ノベル道場/小説の批評をし合おう!

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元記事:「有」して「無」の世界

力を入れた部分は会話や表現を入れたところです。

上記の回答(「有」して「無」の世界の批評)

投稿者 いとなしサテラ : 2 投稿日時:

 どうも、読者のサテラです。より読みやすくするためにどうするべきか、という観点から見た感想を書きたいと思います。キツいことも書くかもしれませんがご了承ください。

 まず、コレだけは頭に叩きこみましょう。「思わせぶりな地の文を書いて楽しいのは作者だけ」です。思わせぶりな書き方をしても読者が付いてきてくれるのは、作者にネームバリューがある場合だけだと思ってください。

 4つに分けて説明します。

(1)あらすじの書き方を知ろう。
 読者も読者で暇ではありません。日々、面白い作品、自分の好みに合った作品のためにネットを飛び回っています。そんな時、よくわからないあらすじで、ジャンルもよくわからない作品を読みたいと思う人はいるのでしょうか。
 あらすじに必要なのは、メインのテーマは何か、メインのジャンルは何かをパッと見でわからせる要素です。ベストセラーの本でも、CMやってる映画でもいいです。プロが書いたあらすじを読んでみましょう。『どういう人物』が『何をする』『どういうジャンル』の話であるかを書いてあると思います。
 あらすじには、ある程度のネタバレがないと読者は興味を持ちません。色んなあらすじを参考にした後、自分の作品は『主人公が何をするどういう話なのか』考えてみましょう。

(2)説明は不足しないように。
 小説は漫画や映画じゃありません。文字しか情報がないのです。小説には小説の書き方があります。アニメのナレーション、漫画の地の文をそっくりそのまま書いただけでは情報が不足します。視覚情報が足りないのです。
 物語には、必要な情報の過不足というものがあるのです。無意味な情報が多いと読者は頭が痛くなり、必要な情報がないと読者はわけがわからなくなります。いつ・どこで・どういう人が・何をしているところから物語が始まるのか。それを最初に説明してくれないと読者は心の準備ができないのです。
 じゃあ、実際に何を書けばいいのか説明していきたいと思います。

◆読者の頭に入りやすい順番◆
――――――――――
①舞台設定(時代・舞台・日常)
②見た目(景色・時刻・動かないもの)
③動き(行動・台詞・動くもの)
④補足説明(感情・情報)
――――――――――
 普通の物語小説の、基本になる書き方を説明します。あくまでも頭に入りやすい順番ということを念頭においてください。

 まず、物語が①どこのどういう場所から始まるのか書きましょう。序盤だと、「俺」のいる「戦場」がどんな地域のどんな場所にあるか、ですね。「俺」みたいな一人称の場合、主人公の感情・過去・立場が舞台設定になる場合もあります。
 次に、物語が始まる場所が、②どういう見た目のどういう状況かを書きましょう。戦場の途中から始まるのであれば、周りに誰がいて、主人公が何と戦っていたのか、今なにが目に入るのかですね。「戦況」の中身の説明です。ここまではまだ、リアルタイムで動いていない情報、読者の心の準備に必要なことだと思ってください。文字しか使えない小説では見た目の情報というものがすごく大事です。
 続いて、③動くものを書きましょう。動くものとはカッコで囲んだ台詞、動作を表す言葉のことです。台詞は誰でもわかります。序盤の文章での動作は、「滅多打ちにする」「救助に向かう」「真っ二つにする」みたいな言葉です。物語は動かないと話が進まないので、重要な要素となります。動作があると、見た目も変わります。滅多打ちや真っ二つにした敵の見た目がどうなっていくのかを書くと、読者にもよりわかりやすく伝わります。
 最後に、④補足説明を書きましょう。動きの後なら、その動きの理由やこめられた感情など。台詞の後なら、誰がどういう風に言ったのかの説明、新しく出たキーワードの説明なんかですね。登場人物が多い場合は特に重要になってくるのが「誰が言ったのか」という情報です。

 物語を描く時、理想的なのはこうです。まず①舞台設定・状況説明をする。そして、②見た目⇔③動き⇔④動き・ものに対する説明、を書く。後者の三つが行ったり来たりすることで、物語は進行します。
 人物の過去なんかは現代から見れば変わらないことです。地の文でページを使ってバーっと書いたとしても、現代の物語から見れば①舞台設定の一種です。しかし、過去のスト―リーだけを見た場合、①舞台設定・②見た目・③動き・④補足説明等が出てくるので、結局は現代の物語と変わりません。もちろん、設定は現代と過去の両方を考えなくちゃいけないですけどね。

(3)一つの文をスマートに。
 一つの文に「2」で説明したような情報を詰めこみすぎると読者はわけが分からなくなります。「見た目」「動き」「補足説明」は別の文に分けましょう。「時系列」「条件」「人物」「動作」「説明」も別の文に分けましょう。一つの文は『○○が~~した』『◎◎で□□だ』くらいの要素にダイエットさせましょう。それが読者の限界だと思ってください。具体例を書きますね。

◇一部抜粋◇
――――――
「おい! そっちに行ったぞ!!」
「わかった。 報告ありがとう」
俺は、使い慣れた剣術で敵を滅多打ちにする。
一匹倒すのだけでも大変な作業なのに、ここの砂原には約三十匹くらい生息している。
「そっちは大丈夫か!!」
――――――
↓お試し推敲

◇設定一部改変◇
――――――
「おい! そっちに行ったぞ!!」
「わかった。 報告ありがとう」
 俺の焦った忠告に、仲間は冷静に返した。
 俺は剣を片手に持ったまま、砂原を駆けた。そして、新たに動く植物を見つけて立ち止まる。砂に紛れるような土気色の、枯れ木のようにも見える奴ら。報告の原因となった植物型のモンスターだ。砂原には約三十匹くらい生息していると見られている。周辺地域や人への被害が増える前に、仕留めなくてはならない。
 俺の剣を握る手には力が入った。どこを狙えば致命傷になるか。今の位置関係からどのように攻撃すればいいかを脳内でシミュレートする。そのやり方を、記憶にはなくても体が覚えている。肉体に残された経験と勘がおおよその答えを導き出す。いつの間にか、敵へ向かって俺は駆けていた。
 植物と言えど、敵は知能あるモンスター。俺に向かって一本のムチのような枝を伸ばしてくる。だが、想定の範囲内だ。俺は進路を変えず、植物もどきのかなり手前で剣を持ち上げる。
「はあああああ!」
 俺は体重を乗せ、一気に振り下ろした。炸裂音。俺の腕に馴染む剣、体に染みついた剣術による一撃だ。名もない一撃によって、ムチ状の枝は飛び散った。
 その後は流れ作業だ。一番の武器を失って甘い攻撃しかできないモンスター。民間人にとってはまだまだ危険だが、俺はプロらしいからな。防御と回避を織り交ぜつつ、枝を一つ一つ確実に切り落とす。そして、幹にあたる部分を数度攻撃。動きが完全になくなったところで根っこを引っ張り出し、専用の道具で焼却して終わった。
 このモンスターたちには自己修復能力、驚異的な自己治癒能力がある。しかし、それが十全に生かされるのは武器があってのもの。丸裸にした後は伐採と焼却によってとどめを刺す。そういう手はずになっていた。
 一匹を倒しきるだけでも大変な作業。調査報告の『およそ三〇』という数字を思い出して嫌気がさした。一つの戦闘が終わったからといって、ゆっくりしてはいられない。俺の仲間も戦っている。
「そっちは大丈夫か!!」
――――――

 やりすぎました。可能な限り、必要そうな情報を入れて行ったらこんなのになりました。間違いなく一部設定を改変していると思います。私はあなたの設定全部を知っているわけではないですからね。
 とりあえず「滅多打ち」にして「秘奥義」を出さず「大変な作業」にしました。剣と言えば、持つところと刃が付いているのはみんな知っているので、見た目は省略しました。しかし、「植物型」も「魔獣」も作者のあなたしか詳しい設定を知りません。誰が聞いてもわかるように「動く植物」「植物型のモンスター」「枯れ木のようにも見える奴ら」「植物もどき」と、色々な書き方をしてみました。その場に主人公と敵の二人しかいないからできることです。それと、ところどころ記憶喪失を匂わせる書き方をしてみました。会話で明確に出てくる前に書いておくと、読者は「やっぱりか」と納得してくれることでしょう。

(4)その他、伝えたいこと
 段落の最初の文には空白(スペース)を入れましょう。読みにくいです。常識です。
 登場人物が多すぎて読者が付いていけません。人物を減らしましょう。一人一人とのやりとりを濃密にしましょう。主要人物とサブ要員に差をつけましょう。
 非日常的な言葉は必ず説明しましょう。よく目にしますが、「魔獣」「勇者」も作品や作者によって設定が違います。できる限り、最初に会話で出てきた時や、敵として出てきた時なんかに説明しましょう。リアルタイムの動作がある場合は、動きに関わる部分だけサラッと説明しましょう。詳しい説明は、動作が終わった後なんかにしてもいいんです。
 部隊、メンバーの一員として戦ってるのはいい設定。主人公が強すぎる作品にうんざりしてる人は多いと思います。仲間がいるのなら、仲間にも主人公にも弱点や欠点を用意しておいて、お互いにカバーさせるとチームとしての一体感が出るかもしれません。弱点がある方がピンチの演出もしやすく、ちょっとした戦闘にもスリルが生まれます。考えてみてください。

 以上です!

 どんなに素晴らしい話、どんなに面白い設定を考えても、読者に伝わらなければ意味ないです。読みにくければ、多くの人は読むのをやめます。お互い、単なる「自己満足」で終わらないようにしましょう。小説というものは、読者も満足できる「他者満足」があって初めて作品として完成するんだと思います。作者が小説家になれるんだと思います。
 応援してるのでめげずに頑張ってください。

長所。良かった点

 設定。キャラクターストーリー

良かった要素

ストーリー キャラクター 設定

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元記事:はりねずみのおひっこし

三幕構成の習作として書きました。
構成として、ちゃんと書けてますでしょうか?
ライトノベルじゃなくてすみません。

上記の回答(はりねずみのおひっこしの批評)

投稿者 サタン : 2 投稿日時:

読み始め。
童話ということだけど、平仮名が多くて読みにくい。
特に名前はわけがわからなくなってくる。
ねず子、ちゅー太、ナミ、にするなど、文章の中に名前が混ざらないように工夫したほうが良いと思う。
例えば、やや強引だけど、
>はりねずみの女の子なみは
「はりねずみの女の子並みは」と読んでしまうと、わけがわからない。
すぐに「なみ」は名前なんだと理解できるけど、だったら最初から「はりねずみの女の子ナミは」とカタカナにしたほうがわかりやすい。

背景描写が少ないけれど、これは童話っぽさを考えての意図的なものだろうか。
特に気になるわけではないし、状況は理解できる。絵本のような場面のイメージもしっかり出来るので、問題はないと思うけど、背景を書き忘れることは多いので一応の指摘。

とはいえ、そういう場合はだいたい心理描写に偏って主人公語りになってしまう事が多いと思うのだけど、御作は必要分の心理描写だけで済せてしっかり話を進めているので、繰り返すけども問題はないと思う。

読み終わり。
「物語」というにはヤマがないので、まとまってるとは思うけどスッキリしない読後感があります。
練習がてらに、あまり深く考えず、難しいことをせず、サッと書いたというのは伝わってきますが、短くまとめるために盛り上がる場面を作れなかった、というのではなく、そもそも最初から盛り上げるヤマを考えてなかった、という感じ。その思考が抜け落ちていたような。
トランクをねずみの兄妹が持ってきてくれて友達になった、という部分がこの話のキモ、つまりヤマであり盛り上げる場面なので、友達になる切っ掛け(特に男の子であるちゅーた)に何かしら用意しておかなけりゃと思う。
例えば、せっかくナミが数行にしろ回想しているので、「つんつん頭の針山に花なんか似合うかよー」という男子の台詞を用意しておき、ちゅーたがトランクを届けに来たとき「きみに似合うと思って」とひまわり畑のひまわりをプレゼントしてくれる。
それでナミが男性恐怖症(?)を克服しようと前向きになる、という描写があればスッキリと話がオチると思う。
これはあくまで「例えば」ね。

三幕構成は、理論なので……と、これは完全に持論なんで真に受けないで欲しいのですが、
三幕構成は理論であって、作成方法ではない。と個人的には思ってます。
なので、「三幕構成で既存作を紐解き、構造を理解する」ということはできますが、「三幕構成を使って物語を作る」というのは、単に考え方の問題であって具体的な方法論ではないです。
というのも、別に三幕構成を使って作り上げた物語でなくても、三幕構成を使って物語を紐解くことは出来るんですよ。
あくまで考え方なので、「これ出来てる?」という問いに答えるのは難しいです。

ただ、三幕構成に照らし合わせて御作を評価してみると、
まず「後戻りできない出来事」のターニングポイント1が弱いです。
主人公がねずみの兄妹なのかはりねずみのナミかが曖昧なので、「誰にとって「後戻りできない」なのか」が判別できません。それゆえ弱いです。
ねずみの兄妹にとって進路を塞いでるはりねずみは、別段「後戻りできない出来事」ではないですよね。
兄妹はトゲトゲを切ってしまう、それにナミが泣いた事ではりねずみに気がついた妹は……と続いたほうが「切ってしまった」ことは「後戻りできない」ので兄妹にとってもナミにとってもターニングポイントとして成立します。
第二幕の衝突はよく書けてると思います。
「友達がいない」「友達ができる」という序盤と終盤の衝突が中盤でしっかり書かれていると思う。
強いて言うなら、その内容に面白味がないので(習作だからという理由があると思うが)、どういう演出で「友だちがいない」を表現するか、というのを考えると良いと思う。
後半のターニングポイント2については上で「ヤマがない」と書いた通りで、やはりこちらも弱い。
中間にあるべきミッドポイントは見当たらず、ナミの回想から男性恐怖症の話題がミッドポイントと受け取れるけど、その話題でターニングポイント2が盛り上がってないので、やはり弱いと思う。
以上のことから、おそらくヤマをしっかり意識せず書いたのが、スッキリしない読後感の理由だと思う。
たぶん三幕構成を意識するあまり、普段できてることが出来なかったんじゃないかと感じる。
文章的には割りと書き慣れてる印象があるので。

長所。良かった点

誤解を恐れず正直に言えば、読み終えて最初に感じた印象は、素直に「つまらん」というもの。
何も始まってないし何も終わってない、誰かの日記でも読んだような印象。

でも、これはフォローでもなんでもないけど、文章やテンポ、展開というか全体の流れというか、ストーリーの転がし方は、正直非常に上手い人だなと思う。
童話ということもあって何があるわけでもない内容だけど、最後まで苦なく読めた。
第二幕がうまく書けてると書いたけど、ほんとに上手く書けてると思う。
それを利用して最後に畳み掛けることが出来なかったのが残念だけど、終盤が上手く噛み合っていれば「つまらん」どころか「すごく面白い」と評価は一転してた感じ。
それくらい良く書けてると思う。

良かった要素

ストーリー キャラクター 文章

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元記事:キミのカタチは不定形

展開を読めなくしたいというのはありました。
キャラの葛藤を何よりも重視しています。

上記の回答(キミのカタチは不定形の批評)

スレ主 珠川理緒 : 0 投稿日時:

別の方に本来のURLをいれました。
削除の仕方がわからなくて、申し訳ありません……

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元記事:僕たちの異世界転生はTV局に仕組まれていました〜最初の犠牲者は最強チート高校生!?〜

異世界転生しない異世界転生小説です。今回はこの作品の欠点を皆様に教えていただこうと思っています。
「この表現はいらない」や「こういった点はちょっと……」など、この作品を読んで気になった点を教えていただけたら幸いです。
 それとこの小説はパロディーネタが多いのですが、「ここはいらない」などといった点も教えていただけると嬉しいです。

上記の回答(僕たちの異世界転生はTV局に仕組まれていました〜最初の犠牲者は最強チート高校生!?〜の批評)

投稿者 いとなしサテラ : 1 投稿日時:

 どうも。読者のサテラです。とりあえず一話を読んでみて思ったことがあるので書きますね。キツいことも書くかもしれませんがご了承ください。
 そうですね。一回冷静になりましょう。全体的な雰囲気として、作者のあなたが冷静さを欠いています。客観的になれていない部分が多々あります。もっと落ち着いて自分の文章を読み返してみましょう。
 まあ、こんなことを言われても実感沸かないと思います。ですから、第一話の具体的な部分とともに解説していきたいと思います。客観的になれていないと私が判断した理由について。

①時代を考えよう
 まず、『異世界転生』の説明が変です。「近年、若者たちを夢中にさせるライトノベルのジャンル」という部分。何がおかしいかわかるでしょうか。『近年異世界ものが人気』なのは、我々の時代。2017年前後の話なんですよ。
 一応確認ですが、未来の話ですよね? 未来の話であれば書き方は変わるはずです。書き換えの例は後で書きます。

②視聴者層を考えよう
 この番組はどこの誰へ向けた放送なんでしょう。オタクか。一般人か。それによって説明しなきゃいけない言葉も変わってきます。
 オタク向けだったとしても、我々の時代とは違います。未来のオタ文化ができているはずです。「異世界ものはオワコン」が常識の未来だってありえます。
 とりあえず、非オタクの人が聞いてもわかるレベルで説明しておくのが無難です。

 ①時代と②視聴者層を踏まえた上で、異世界転生を説明すると以下のようになります。

ーーーー
 若者向けの娯楽小説、ライトノベル。そんなライトノベルにおいて、二十世紀前半から根強い人気を誇ってきた一つのジャンルがあります。それが『異世界転生』です。現代で死んでしまった主人公が、全く別の世界、異世界で生まれ変わって大活躍するという冒険ものです。
ーーーー

 いかがでしょう。ラノベと異世界ものの説明だけでコレなんです。なんとなくわかっていただけたでしょうか。
 その世界の人たちの言葉で書かれていないと、読者は冷めます。文字からイメージを膨らませるのは読者の仕事です。作者は、イメージを文字にするのが仕事です。登場人物の目から見える光景を、登場人物のクチから出る言葉で書いてみましょう。
 また、普通の言葉で説明する、ということも本当に大事です。誰にでもわかる言葉で書かないと、読者の誰かを切り捨ててしまうんです。作中の視聴者層、作品の読者層を意識してみてください。無知で非オタな視聴者にもわかるように説明しましょう。

③そもそも騙されているのがおかしい
 序盤ですら、主人公を騙せているのが不思議です。そう思わせる要素がいくつかあります。設定不足とも想像力不足とも言えます。

◇序盤の違和感◇
(1)映像と役者だけじゃ誤魔化せない。環境音と匂いと手触りはどうしているのか。

(2)ソレっぽいゲームが出てそう。オタクならVR→異世界もの、みたいな妄想してそう。

(3)CMやるほどだったらニュースでVR機器の現状くらい誰でも知ってるはず。まず可能性として、そこを疑わないのは変。

(4)望月君が最初に全く疑わない時点で、精神的にどこか壊れている。妄想と現実の区別がついていないのは普通ではない。番組で「思い込みが激しい」くらいは言っておくべき。

 今一度、設定が甘くないか考えてみてください。

④番組が公平性を欠いている
 主人公がゼウスと会話するシーンですが、説明しているのはゼウスの方ですよね? 望月君が痛々しい妄想をしていたとしても、痛々しい設定を喋ったのはゼウスの方ですよね。
 では、どうして番組内では「彼の考えた痛い中二病設定についていったあの神様役のおじいさん」なんていうセリフが出てくるのでしょう。一度、冷静になって考えてみてください。
 番組のコメントも遠回しに望月君をバカにしているように感じて不快です。放送されたら絶対コレ炎上しますよ。望月君は芸人じゃない一般人ですからね。一般人をバカにしたら視聴者の反感を買いますから。たまにはバラエティ番組を真剣に見てみてください。

⑤シーンはしっかり描写しよう
 主人公が書店に訪れたシーンはなんのために書いたのでしょうか。役割としては、主人公の現実と非現実の分岐点、と言えます。しかし、番組自体は主人公の目が覚めたところから始まっているので省略もできます。必要とも不要とも言える部分なんです。
 どうしても直前の主人公のシーンを入れたいのであれば、しっかりと書きましょう。中途半端が一番いけません。

◇原文抜粋◇
ーーーーーー
 いつも通り学校帰りに書店に寄り、一番の娯楽である異世界転生もの小説を買いに行った。
 入荷していた新刊に描かれた”金髪碧眼エルフ”に心を奪われていた俺は、背後から近づいてくる男に気づかなかった。
 その男に睡眠薬のようなものを飲まされて、目覚めたらそこはさっきまでの書店ではなく豪華絢爛の神殿だった。
ーーーーーー
↓お試し推敲

◇しっかり書く場合◇
ーーーーーー
 あの日、俺はいつも通りの行動をした。学校帰りに書店に寄ったのだ。俺にとって一番の娯楽である、異世界転生ものの小説を買うためだった。
 店内にて、新刊をチェックしていた俺の目を奪ったのは〝金髪碧眼エルフ〟の表紙だった。金糸のようで美しい髪。緑色の大きな瞳。耳たぶの先が尖った特徴的な耳。俺の大好物だ。幼い外見の可愛らしい少女であればなお良い。
 だから、いつものように本を手にとって眺めてしまった。背後に俺の様子をうかがっている誰かがいたというのに。
 美少女エルフちゃんを前に、頬もクチも緩んでいた当時の俺。俺の背後の男は、俺の明らかな隙を見逃さなかった。男の手によって口内に突っ込まれるラムネ状の固形物。薬か!? ドラッグ、毒薬、薬物、そういう言葉が頭の中に浮かんだ。
 男は手で俺のクチを覆った。開かないように男の手に力が入る。異物を放りこまれただけで気持ち悪かったのに。俺はより気分が悪くなった。吐き出したい。しかし、我に返った。金髪碧眼エルフの目の前じゃないか! いくらフィルムに包まれている本でもダメだ。水を吹き掛けたりしたら俺は俺が許せなくなる。だから、俺は錠剤も水も飲みこんだ。こうするしかないと判断した。今思えばバカだ。俺の意識はすぐに途切れた。
 寝ていた、ということに気が付いた時、俺は知らない場所にいた。不快感のない冷たい空気が場を満たしている。とても白い場所だ。視界に入るのは、白い石で造られたであろう、美しい彫刻・美術品。……豪華絢爛な神殿。ソレが俺の受けた印象だった。
ーーーーーー

 はい。かなりアレンジ加えちゃいました。
 主人公が睡眠薬だと知ってるわけがないので、曖昧に書きました。主人公の視点が行方不明だったため、未来の主人公が当時を思い出して語ってるように書きました。「あの日」「当時」「今思えば」で語り部との時間差を強調しました。薬だけ飲ませるのって難しくないか、と思って水を追加しました。

 ちなみに、書店のシーンを省略せずに、神殿から物語を始める方法もあります。

◇神殿から始める場合◇
ーーーー
 俺はある日突然、知らない場所で意識を取り戻した。
 あれ。寝てるのにいつもの布団じゃない。どういうことだ。
 目を開けた俺の目に飛び込んできたのは全く知らない内装の空間だった。神々を象ったであろう像、絵画、装飾の数々。注ぎ込んでくる柔らかな光。澄んだ清らかな空気。この場所を一言で表すなら神殿という言葉がぴったりだ。
 ちょっと待て、おかしいぞ。俺は本屋で『金髪碧眼エルフ』の本を探してたはずじゃ……。
(書店のシーンに続く)
ーーーー

 はい。結局、私が言いたいのは、色んな書き方があるよってことです。
 色んな書き方があるんですが、作者目線になっちゃうとおかしいところも出てくるので、冷静になりましょう。

 まあ、私から言えることは以上ですかね。

 最後に。熱意だけで書いた文章は、自己満足で終わりやすいです。自分と似たような人にしか伝わりません。色んな人が満足する、他者満足にするためには、冷静さと客観性が必要です。同じことをもっと色んな角度から見て表現してみましょう。それができれば今書いている作品ももっと素晴らしい表現で書けるはずです。
 期待しているので頑張ってくださいね。

長所。良かった点

 独特なアプローチ、挑戦は素晴らしいです。ただ、考えるべき視点が多い、茨の道です。自分の設定に振り回されないよう頑張ってください。

良かった要素

ストーリー 設定 オリジナリティ

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元記事:キミのカタチは不定形

キャラクターの心情描写には力を入れました。

上記の回答(キミのカタチは不定形の批評)

スレ主 珠川理緒 : 0 投稿日時:

こちらが本当の投稿になりますので、皆様よろしくお願いいたします。

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要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: キミのカタチは不定形

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レベル1からやり直してこい!?

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たのもー!(ボコボコにしてください)

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こんばんは、分割して21話に増えました。最初の方は描写も主人公の思っていること会話が少なく笑いも少ない。 後半につれて描写も少し増... 続きを読む >>

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ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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元記事:カンシャク少女と僕の一件

この小説を見に来てくれて、ありがとうございます。
小説を書き始めて、はじめて書き上げた作品です。
初心者なので一部荒いところもあると思いますが、是非コメントしていってください。
コメントしていただけるとありがたいポイントとして

①構成が適切であるかという点
②読んでいて面白いかどうか
③その他不自然なところがないか

が特に気になっているので、コメントしていただけると尚うれしいです。

上記の回答(カンシャク少女と僕の一件の批評)

投稿者 ただのネコ : 2 投稿日時:

読ませていただきましたので、気にしておられる3点にコメントを。

①構成が適切であるかという点
 下げて上げて落とすという話の筋は良かったです。
 しかし、三人称→一人称→三人称になっているのがちょっと。
 特に一人称に切り替わった所でかなり戸惑って、前後を何度か読み返しました。一人称の「僕」が誰なのか分からなかったんですね。
 一人称で紘一の上手く行っている気分を書いてから、紘一の知ることのできない犯人の正体を書きたかったという意図は分かります。
 ですが、その前に三人称で紘一の思考も書けているので、全体を三人称で統一して書けただろうと思うわけですね。
 一人称にこだわるなら、紘一爆発までは一人称→死後は三人称にして切り替え回数を減らすとより良いかと思います。

②読んでいて面白いかどうか
 上の人称切り替え部分でちょっとつまづいたものの、最後まで面白く読ませていただきました。
 特に、紘一が最初に爆発に立ち会うあたりのところが臨場感あってよいですね。
 ゆあの思いっきり自己中心的な悪っぷりも良い感じです。

③その他不自然なところがないか
 警察がちょっと無計画すぎるところが不自然だなと感じました。
 例えば、警察からすると被害者全員がゆあのファンということは、そのコミュニティ内での人間関係を疑うのではないかなと。
 私としては、読んでいる最中に『ファンの一部が過激化して、それに従わない他のファンを爆殺しているのか?』とか予想してました。
 とすると、どういう傾向のファンが狙われているのかと動画についたコメントの分析をしてみたり、ゆあに会った時も被害者のハンドルネームを出して彼女がどういう感情を持っているかを聞いてみたりという捜査が考えられます。
 また、動画配信者であるなら、後ろ姿だけで探させるのではなく動画プラットフォームを通じた本人へのコンタクトを試みる、動画登場時の姿から、普段の顔を予測したモンタージュを作成するなど色々取れる方法はあると思うのですよ。
 フィクションの警察はしばしば話の都合で無能になるものではあるので、絶対ダメだというようなものでもないのですけれど。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n1259ib/

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: カンシャク少女と僕の一件

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元記事:白きエルフに花束を

僕の異世界冒険記シリーズの前編です。
後編はまだ書いている途中です。

最初は純粋に僕自身の発達障害を題材にした異世界転移物が書きたかったのですが、ヒロインを構想した際に、人種的に迫害を受けていて、命の危機に瀕すると人を含めた生き物を片っ端から食い殺してしまう自分に、とても怯えている少女を登場させようと思い立ちました。
ちょうど虚淵玄さんが作った『沙耶の唄』の「沙耶」のカニバリズムと性格をそのまま持って来て、自分が化け物だという事を自覚したようなキャラです。
因みに、そういうキャラがすでにいることは最近になって知りました。

「差別を受けながらも、お互いに偏見がないゆえに惹かれあう主人公とメインヒロイン」という関係を中心にして話を作っている内に、主人公たちがお互いと自分しか見えていない、いい意味でも悪い意味でも人間臭いキャラクターになってしまいました。
この物語をキャッチコピーで表すならば「愛に飢えたケモノ達への鎮魂歌(レクイエム)」です。
互いの愛を貪りあい、依存し、溺れていく様を描いたダークファンタジーです。
どうぞご覧あれ。

上記の回答(白きエルフに花束をの批評)

投稿者 OO : 0 投稿日時:

最初のエピローグを見たんですが、冒頭の謎が謎を呼ぶ書き方はとても魅力的には思えたんですが、最近の読者さんはもしかしたらそこで読むのをやめてしまうのかなとも思ってしまいました。最近の読者さんは、やけに飽き性ですから。だからどうすればいいかというと、あまりうまい答えは出せないんですが、もっと一行目からインパクトをもってきたほうがいいのかなと思います。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 白きエルフに花束を

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元記事:緋《フェイ》──訳アリ少女が拾った男は、最強の狼

2022/2/1から3/14まで開催されるカクヨムの「戦うイケメン中編コンテスト」に応募している作品になります。
ヤンジャンとか青年誌の読み切りをイメージして書きました。
受付締切までまだ時間があるので、作品のブラッシュアップのため、ご意見をいただけたら幸いです。
特に本コンテストの性質上、「キャラが立っているか(魅力的か)
」「続きが読みたいか」についてコメントして欲しいと思っています。

コメントをいただいた方の作品は、必ず目を通してコメントを返させていただきます。
※なお、カクヨムでのコンテストという事で、WEB用の改行を多用した文体となっております。ご了承ください。

上記の回答(緋《フェイ》──訳アリ少女が拾った男は、最強の狼の批評)

投稿者 s.s : 1 投稿日時:

読みました。

総評から述べますと、読みやすく丁寧に作られている作品、それが故、意外性に欠ける。と言った感じです。

まず、キャラクターが魅力的かと聞かれれば、しっかりとキャラは立っていましたし、バックボーンなども書けていたと思うので、好感は持てます。しかし、なんというか、物足りなさを覚えます。
なにかしらに偏愛があったり、何かを極端に恐れたり(例としてはジョジョ五部のミスタみたいに4を恐れている)みたいなのがあると面白いかなと思いました。

続きが読みたいか? ですが、割と綺麗にしまっているので、私はあまり続きを読みたいとは思えませんでした。しかし、これは書き方の問題であって、続編の匂わせや、この後主人公の前に立ちはだかる巨悪を作中で描いていれば結果は変わると思います。

世界観は攻殻機動隊をかなり参考しているようで、類似点が多くあるな、と思いました。私としては攻殻機動隊フリークなので、この世界観は好きです。腕がガバッと開いて中から銃出てくるのいいですよね。

ストーリーや構成は、王道であり読みやすかったです。しかし、先が読めるようなお話になっていた部分もあるので、そこを改善したいのであれば、主人公をとことん困らせるべきだと思いました。
まぁ、王道が好きな人も沢山いるので、ここは十二田さんが何を目指すかによって、王道を書くか、邪道を書くかが決まってくると思います。

文章は読みやすく、特に戦闘描写は戦いの一挙手一投足が脳裏に浮かびました、それ以外にもお風呂上がりのシーンなんかも妖艶な雰囲気が出ていて、すごく良かったです。

個人的にまとめると、キャラクターやストーリー、文章は高水準でまとまっているものの、意外性、オリジナリティーに欠ける、と思いました。
作品を丁寧に作っているんだな、と言うのが伝わってくるほど筋道がしっかりとされていて、それが故に分かりやすいけど、意外性に欠けてしまうので、そこをどう改善するかが肝だと思いました。

上から目線、すみません。お互いがんばりましょう!

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ranove.sakura.ne.jp/story_system/public_story/07218.shtml

要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 緋《フェイ》──訳アリ少女が拾った男は、最強の狼

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