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元記事:トドメの言葉から始まる、俺の怪盗物語

戦闘描写を見てください。
主人公は警察としても頑張っています。

上記の回答(トドメの言葉から始まる、俺の怪盗物語の批評)

投稿者 オミクロン : 0 投稿日時:

 え~……プロローグだけ読ませて頂いた感想を述べたいと思います。

 1人称と3人称(神視点)がごちゃ混ぜです。自分はすんなりと読めてしまうタイプなのですが、それでも目立っています。顕著な一例を提示させてください。

【抜粋ここから】

【そらから数週間後、俺は警察官になった。

配属先は捜査一課。

俺は嬉しかった、でも家に帰ればその嬉しさは消え去った。】

家に帰った唯一神はひとつの連絡を受けた。

―――皇帝が、亡くなった。―――

【その連絡を聞いた時は信じられなかった、まさかあの大怪盗が死ぬなんて俺は思ってもいなかった。

でも呼ばれた場所、裏の世界の葬式場に向かうとそこには2つの遺影があった。

その遺影は皇帝とペテン師の物だった。

そして、本当なんだと知った。】

「な、なんで……あんな笑顔でピースなんかした遺影なんだよ」

唯一神の隣には有栖もいた。

有栖からは見えただろう、唯一神が拳を強く握り下を向き涙を堪えているのを。

【抜粋ここまで】

 プロローグから抜粋したものですが、【】が唯一神の1人称視点で、括弧がない部分が3人称(神視点)に私は見えます。

 するとたった300文字という短い間に、4回も人称移動が発生しています。繰り返しますが、私はすんなりと読めてしまう方です。ですが他の方々からすると、カメラの位置がメチャクチャに感じられ、混乱してしまうと思います。なので人称移動は可能な限り少なくすべきです。

 付け加えれば、私も人のことは言えませんが、その部分を1人称と3人称(神視点)を入れ替えながら書く必要があるのかどうか不明です。仮に人称を入れ替わるのが演出だとしても、余りにも頻度が高すぎます。

 以下に駄文ですが、抜粋した部分を1人称視点で統一した文章と、3人称(神視点)で統一した文章で直してみました。若干の改変があるのはお許しください。

【1人称視点】

 それから数週間後、俺は警察官になった。配属先は捜査一課だ。
 俺は喜び勇みながら家へと帰る。だがその嬉しさは、ひとつの連絡で打ち砕かれた。
 親父が死んだのだ。
 その連絡を聞いた時は信じられなかった。まさかあの大怪盗が死ぬなんて俺は思ってもいなかった。
 でも呼ばれた場所、裏の世界の葬式場に向かうと、そこには2つの遺影があった。
 その遺影は親父とペテン師の物だった。
 そして、本当なんだと知った。
「な、なんで……あんな笑顔でピースなんかした遺影なんだよ」
 俺のの隣には有栖もいる。涙を見せるわけにはいかない。拳を握り締めて、涙をこらえた。

【3人称(神視点)】

 数週間後、唯一神は警察官となり、捜査一課に配属された。
 その事実に唯一神は喜び勇みながら帰路へとつく。だが唯一神は帰った家で一つの連絡を受けた。
 皇帝が亡くなったのだ。
 唯一神は皇帝が死ぬとは思ってもいなかった。
 だが裏の世界の葬儀場に唯一神と有栖は向かうと、皇帝とペテン師の遺影が二人を出迎えた。
 その遺影から唯一神は、皇帝の死を理解した。
「な、なんで……あんな笑顔でピースなんかした遺影なんだよ」
 隣にいた有栖は、唯一神が拳を強く握り下を向き涙を堪えているのを見ていた。

 私が直すとこんな感じになります。他の方が直すともっと理路整然としたものになるでしょう。プロローグだけですが私が考えるに、この作品は唯一神の1人称固定で書くべきだったと思います。

 また、推敲が足りていません。文中に無理せず入れられる情報を、取って付けたようにしているせいでぶつ切り感が半端ではありません。

 誤字脱字の数から察するに、書き終えた文章をそのまま投稿していると見受けられます。なので何かしらの記録媒体に保存してから、一旦時間を空けて改めて読み直してください。

 研究所の1章と4章を読むだけでもだいぶ改善点が分かると思います。ぜひ参考にしてください。

良かった要素

ストーリー オリジナリティ

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元記事:トドメの言葉から始まる、俺の怪盗物語

戦闘描写を見てください。
主人公は警察としても頑張っています。

上記の回答(トドメの言葉から始まる、俺の怪盗物語の批評)

投稿者 オミクロン : 0 投稿日時:

 連投で申し訳ない。オミクロンです。戦闘描写の方も見させていただきました。それに対してアドバイスをさせていただきます。辛辣だとは思いますが、お許しください。

 結論から申します。淡泊過ぎて面白みがありません。情景描写がほぼありません。アニメの動きをそのまま文字に起こしただけです。もっと酷な事を言えば、静止画のスライドショーを見ている気分です。以下にそれが顕著に出ている部分を抜粋させていただきます。

俺めがけ突き出されたナイフを右に交わした。
背後に回り込み、首筋を狙った。
が、女は瞬時に動きを変えていた。
女はすぐに俺の方に体を向けると、回し蹴りをした。
咄嗟に出た左手に当たり、顔面に当たるのは防げた。
防がせると予測していたのだろう、左手に持ち替えたナイフが頬を横切った。
俺はその左手を掴むことが出来た。
掴んだ左手を捻り女の背中に回した。

(14話中ほどより抜粋)

 一番顕著なのが1行と2行目です。主人公はナイフを右に避けた。それは分かります。ですが、余裕をもって避けたのか、それとも相手の女の速度に驚きながら避けたのかが分かりません。1人称視点にせよ、3人称(神視点)にせよ淡泊過ぎます。

 以下に今の抜粋部分を私なりに書き直してみました。拙文ですがお許しください。

 女は俺目がけて右手でナイフを突き出してくる。速くないから動きは見えている。十分な余裕をもって右に躱しつつ背後へと回り、首筋を狙う。
 直後、女の動きは変わっていた。体を捻り、俺へと向き直ると同時に右足で回し蹴りを見舞ってくる。
 俺は咄嗟に左手で防御する。予想以上に重い蹴りに驚くが、顔面に当たるのは防げた。何の問題もない。
 そう思った矢先、右頬をナイフが横切る。蹴りは防がれると予想して、左手に持ち替えていたのか。
 だが俺は右手で振るわれた手を掴むことに成功する。そのまま掴んだ手を捻り、女の背中に回した。

 こんな感じになります。もちろん相手と主人公の力量差によって描写は変わりますし、ナイフの形状や毒の懸念も入れれば更に情景描写は増していきます。

 恐らく失念しているのが、文章という形式自体が、戦闘など動きのある描写に向いていないという事です。映像や画像で書かれている動きを、文章のみで同等に持ってくるのには膨大な文字数が必要になるからです。

 私が書き直した部分も、淡泊だとか下手だと思う方もいると思います。どう女の背後に回り込んだのか。どうやって右手で手を掴んだのかを詳細にしていませんからね。それに女の容姿などにも触れていませんので。

 また、不必要な擬音を使っていると思います。例えば何話かは忘れましたが、壁に幾多もの銃弾が突き刺さる音にダダダダダという擬音を使っていました。そのダダダダダは一体どういう音なのでしょうか。

 動きや音は脳内補完で。と言ってしまえばそれまでです。ですが依存しきってはいけないと思います。

 作者の脳内で起きていることを、文章を媒介して読者と共有するということは難しい事なのです。だからこそ推敲や人称、情景描写にあらゆる執筆者は気を遣う訳です。

 なので繰り返しになりますが、出来たものをそのまま投稿せず、一旦時間を空けて読み直すくらいはしてください。それだけで結構改善点が見えてくると思いますよ。

 連投長文失礼しました。

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元記事:賤しき魔法使い

最後まで読んでいただけると大変ありがたいのですが、最初から、あるいは途中から話がダレてきて、読むのが苦しくなった際は、すぐに読むのを中断していただいても構いません。どの辺から読む気にならなくなったのか、教えていただけると幸いです。

ついでに、読んだところまでの地の文と会話文の両方を批判していただけるとなお、ありがたいです。

よろしくお願いします。

上記の回答(賤しき魔法使いの批評)

投稿者 オミクロン : 1 投稿日時:

 オミクロンと申します。現在2章の半ばまで拝見させていただきました。この時点でいくつか目立った粗があるため、指摘させてください。間違いなく酷評ですが、ご容赦ください。

 まず1人称と3人称(神視点)がシームレスに混ざっています。基本は3人称(神視点)で物語は進行していると思います。ですがその最中に、何の場変更もなく1人称が混ざっているせいで、文章に没入しにくいです。物凄く混乱します。以下に端的な一例を抜粋します。

【抜粋ここから】

 ジュラにとっては初めて耳にする単語が連発した。一体、どんな料理が出されるのだろう。それにしても忙しそうな食堂だった。幾人ものウェイターやウェイトレスが忙しそうに立ち働き、厨房からは絶えず調理の音がする。

【抜粋ここまで】(2章第2話より)

 このジュラにとっては~連発した。までは3人称(神視点)なのは分かります。ですが地直後の文から、ジュラの1人称視点に唐突に変化しているのです。

 また、3人称(神視点)は文字通り神です。物語の全てを知っています。その神が、「~だろう」といった主観推測をしてはいけないのです。それが許されるのは、全容を知らない登場人物のみです。

 これは端的な例ですが、物語序盤からこのような文が散見しました。このデメリットに関しては私が書くよりも、【第4研究室 人称・視点について】を熟読して頂ければと思います。

 次に、1段落、1文が非常に長いところがあります。これも一部を抜粋させていただきます。

【抜粋ここから】

 ハイヴァンとさえ遭遇しなければ、もっと狩猟は盛んに行われていただろうに、なぜか動物に近づいたり、危害を加えようとすると、半々の確率、まさにコイントスの結果が表になるか、裏になるか、という確率で、どこからかハイヴァンが現れる。

【抜粋ここまで】(2章2話より)

 計112文字。読み飛ばしました。作者様なのでお分かりいただけると思いますが、この分がかかれた段落も非常に長いです。

 文字の塊がドンと出てくると、誰であっても読むのが億劫になります。これも私が説明するよりかは、【第2研究室・基本的な文章作法・改行を活用する】という記事を一読してください。そちらの方がより正確です。

 人間が集中力を維持できる1文、1段落の文字数は、ある程度決まっていると私は考えています。私は1文は読点含めて40文字程度まで。1段落は150文字程度までを目安に書いています。参考にして頂ければと思います。

 次に、説明や表現が冗長です。もっと言えばくどいです。先ほどの長い1文の抜粋部分も、もっとシンプルに直すことが出来ます。拙文ですが、直してみました。

【ここから】

 ハイヴァンと遭遇しなければ、もっと狩猟は盛んに行われていた。だが動物を狩猟しようとすると、半々の確率でハイヴァンが現れるのだ。

【ここまで】

 もちろん演出上必要な表現であったり、セリフである場合は問題ないと思います。ですが神視点でさほど重要でもない説明に、同じ意味の表現を2度使う理由はないと思います。

ここまでボロクソに書きましたが、総合的に言えることは推敲が足りていません。

 この文章は読みやすいだろうか? 説明が過度に不足、もしくは多くないか? 描写は足りているだろうか? 視点はブレていないだろうか? 場面の切り替わりは分かりやすいか? そういった配慮が、読者目線が足りていないと思います。

 なので一度書き終えた文章を塩漬けにして、時間を置いて改めて読み直してください。勢いは大事ですが、読む人の事を考えなければ独りよがりで終わってしまいます。

長文、酷評失礼しました。

良かった要素

ストーリー

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元記事:ランヴェルス中興戦記 ~異世界にて滅亡した国の軍師となりました~

新人賞に応募しようと思ってる作品なのですが、話のテンポが遅かったり、ストーリーがありふれていないか、視点がずれてないか、特に戦闘描写が不安です。

上記の回答(ランヴェルス中興戦記 ~異世界にて滅亡した国の軍師となりました~の批評)

投稿者 オミクロン : 0 投稿日時:

オミクロンです。現在投稿されている全てを読ませていただきました。

 流し読みではありますが、粗はないと感じます。不安に思われていた戦闘描写も、省くべきところは省き、書くべきところは書く。ということが行われ、非常に読みやすいものとなっております。

 なのでここからは個人的な批評になります。文体や技法といったものは一切関係ありません。また、現段階でのストーリーまでしか読んでいないので、齟齬があるかもしれません。読み飛ばしてくださっても結構です。

 個人的に思うのが、「この主人公、命の価値が軽い」ということです。

 何の変哲もない高校生が、いきなり数十人の命を背負い、犠牲が出る作戦を指揮する。ましてや犠牲への感情をたった数行で片付け、後は何事もなかったかのように日々を過ごす。

 確かに作戦行動中において感傷に浸るのは悪手です。なのでそこの切り替えは必要だと思います。ですが、死が非日常の世界である現代日本の価値観において、主人公の死への適応力は異常です。

 軍略本を読み漁り、犠牲云々に関して耐性があったとしても、百聞は一見に如かずのはずです。酸鼻極まる戦場の跡に、自身がもたらした犠牲の跡に、何か思うところがあってもいいと私は思います。

 テンポがいいのは間違いありませんが、大切な心理描写を省いていると私は思います。

 徹頭徹尾無双をするのなら問題はないと思います。が、仮に軍略によって積み上げてきた犠牲を思う場面があった場合、「いやいや。お前初陣で平然と過ごしてただろ」と突っ込まれてしまいます。

 私見ではありますが、参考になれば幸いです。

長所。良かった点

 非常にテンポがよく、文章作法もしっかとしているため、流れるように読むことが出来ました。

良かった要素

文章

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元記事:賤しき魔法使い

最後まで読んでいただけると大変ありがたいのですが、最初から、あるいは途中から話がダレてきて、読むのが苦しくなった際は、すぐに読むのを中断していただいても構いません。どの辺から読む気にならなくなったのか、教えていただけると幸いです。

ついでに、読んだところまでの地の文と会話文の両方を批判していただけるとなお、ありがたいです。

よろしくお願いします。

上記の回答(賤しき魔法使いの批評)

投稿者 オミクロン : 1 投稿日時:

 連投で申し訳ない。オミクロンです。私も3人称(神視点)で物語を書いているので、参考になればと思い投稿させていただきます。

「これが正解」という訳ではないので、あくまでも一助程度としてお考え下さい。

 まず3人称(神視点)は忌避されがちな文体です。神が保有している情報量は絶対です。それを書くのはいいのですが、どうしても説明過多に陥るのです。また、主人公への没入感を失わせ、カメラの位置が移動しやすいというデメリットもあります。

 双方ともに重大な問題ですが、前者に絞らせてください。後者は私も力量不足なので、説明できる立場にありません。

 私も陥っている神視点の情報過多は、読者からすると「それ、いる?」というくどさに繋がります。私が貴方の作品でそう思った部分を抜粋させていただきます。

【ここから】
 太古の昔、魔力が存在しなかった時代から、人間だけが持っていた力、モータルブロウ。
 それは、魔法のように、いつでも使えるわけではない。脳が危険を感知すると、筋力のリミッターが解除され、力が強くなるように、生存への本能が呼び覚ます力。危機的状況に陥ったときだけ、体内の血液を消費することによって発揮される力である。個人によって能力はそれぞれで、ごく一握りの人間だけが、モータルブロウを開花させることができる。広大な領地に、多種多様の人々が混じって暮らすクジャス帝国内でも、モータルブロウが開花したと報告される人の数は、たった十数人しかいない。

【ここまで】(4章5話より抜粋)

 この文で分かる情報を列挙するとこうなります。

1.太古の昔より人間のみが保持していた力
2.魔法のように常時使用は出来ない
3.生命の危機に瀕した時にのみ、体内の血液を消費して使用可能
4.能力の内容は千差万別
5.国に数十人しか使い手がいない

 以上の5点に集約します。ではその前後の文脈において、どこまで情報を開示すべきかを考えます。

 読者の視点からすると、2・3・4(場合によっては1か5のどちらかも)がなくとも十分通用するように思います。端的にすれば、「大昔より人間のみが保持していた、特別な力」で事足りてしまうのです。

 よって、今この段階で全容を明らかにする必要がないのです。そして必要以上の情報を提示するということは、ネタバレに直結します。また、先述の通り物語の流れを断ち切り、「いつまで説明する気なんだ」という苛立ちを与えてしまいます。

 情報開示において秀逸な例えを出したいと思います。かの名作漫画「NARUTO」の螺旋丸の修行を思い出してください。

 仮にあの場で自来也が螺旋丸の全てを説明していたら、ナルトはついていけませんよね。自来也の立場が筆者(神)で、ナルトの立場が読者だと考えればお分かりいただけるでしょうか。

 よって神視点は、他の視点より一層情報の取り扱いに気を遣わなければいけないのです。そしてこれを取り扱うのは、初心者では極めて難しいとされています。なので3人称(神視点)は忌避されているのです。

 なので前回もご指摘させていただきましたが、推敲が必須です。それも生半可なものではなく、しつこいくらいにする必要があります。一文一句に神経質になるくらいで私は丁度いいと思います。

 連投、長文失礼しました。

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元記事:クジラの眠る家 第1稿

とりあえず流れだけでもということで依頼します。のちのち第2稿として書き直すつもりです。現時点での問題点が知りたいです。よろしくお願いします。

上記の回答(クジラの眠る家 第1稿の批評)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

「小説の創作相談掲示板」でご質問がありましたので、投稿されたこちらを少し拝読してみようと思いました。

もし「小説の創作相談掲示板」のミランさんと同名の別人でいらっしゃるなら、以下は無視頂ければと存じます。

―――――――――――――――――――――――――

どうも読み進められません。読んでイメージしにくいという意味で、少なくとも自分には読みにくいようです「小説の創作相談掲示板」では「なんだかスピード重視で丁寧さがない」と自己分析されておられますが、推敲が足りないのではないかと思います。

特に描写の順序、言い換えれば読者に情報を提示する順序です。

1.文章の分かりにくさ(第一章冒頭を例に)

とりあえず、「第一章 奏でる音に咲く花の」episode.1の最初から引用して、その辺りを少し説明申し上げてみます。説明の都合上、箇条書きに変え、番号を振ってみます。

01:夕焼けの迫る校舎から、大きな声が響いてくる。
02:屋上には二つ並んだ椅子から長い影が伸びており、
03:その上には教科書や筆箱が積まれていた。

01は地の文の語り手の視点から、校舎が見え、誰かの声がしていると受け取れます。

続く02では屋上について語り出しています。普通、カメラ視点の移動があると思わずに読むはずです。

ですので、どこかの屋上から校舎を眺めている、と読者は想像します。その屋上には椅子があり、椅子の影が伸びている。

03で「その上」とありますが、「その」は直前のものだと思い込みやすい。ですので「その」=「影」とイメージしてしまいます。

「影」の上に教科書や筆箱が積まれている、となります。さすがに読者としてここらで「あれ?」「何か変」と思います。

疑問に思って遡り、「その」=「椅子」か、と気が付きます。そう思ってようやく、「椅子の上に置かれた教科書や筆箱」がイメージできます。

それでも「地の文の語り手がいる屋上はどこだ?」は解決できません。読み進めて、早ければすぐ後の「サクラは発声練習」で気が付きます。そこで気が付かないと、ずっと「何の校舎だったのか?」と誤解したまま読み進める恐れがあるように思います。

この後も同様な感じで、試行錯誤しながら読み進めないといけないようです。そのため、episode.2までしか読み進められませんでした。

2.しかし書き手は気が付きにくい問題

しかし、作者さん(スレ主さん)としては、どこにも分かりにくいところ、誤読しそうなところはないように感じられるんじゃないかと思います。実は誰でもそうだからです。作者はイメージを作ってから文章化します。だから分かってしまうのです。もう知っていることを読み返しているだけだから。

読者は作者と逆の作業をせねばなりません。何のイメージも前提知識も持たず、言葉という記号からシーン(絵、動き、音、匂い等々)を再現しなければなりません。

カメラ視点だけでも、作者が勝手に移動したら分からなくなります。「その」などの指示語は、何を指すのか間違わないように書かれてないと、誤読してしまいます。結果、最悪は「わけが分からない」に陥ります。
(もしかすると「分からない」はまだマシかもしれません。作者的に最も怖いのは「誤読したまま辻褄合わせしてしまう」ことでしょうか。)

3.1文ごとにはむしろ上手い感じ

しかし、1文ごとでは問題はなさそうです。むしろさりげなく上手いと思えるものがあります。例えばepisode.1の最後の1文。

>  青いロリータドレスの美しい青年が、街路樹の並木の下に佇んでいた。

この前段「青いロリータドレスの美しい青年」ですね。(意地悪な読み方をしない限り)一読して、ロリータドレスは青く、青年は美しい、と受け取れます。もし「美しい青いロリータドレスの青年」と書いたら、美しいのはロリータドレス、と受け取りそうです。

この辺りの表現問題はよく「頭が赤い魚を食べた猫」を例文として、文・句の多義性について、ネットなどで説明されています。書いた人の意図したものは1つ、だけど読者はあり得る可能性全部思い浮かべる、という非対称性です。

4.しかしそこまでの描写で、1文ごとでも歪むことも

上記1文の問題は後段「街路樹の並木の下に佇んでいた」に少し表れています。単純に考えると「街路樹の並木」は「馬から落馬」タイプの重複表現と受け取られるかもしれません。

しかし、そういう意見がありそうなのを承知で、自分としては「街路樹」だけでも「並木」だけでもいけないような気がします。うまく説明できないのですが「街路樹の並木の下」でないと、どうもイメージがはっきりしない。

「街路樹の並木の下」と書かねばならないのは、おそらくその前の描写で何かが不足しているからでしょう。

状況である「街路樹が空を覆い、トンネルを作っている」は、かなり前の部分になります。もしもう最後に近いところで描写できたら、「街路樹の並木の下」と書かないほうが自然な感じだったかもしれません。この場合は、情報を出す順序の問題となりそうです。

あるいは「青年」が立つ場所の問題かもしれません。最も近い、場所を示せる単語は「街灯」でしょうか。白い物体=犬が街灯の下に行き、そこに青年も姿を現すのだったら、「街路樹の並木の下」と書かずに済みます。この場合は、文章で表せるシーンの作り方の問題になります。

5.まずは情報を読者に分かりやすい順序で出すべき

もっとも「街路樹の並木」自体は大した問題ではありません。説明しやすかったので、例に使ったまでです。

が、まず文ごとの情報の並び、つまり情報を出す順序に気を付けたほうがいいように思います。読者が分かりやすい、イメージしやすい情報の順序になっているかどうか。

情報の順序を読者目線で気にすると、自然とカメラ視点の恣意的な移動も気が付きやすくなるはずです。絵を見ながら自分(作者自身)に説明するのではなく、読者(他人)に絵を分かってもらう心づもりになりやすいですから。

次に、情報の内容(上記事例なら青年の立つ場所)を再点検する段取りになるかと思います。もし情報内容を変えたら、また順序に気を付ける、の繰り返しです。

注意したいのは、全体、あるいは最低でも章単位で書き上げてからにしないと、上手く行きにくいことです。途中まで、つまり中途半端なものを完璧に近づけることは不可能に近いですから。幸い、スレ主さんは急ぎ過ぎるくらいに完成が速いとのことですから、大丈夫だろうと思います。

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https://novelup.plus/story/896997954

要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: クジラの眠る家 第1稿

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元記事:チートなギャルゲー主人公からヒロインを奪って、異世界で幸せに暮らしたい

今回初めてノベル道場を利用させて頂く、猫又ノ猫助と言います。
書いていて次第に自分の作品の何が良くて、何が悪いのか分からなくなって来たので、ご指摘頂けると助かります。

上記の回答(チートなギャルゲー主人公からヒロインを奪って、異世界で幸せに暮らしたいの批評)

投稿者 甘粕 : 0 投稿日時:

猫又ノ猫助さんの小説を3話まで読ませていただきました。
努力されていることが窺えます。
特に文章が良くて、ハラハラしました。

欠点を申し上げれば、設定がわかりにくいので、ここは改善された方が良いかと思います。ギャルゲーというと個人的にはノベルゲームの印象なのですが、RPGっぽかったのでRPGなのかノベルゲームなのか、いまいちゲームがどうなっているのかわかりにくかったです。

後はヒロイン達の外見が余り書かれておらず、ギャルゲーの魅力が削がれていると感じました

展開が早く、すっと物語世界に入れるのでそこは良かったと思いました。

文章は描写が魅力的です。
特に引っかかるところもなくスムーズに読めました。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n0342gk/

要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: チートなギャルゲー主人公からヒロインを奪って、異世界で幸せに暮らしたい

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元記事:試作

「私のヒロインは世界一可愛いんだ。私のヒロインは世界一めんどくさくてリアリストなフリをしたロマンチストなんだ。汚い世界の中で散々汚いことをやってきたくせに、それでもたった一欠片の本物を探しているんだ。可愛いんだ。死ぬほど可愛いんだ。主人公と相棒を男ににしたけど正直に言っていいか?性転換してえ」という気持ちで書いています。
面白いかどうかは別として、情報がすんなり入ってくるか、読み辛くないかを重点的にチェックしてほしいです。

上記の回答(試作の批評)

投稿者 桝多部とある : 1 投稿日時:

読みにくいです。ここからは自分の趣味の範疇かもしれませんが。
序盤、というかのっけから。チャッピーに出会うまで、「チャッピー。ご飯だよー」以前の部分が丸々無駄に感じます。極論すればいきなりオクトに出会ってもいいわけです、この物語的に考えると。序盤にいきなり主人公の情報を詰め込んでいくのは悪手と思います。
次、『180cmほどの長身』。うん、座ってる人の身長を目測で予測するのは難しいよ? 手足長い、モデル体型とか、そう言う言い方の方がいいと思う。数字のデータは立ち上がって翔斗が朧を見上げて言う方が自然かと。
次。『「領域 展開。対象一名を除き、排除―――――」』
刹那が京楽に変わった瞬間。ここは描写がほしい。なんか不自然。急に声が低くなったとか、機械的な声に変わるとか。
次。巨人全般。もっと描写を書きましょうよー! プロレスラーみたいなやつだとか、筋肉モリモリの奴みたいだとか。それとサイコガンはいきなり言われると、は? となります。コブラわからないとこれが何なのかわかりませんよ? それと『緑の腹は黒ずんでいき、やがて鉄になり―――――散弾銃の形になって、分離した。』の部分、もっと描写できると思う。
戦闘シーンはいい雰囲気で描けてると思います。
あと、朧と翔斗の会話シーン。えんえんカギ括弧が続くのですが、その間の所作の描写がほしい。いらいらしながらとか、不思議そうにとか。会話が続くと読者が置いてけぼりにされるような感覚を覚えます。

自分が読んでの感想はここまでです。ボコボコにしてくださいとのことだったので言いたいこと言って申し訳ない。

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 試作

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