
気にされている「冗長、無駄」な部分はほとんど感じず、最後まで引き込まれる内容でした。とても面白く、登場人物達も魅力的でした(自分はタチバナさんがお気に入りだったので、あの展開は大変残念でした)続きを楽しみにしています。
ですが、気になったところも何点か。
まず、冒頭の冒頭において、ランブータン船長やライチが冒険家であることを明記した方がよいかと思います。タイトルが「海賊の話」なので、てっきり気のいい海賊団の話かと思いました。
それと、ランブータン船長とベリィのキャラクター設定と描写が、なんだか薄い気がしました。
ランブータン船長は、「無茶苦茶な勇気のみで場を切り抜けてきた」ような人でありながら、人命優先で躊躇なく白旗を上げる聡明さを持っていたり、人命最優先と言いながら、チェリー少年の救出は二人だけで行おうとしたり。そこまで大きな違和感とはいえませんが、『若者の憧れの的となる人物』を意識しすぎて、性格が少しちぐはぐになってしまった印象です。それと、ライチから「第二の親」と思われるからには、もう少し年齢が上でもよいと思いました。二十五前後では、十五歳から見れば親というより兄だと思います。
それから、ベリィです。彼女はとてもかわいく有能でおまけにちょっと暗い過去もある、今後ライチのバディとして活躍していくキャラクターなのだろうとはおもいますが、なんだか影が薄いのです。というか、市場のシーンからはとても素敵に魅力的に描写されているのに、それまではまるで本体がなく影だけはあるような、過去の人物について回想しているような、この子は本当にここに存在しているのだろうかという疑問さえ浮かぶほどです。
バディというからにはライチといつも一緒にいたのでしょうが、市場で買い物をするシーンまではろくに台詞もありません。ここでやっとライチとのやりとりが描写されますが、それまでに出番もライチの彼女に対する考察もほとんどないため、なぜライチが「彼女が何か企んでいないということは理解している」のか、なぜベリィが急に自分の生い立ちをライチに話すことになったのか、その展開が唐突に感じられました。
ライチは目まぐるしく変わる環境になんとか対応しようとしながらも、ベリィのことは常に強く意識していたのではないでしょうか。それは、憧れの人の仇「怪物」であろうという憎しみ、しかし果たして本当にそうなのだろうかという疑念、優秀な彼女と比べられる悔しさや嫉妬、純粋に思春期の少年が異性に抱くドキドキ感。そんなものを、忙しい合間にももっと書き込むべきだったかなと思いました。
貴作を投稿されてからだいぶ時間が経っていますので、すでに続編を書かれていることと思います。ですので横槍を入れる形で申し訳ありませんが、読ませていただいての率直な感想です。作品作りの一助になれば幸いです。
海賊の話(仮)の批評の返信
スレ主 s.s 投稿日時: : 0
読んでくださりありがとうございます。
ランブータンやライチ達が冒険家であることの明記については、私も頭を悩ませるところで、他の方も同じようなことをおっしゃっていました。
一応、不自然にならない程度に早めに冒険家と言う単語を入れてるのですが、タイトルで海賊の話と書いてある以上、読者さんがそう思ってしまうのは仕方なく、どうすればいいでしょうか? 良い解決方法があったら教えてください。
ランブータンの行動の意図としては、他の船員にパニックを起こさないように、少人数で少年を救おうとしたという経緯がありますが、作中でそのことを書いていないので、追記します。
次に、ベリィについてですが、確かに一章の中盤、ベリィの存在はかなり希薄になります。自分的にはベリィとの物理的な距離は近いものの、精神的な距離は遠く、言うなれば教室にいるボッチと高嶺の花をイメージして書きました。
ベリィが唐突にライチに過去を話したのは、ベリィが作中で言った通り、バディーで助け合いするためです。
しかしながら、この先もベリィはそこまで活躍しないので、もっとベリィが活躍できるよう頑張ります。
丁寧な批評ありがとうございました。
現在、二章の推敲中です、そちらの方もこの掲示板にて公開予定なので、その時はまたよろしくお願いします。