ノベル道場/小説の批評をし合おう!

ヘキサさんの返信一覧。最新の投稿順10ページ目

元記事:宝ヶ崎のトレジャーハンターの批評の返信

hyxa様、コメント本当にありがとうございます! この悩みで数日物語を書く手が止まっていたのですが、とりあえずこのまま書き進めてみようと思います!

最後についてのご指摘頂きありがとうございます!ラストの展開に関してなのですが、誠に恥ずかしながら私は続編のことも考慮してこの展開を考えていました。と言いますのも、私はこの物語の終了条件を唯が父の残した宝を見つける事だと考えていましたので、本当に宝を見つけられてしまうともうこの物語はこれ以上膨らませる事ができないと思ったからです。そこで一巻のラストでは【唯の覚悟を聞いた大輔が、自分も唯の為に全力で宝を見つけると決める】→【宝は見つかったが、それは健兄によって用意された偽物だった】→【大輔は唯ががっかりすると思ったが、唯は笑顔でこれからも探していけばいつか見つかると笑顔で言う】→【大輔はその笑顔を見て、これからも自分は唯の力になりたいと、宝探し部への入部を決意する】という形で物語を締めようと考えていました。
 
 ですがご指摘頂いた通り【近年新人賞に応募される作品は連載小説の一巻のようなものばかりだ】と下読みの方もも愚痴を漏らしていたのを見た覚えがあります。自分としては大輔が自らの意思で宝探し部への入部を決意する事でこの話は完結したと浅はかながら思ってしまっていたのですが、やはり新人賞に応募するのであれば【一巻】としての完結ではなく【物語】としての完結で仕上げた方が良いのでしょうか。そのあたりに関しましてまだまだ疎いので……よろしければ助言を頂けますと幸いです。宜しくお願いします。

上記の回答(宝ヶ崎のトレジャーハンターの批評の返信の返信)

投稿者 ヘキサ : 0 投稿日時:

 実は、私も公募に関してはあまり詳しくなかったため、ここ数日公募・新人賞関連の本やweb記事を漁りまくっていたところなのですが……一次選考通過基準が想像以上に厳しいもの、ということを調べれば調べるほど痛感しました。

 少し前までは「小説としての体裁ができているかどうかを見る」ようだったのが、近年は「応募者が急激に増加したこともあり、それに加えて少しでもマイナス要素があれば落とす」傾向のようです、しかも何十作も読む下読みさん一人の判断で(一次選考通過後は複数の読み手が見るようですが)。そのため、一次選考は実力はもちろん必要、そのうえでさらに相性が悪い下読みさんに当たってしまい運悪く落ちることも珍しくない……とか。

 私は、どちらかというと宝探しが成功し、ヒロインの父が娘に込めた思いが伝わるものだとしみじみ実感して締めくくり、後日「他にも別の関係者がまた謎な理由で謎な宝(できる限り意味不明なギャグテイストのものがよろしいかと)を隠しているらしい、その宝探しにチャレンジしよう!」でいけばいいんじゃないのか、と思っていたのですが。

 構想として変更が難しければ、未完受付ありの賞に応募する、もしくはこのまま当たって砕けろでいくのもひとつの決断ではないかと思います。ですが、二重投稿不可の賞に送る場合、送って結果が出るまで続編を書くのを手控えていて、はいたずらに時間を無駄に費やすだけということになるのでは、という気もします。審査けっこう時間かかりますしね。
 
 作品に手を加える気がないのでしたら、応募する賞のほうの見直しをしたほうがいいのでは、と思います。

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元記事:夢の剣

初めてなので手厳しくお願いします。
内容はホラーのつもりです。

上記の回答(夢の剣の批評)

投稿者 ヘキサ : 1 投稿日時:

「初めてなのでお手柔らかに」かと思いきや「手厳しく」と来たので笑わせてもらいましたw

「胡蝶の夢」を彷彿とさせる悪夢の連なりが感じられました。
ただ、最後が夢なのか現実なのか本当に解らないところが何とも言えないですね……
自分も、「あ、これは夢だな」と解っているのに起床できない・覚醒していてもその状況が続く理不尽さを感じることがあって、もどかしい思いをしたことがあります。

この作品を読んで思い出したのは、映画「マトリックス」で、主人公が「今までの世界は全部夢」と言われた時に「でもその強制的に夢を見させられている状態も、現実とは言い切ることができないよね」と創作仲間で語り合ったことでした。それを言い出すとどこからどこまでが現実で夢なのかわかんないや、と永遠ループになってしまって。

なので、もし最後が現実だと思わせたいのであれば、剣ではなく包丁にして、例えば「照明のスイッチに繋がる紐に括りつけられている」などと詳細に表現すると、その部分は現実っぽいな、と思わせることができるのではないでしょうか(もちろん、そこまでやっても夢だと疑うことは可能ですが)。

もし蛇鷲さんに「ここは夢で、ここは現実」とはっきりさせたい意図があったとしたらもう少し練り込む必要があると思うのですが、胡蝶の夢の永遠ループを表現したいのであればこれはこれでありかも、と思います。

長所。良かった点

初めての作品、お疲れ様でした!

良かった要素

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元記事:僕は病院に君の墓参りに行く

感情面の描写がすごく下手です。
説明文のようになってしまい、
また、文字数が増えません。
アドバイスお願いいたします。
元々はSFで2004年ごろの作品です。

上記の回答(僕は病院に君の墓参りに行くの批評)

投稿者 ヘキサ : 0 投稿日時:

時間経過で改行してあるのに、娘視点に切り替わったときに改行がなかったので何故?と思ってしまいました(視点切り替えで改行欲しい派からの意見です)。

良くも悪くも短い(読みやすかったけれど余韻が足りなかった)ので、文字数を増やしたい、ということですと、描写もうちょっと入れましょうか、という感じです。「娘の弟が欲しいという願いは中学生ですぐに叶った」とあるけれど、歳の差13歳以上は「すぐに」ではなく「ようやく」だと思います……他にも終盤の、娘のいるニュージーランドに妻が行ったり帰ってきたりした時の時間経過はあれっと思うほどあっさりしすぎていました。あと、娘がなんだか鈍い感じがする……女の子ってもうちょっと勘がよかったりすると思うんだけどな。

死産で子供もダメという可能性は最初から充分にあったから警告されたと思うし、身重の状態で単身ニュージーランドに行ってしまった妻はちょっと大問題な感じがあるけど(普通医者に止められると思うんだが……)、妻はお腹の子は自分が引き取っていく、という意思表示をしたかったのかな?このへんの前後のやりとりがなんだか釈然としませんでした。

長所。良かった点

じんわりくる話でした。病気モノはどちらかというと苦手派なのですが、それでも興味を持って読めました。

良かった要素

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元記事:契約と代償の異世界神話 ~『スキル継承』で最強の使徒を目指す!!~

 初めて小説を書いたので右も左も分かりません!!

 神が集めた異世界人たちがそれぞれ別の世界からやってきているという設定で、自由度を高めようと考えました。
 どういう書き方なら読みやすくなるか、伸びるために足りてないものは何かを知りたいです!

 まだ山場と言える部分まで書けていませんが、現時点での批評を頂けると幸いです。

上記の回答(契約と代償の異世界神話 ~『スキル継承』で最強の使徒を目指す!!~の批評)

投稿者 ヘキサ : 1 投稿日時:

内容の前に気になったことがあるんですが、これ大ジャンルが「ローファンタジー」となっていますが、主人公の出自に関わらず舞台が異世界の場合は「ハイファンタジー」、舞台が現実世界の場合は「ローファンタジー」です。分類を間違えてはいませんか?

3~4話ほど読ませていただきました。プロローグはテンプレをうまく活かして引き込んでいると思いました。ただ、その後の仲間との会話、スキル解説などはちょっとここで退屈した人は読了するかも……と思いましたが、初めてということでしたら思いっきり好きなものを書いて楽しんでほしいと思います。では、よい執筆ライフを応援しております。

良かった要素

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元記事:宝ヶ崎のトレジャーハンター

ページを開いていただきありがとうございます。新人賞に向けて自身で三作目となる小説をなんとか書き上げることができたのですが、何百回と読み返したため推敲しようにも修正箇所がわからないという状態に陥ってしまいました。文字数が10700文字でページ数がword42x34で130とまだまだボリュームを減らせていないので、もし読んで頂ける方がおりましたら感想や修正案をお聞かせいただきたいです。
 
 内容は学園コメディなので、スラスラと読み進められる文でかけているかも教えて頂きたいです。

(wordに書いたものを無理やりコピーしてなろうに貼り付けたので行頭下げができていない箇所があるかもしれません。その他なろう向けに書いたものではないので一つ一つの章の分量が多くなってしまっています。一応読みやすくなるようスペースは入れさせて頂きましたが、見にくかったら申し訳ないです……)

本当はキャラのやり取りや設定などお聞きしたいことだらけなのですが……昨日書き上げてそのままなろうに写しこの文章とあらすじを書いているため体力の限界が来てしまいました。
どうかお願いします……ガク

上記の回答(宝ヶ崎のトレジャーハンターの批評)

投稿者 ヘキサ : 0 投稿日時:

ざっくり読み終えました。いやー、心理描写の運び具合が抜群にうまいです。前回の問題点であった「物語を終わらせていいのか」をそのままキャラクターの抱える課題にした、その素直な描き方としっかり常識をわきまえた上であえて起こす非常識なギャグが非常にツボに入りました。

あ、スミマセン、細かい文章面の指摘はできない人なんで、そのへんはあまり言えなくてごめんなさい……wordのインデント機能の罠は私も悩まされたので、以後は最初からテキスト形式で書くしかないですしね、お疲れ様です。

強いて気になる点はというと、全体的にほぼ平均点以上、普通にweb掲載で高評価を得られる作品だと思うけれども、新人賞の公募向けかどうかという点ではこれといって目立つ点がなく厳しくとられるところでしょうか。こればっかりは私にもわかりませんもので。

ただ他の作品を書いても一定水準を保てる人だ、という信用が得られる描き方をしているので、今後も執筆活動を続けて順調にファンを増やせる気がしています。今後も楽しい作品を読ませていただけるのを期待しております(^_^)/~

良かった要素

キャラクター 文章

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平成怪奇譚

投稿者 宮本ゆう 返信数 : 4

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誤字脱字が多いのですが、その辺は気にしないでください。世界観に注力しています。 続きを読む >>

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生態系

投稿者 ぷりも 返信数 : 0

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作家でごはん! の企画【神視点祭り】で書き下ろしたものです。 グロあり。 同サイトで、やっと落ち着いたと思ったら、次々に火の粉を... 続きを読む >>

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転生者英霊召喚と古代通販で人材育成チート???憎っくき時空魔をブッぶす

投稿者 浅見直樹 返信数 : 1

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プロットをしっかり組みました。セリフは思いつくのですが描写が上手く描けてないのでその辺をみていただきたいです。少しでもより良い小説に... 続きを読む >>

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元記事:百合より椿

初めて百合小説というものに挑戦してみましたが、閲覧数が増えないため、こちらで批評を頂きたく投稿しました。
さくっと読める短編を目指したつもりだったのですが、やはり短すぎるのでしょうか。何でも良いので、アドバイスをお願いいたします。

上記の回答(百合より椿の批評)

投稿者 カイト : 0 投稿日時:

はじめまして、カイトと申します。
貴作読ませていただきました。掌編、短編、長編と、それぞれの良さがありますので、短すぎるから悪いということはないと思います。
あくまで個人的な感想ですが、もっと思い切って短くして、『完璧だけど実はエキセントリックな真利亜と、それに惹かれつつある自分を冷静に分析する桐花』という構図をひたすら丁寧に描くだけでも良いかと思いました。
たとえば、作中に「この人に毒されている」という言葉が二回出てきますが、一回目が「毒されているのだろうな」に対し、二回目は「毒されているのだろうか」となっています。これは逆の方が、「毒されているのだろうか」という疑問が、「毒されているのだろうな」という諦観めいた確信に変わり、桐花が短い間に確実に真利亜に惹かれていく様、それを客観的に眺める彼女の冷静さが表現されるように思います。

それと、作中のキーになっている椿オイルなのですが…。
椿オイルって、基本的に良い香りはしないんですよね。オイルですから。そもそも椿自体にそれとわかるような強い香りはなく(花に顔を近づけると爽やかな香りをかすかに感じる程度)、香りづけをしてある椿オイルも販売されているようですが、それはローズとかラベンダーの香りであったりします。
椿オイルを手に取った時の「ねとぉ」という表現も、官能的で良いのですが、椿オイルの粘度を表すには粘つきすぎていて、蜂蜜とかワセリンを思わせます。
椿オイルは祖母の自家製、という描写があったので、もしや特殊な製法で香りや粘度が市販のものと異なるのかもしれせんが、ちょっと引っかかりました。

細かいところばかり指摘して申し訳ありませんが、作品作りの一助となれば幸いです。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14312278

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 百合より椿

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元記事:美醜逆転!不細工第二王子が精霊召喚!やってきたのは神獣と一般人でした

文が詰まって読みにくいと言われがちです。20話あたりから改良していますので読みやすいか感想いただければ…

上記の回答(美醜逆転!不細工第二王子が精霊召喚!やってきたのは神獣と一般人でしたの批評)

投稿者 カイト : 1 投稿日時:

はじめまして、カイトと申します。

他の方から指摘を受けていらっしゃる通り、確かに少し読みにくいです。
段落ごとに一行分のスペースを開けていますが、もう少し改行を意識して書かれたらいいかと思います。
また、読点もかなり少ないので、読んでいて息切れしそうです。こちらも少し意識して書けば、かなり印象が変わるかと思います。

創作活動応援しています。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n4385hf/

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 美醜逆転!不細工第二王子が精霊召喚!やってきたのは神獣と一般人でした

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元記事:クジラの眠る家 第1稿

とりあえず流れだけでもということで依頼します。のちのち第2稿として書き直すつもりです。現時点での問題点が知りたいです。よろしくお願いします。

上記の回答(クジラの眠る家 第1稿の批評)

投稿者 手塚満 : 1 投稿日時:

「小説の創作相談掲示板」でご質問がありましたので、投稿されたこちらを少し拝読してみようと思いました。

もし「小説の創作相談掲示板」のミランさんと同名の別人でいらっしゃるなら、以下は無視頂ければと存じます。

―――――――――――――――――――――――――

どうも読み進められません。読んでイメージしにくいという意味で、少なくとも自分には読みにくいようです「小説の創作相談掲示板」では「なんだかスピード重視で丁寧さがない」と自己分析されておられますが、推敲が足りないのではないかと思います。

特に描写の順序、言い換えれば読者に情報を提示する順序です。

1.文章の分かりにくさ(第一章冒頭を例に)

とりあえず、「第一章 奏でる音に咲く花の」episode.1の最初から引用して、その辺りを少し説明申し上げてみます。説明の都合上、箇条書きに変え、番号を振ってみます。

01:夕焼けの迫る校舎から、大きな声が響いてくる。
02:屋上には二つ並んだ椅子から長い影が伸びており、
03:その上には教科書や筆箱が積まれていた。

01は地の文の語り手の視点から、校舎が見え、誰かの声がしていると受け取れます。

続く02では屋上について語り出しています。普通、カメラ視点の移動があると思わずに読むはずです。

ですので、どこかの屋上から校舎を眺めている、と読者は想像します。その屋上には椅子があり、椅子の影が伸びている。

03で「その上」とありますが、「その」は直前のものだと思い込みやすい。ですので「その」=「影」とイメージしてしまいます。

「影」の上に教科書や筆箱が積まれている、となります。さすがに読者としてここらで「あれ?」「何か変」と思います。

疑問に思って遡り、「その」=「椅子」か、と気が付きます。そう思ってようやく、「椅子の上に置かれた教科書や筆箱」がイメージできます。

それでも「地の文の語り手がいる屋上はどこだ?」は解決できません。読み進めて、早ければすぐ後の「サクラは発声練習」で気が付きます。そこで気が付かないと、ずっと「何の校舎だったのか?」と誤解したまま読み進める恐れがあるように思います。

この後も同様な感じで、試行錯誤しながら読み進めないといけないようです。そのため、episode.2までしか読み進められませんでした。

2.しかし書き手は気が付きにくい問題

しかし、作者さん(スレ主さん)としては、どこにも分かりにくいところ、誤読しそうなところはないように感じられるんじゃないかと思います。実は誰でもそうだからです。作者はイメージを作ってから文章化します。だから分かってしまうのです。もう知っていることを読み返しているだけだから。

読者は作者と逆の作業をせねばなりません。何のイメージも前提知識も持たず、言葉という記号からシーン(絵、動き、音、匂い等々)を再現しなければなりません。

カメラ視点だけでも、作者が勝手に移動したら分からなくなります。「その」などの指示語は、何を指すのか間違わないように書かれてないと、誤読してしまいます。結果、最悪は「わけが分からない」に陥ります。
(もしかすると「分からない」はまだマシかもしれません。作者的に最も怖いのは「誤読したまま辻褄合わせしてしまう」ことでしょうか。)

3.1文ごとにはむしろ上手い感じ

しかし、1文ごとでは問題はなさそうです。むしろさりげなく上手いと思えるものがあります。例えばepisode.1の最後の1文。

>  青いロリータドレスの美しい青年が、街路樹の並木の下に佇んでいた。

この前段「青いロリータドレスの美しい青年」ですね。(意地悪な読み方をしない限り)一読して、ロリータドレスは青く、青年は美しい、と受け取れます。もし「美しい青いロリータドレスの青年」と書いたら、美しいのはロリータドレス、と受け取りそうです。

この辺りの表現問題はよく「頭が赤い魚を食べた猫」を例文として、文・句の多義性について、ネットなどで説明されています。書いた人の意図したものは1つ、だけど読者はあり得る可能性全部思い浮かべる、という非対称性です。

4.しかしそこまでの描写で、1文ごとでも歪むことも

上記1文の問題は後段「街路樹の並木の下に佇んでいた」に少し表れています。単純に考えると「街路樹の並木」は「馬から落馬」タイプの重複表現と受け取られるかもしれません。

しかし、そういう意見がありそうなのを承知で、自分としては「街路樹」だけでも「並木」だけでもいけないような気がします。うまく説明できないのですが「街路樹の並木の下」でないと、どうもイメージがはっきりしない。

「街路樹の並木の下」と書かねばならないのは、おそらくその前の描写で何かが不足しているからでしょう。

状況である「街路樹が空を覆い、トンネルを作っている」は、かなり前の部分になります。もしもう最後に近いところで描写できたら、「街路樹の並木の下」と書かないほうが自然な感じだったかもしれません。この場合は、情報を出す順序の問題となりそうです。

あるいは「青年」が立つ場所の問題かもしれません。最も近い、場所を示せる単語は「街灯」でしょうか。白い物体=犬が街灯の下に行き、そこに青年も姿を現すのだったら、「街路樹の並木の下」と書かずに済みます。この場合は、文章で表せるシーンの作り方の問題になります。

5.まずは情報を読者に分かりやすい順序で出すべき

もっとも「街路樹の並木」自体は大した問題ではありません。説明しやすかったので、例に使ったまでです。

が、まず文ごとの情報の並び、つまり情報を出す順序に気を付けたほうがいいように思います。読者が分かりやすい、イメージしやすい情報の順序になっているかどうか。

情報の順序を読者目線で気にすると、自然とカメラ視点の恣意的な移動も気が付きやすくなるはずです。絵を見ながら自分(作者自身)に説明するのではなく、読者(他人)に絵を分かってもらう心づもりになりやすいですから。

次に、情報の内容(上記事例なら青年の立つ場所)を再点検する段取りになるかと思います。もし情報内容を変えたら、また順序に気を付ける、の繰り返しです。

注意したいのは、全体、あるいは最低でも章単位で書き上げてからにしないと、上手く行きにくいことです。途中まで、つまり中途半端なものを完璧に近づけることは不可能に近いですから。幸い、スレ主さんは急ぎ過ぎるくらいに完成が速いとのことですから、大丈夫だろうと思います。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://novelup.plus/story/896997954

要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: クジラの眠る家 第1稿

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ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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