ノベル道場/小説の批評をし合おう!

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元記事:誰ガ為ノ拳(だれがためのこぶし)

この作品は「すべてのジャンルをバランスよく一つにしたら、いい作品が描けるんじゃね!?」と思い、三年前に筆を取ってからずっと書いているものです。

力を入れた点は、心理模写と戦闘模写です。特に戦闘模写は読みやすいように書きました。恐らく、三章になったらすらすら読めるという自負がある、気がします。

不安な点は、第一章です。全体的に文章が固くなりすぎたかな……みたいな雰囲気があります。ひいては第一章じゃ何も完結しないところです。というか三章にあってもまだ完結していませんすみませんすみませry

シーンの狙いは、一言にすると青春王道拳コメディシリアス日常バトルがどのように組み合わさっているかです。正直僕も何言ってるかわからないです。

ウケるために工夫したことは、読みやすいようでいて読みにくい、また、読みにくいのに読みやすいという不思議な文章にしたとかであったり、やはり戦闘模写に力を入れたり、シリアスながらもみんなの力でそれほど雰囲気は怖くならないとかです。

おねがいしまぁぁぁぁぁす!

上記の回答(誰ガ為ノ拳(だれがためのこぶし)の批評)

投稿者 お名前無い太郎 : 0 投稿日時:

白狼は朧げに(4)まで拝読させていただきました。私も現代バトルアクションファンタジーを書いてる身です。同じ畑ですので『能力説明の仕方がわからん』とか『どの程度情報を小出しにすべきか丁寧にすべきかわからん』等の悩みはわかっているつもりです。
そんな私の意見でよろしかったら、どうかご活用ください。

長所。良かった点

『解はない。ないからこそ存在するのだ』のキャッチコピー素敵です!これだけで『ああ、これは個々人が自分なりの「解」を求める多様性の話なのかな?』とスタンスが想像(あるいは理解)できます。私もキャッチコピーをストーリーの主軸に据えているので同じ作法を取ってる人がいてくれて嬉しいです!
また、『読者(私)が多人数のキャラクター像を一度で理解できる・覚えられる』というのは羨ましいばかりの技量です。物理最強のノルさん、ジト目奔放の紫ちゃん、強くて元気で元敵のフィアちゃんといった具合に、特徴が一読しただけで理解できました。

一章が不安かつ『プロになりたい』ということですので、率直に申し上げます。
『白髪1』を読んでいる最中、こう思いました。
「この起伏のない展開いつまで続くの…?」
……次の話でヲージさんが来て、展開が急に動きますね。でも初見ではわかりません。作者は最初から白髪3で展開が変わるのを知っているから、「えっ、ここまで読み進めるのも我慢できないの?」となることでしょう。しかし読者にはわかりません。
読者にしてみれば、「いったいいつまでこのふわふわした展開続くの…?だってあらすじにバトルものって書いてあったからクリックしたのよ?なのに日常ばっかなんだ…今バトルモノ読みたかったのになぁ…じゃあな!!」。
いえ、わかります。おそらく、江本先生は『日常パート兼登場人物紹介』をしたかったんですよね。
でしたら最初、主人公含めた仲良し三人組でキーパーソンとなる緑お姉さんとヲージさんの話をしてしまうのはどうでしょうか?
達夫くんが緑お姉さんを知ってるのが不自然なら、紅ちゃんと白くんで緑お姉さんの入院先にお見舞いに行く(あるいは緑さんの部屋を掃除する・アルバムから緑さんの写真を見つける等)のはどうでしょうか?
そこで『何故彼女が入院することになったのか』『在りし日の緑とヲージの仲睦じい様子』『白髪のヲージという人物が失踪している』の情報を読者に与えてしまいましょう。読者は「あれ?もしかして『始まり(1)』の白髪はこのヲージさん?ほうほう、キーパーソンは義兄と緑姉さんなんだな」「こんなに尊い夫婦だったのに…。ヲージさん可哀想…」と理解します。ついでに「おっ。この世界は顕現能力ってもんがあるんだな。主人公はきっと後々この力に目覚めるに違いないぞ!」などと思ってくれます。『主人公の覚醒』というゴールを勝手に見つけてくれるから、多少日常ターンが長引いても付いてきてくれます。白くん最初から覚醒済みのようですが、読者はそんなこと知りませんからね。
その後に山田くんと紅ちゃんと遊びに行き、ノルさんや紫ちゃんを出したら良いのではないでしょうか?
ついでに日色家がどれだけ凄いのか、軽くアピールしてくれると助かります。あくまでも私の感想なのですが、私完全に日色家(黒家?)って業界でもかなり零細企業だと思ってました。「親族経営会社?っぽいからきっと規模小さいんだろうな〜」と思ってたので日色家敵に回すとまずいと言われて「零細企業なのに?」と初めて江本先生との情報格差に気付きました。

あとすみません…おそらくページに落丁があります…!顕現能力とセカンドアビリティの説明をした話が抜けてます…!そのせいでせっかくの綺麗で丁寧な戦闘描写なのに「セカ…え?それは…いったいどのくらい凄いものなんだ…?」と読者は急に置いてけぼりになっている状態です。

色々と言ってしまいすみません。白状申し上げれば、とても魅力的で興味のある作品です。推しはフィアちゃんです。次にノルさん。その分、置いてけぼりになってしまうのが辛く…。
「置いてけぼりになるなんて初めて言われた」ということでしたら、確実に私の読解力不足なのでしょう。お気になさらないでくださいませ。
江本先生の執筆をこれからも楽しみにしています。

良かった要素

ストーリー

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要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 誰ガ為ノ拳(だれがためのこぶし)

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元記事:試作の批評

読みにくいです。ここからは自分の趣味の範疇かもしれませんが。
序盤、というかのっけから。チャッピーに出会うまで、「チャッピー。ご飯だよー」以前の部分が丸々無駄に感じます。極論すればいきなりオクトに出会ってもいいわけです、この物語的に考えると。序盤にいきなり主人公の情報を詰め込んでいくのは悪手と思います。
次、『180cmほどの長身』。うん、座ってる人の身長を目測で予測するのは難しいよ? 手足長い、モデル体型とか、そう言う言い方の方がいいと思う。数字のデータは立ち上がって翔斗が朧を見上げて言う方が自然かと。
次。『「領域 展開。対象一名を除き、排除―――――」』
刹那が京楽に変わった瞬間。ここは描写がほしい。なんか不自然。急に声が低くなったとか、機械的な声に変わるとか。
次。巨人全般。もっと描写を書きましょうよー! プロレスラーみたいなやつだとか、筋肉モリモリの奴みたいだとか。それとサイコガンはいきなり言われると、は? となります。コブラわからないとこれが何なのかわかりませんよ? それと『緑の腹は黒ずんでいき、やがて鉄になり―――――散弾銃の形になって、分離した。』の部分、もっと描写できると思う。
戦闘シーンはいい雰囲気で描けてると思います。
あと、朧と翔斗の会話シーン。えんえんカギ括弧が続くのですが、その間の所作の描写がほしい。いらいらしながらとか、不思議そうにとか。会話が続くと読者が置いてけぼりにされるような感覚を覚えます。

自分が読んでの感想はここまでです。ボコボコにしてくださいとのことだったので言いたいこと言って申し訳ない。

上記の回答(試作の批評の返信)

スレ主 お名前無い太郎 : 0 投稿日時:

いえいえ、お気になさらないでください。
そも、私が『ボコボコにしてくれ』の意思表示で作品を出したのです。書いた情報は全て作者(私)が必要だと思ったから書いたもの。でも読者にはそんなこと関係ないし、わからないですからね!

改めて推敲ありがとうございます。もう読みすぎて修正箇所が見つからない程になっていたのでご指摘が新鮮でした。
それどころか、戦闘シーンを褒めていただき感謝です!おかげで自信が付きそうです。
そして!サイコガン!桝多部さんの仰る意味がよくわからず、『コブラ』を検索しました。あれはあの漫画特有の固有名詞だったのですね?!知りませんでした…手を銃改造したものをサイコガンと呼ぶのだとばかり…!正式投稿して赤っ恥を掻く前に指摘してくださりありがとうございます!

意外なのは巨人描写のご指摘でした。巨人描写が欲しい…ですか?いえ、もちろん描写要求嬉しいです!実はこの巨人、全体通してのキーパーソンですし!
しかし作者がどんなに重要と設定しても、読者にとってはヒロイン(推定)の後ろに付き従う知性無い巨人なんて、現時点じゃただの敵モブですよね。
あれ…違う…?バトル小説界隈ではやっぱ筋肉の方が重要なんですかね…?
『敵モブの情報を出したとこで、誰が得すんの?楽しいの私だけじゃん?』ということで、バッサリ削ったのですが……もしかしたら、読者的にはもっと敵としての盛り上がりが欲しい、あるいは視覚的情報が欲しいところなのでしょうか…?
似たようなご指摘があと二つ出たら、見直させていただきます。

その他ご指摘、直せるところは直させていただきました!ありがとうございます!

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 試作

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元記事:試作②の批評

個人的には、わけわからん要素が多かった一話と違って情景もわかりやすかったし、享楽とデフの軽いやり取りも好物です。
ま、強いて言うなら一話一話が長すぎる気がする。
僕個人の経験ですが三千字くらいの文章を毎日とか二日に一度更新するほうが『読まれやすい』と思う。

上記の回答(試作②の批評の返信)

スレ主 お名前無い太郎 : 0 投稿日時:

講評、ありがとうございます!
情景わかりやすいと言っていただけて嬉しいです!2話は1話のわけわからん要素解答編の面もありますし、どんなことでもこのパートへの『わかりやすい』はとってもとってもうれしいです
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
1話、早い話が『主人公が善意で救急車呼んだら1ミリも意味わからないままレズの修羅場に放り込まれた』ですからねえ。あっ、大野先生の『開き直ってBL書いたら』を実行した結果、性癖に負けて佐野木朧は女に、主人公には男辞めてもらうことになったことを報告します。佐野木は男の姿と女の姿の二つを持つタイプの女の子です。主人公はこの章の終わりでガチな両性具有になります。楽しみですね。

やはり2話長いですよね。読者を疲れさせるんじゃないかという危惧はありました。でもあの話のまま行くなら切るところが無いので、2話を根本的に作り変えます。せっかく好きと言ってくださったのにごめんなさい、デフラグは別の話で出します。
見てもらうって大切ですね……重ね重ねありがとうございます!
あとタイトル変えられたんですね!後で拝読させていただきます。

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元記事:日本と異世界の平和を守る『藍崎企画』の提供でお送りします。

以前ここで批評依頼をしたものです。
『まだ短い』『タイトルが紛らわしい』などの意見を頂きタイトルを変え、ついでに内容も頭から書き換え、二日一更新を地道に続けて分量増えたんで誰か叩いてください。
旧題:『帰還勇者は静かに暮らせない』です。
ですが、正直キャラの名前と設定以外は結構変わりました。
悪質な広告になってしまっていたらごめんなさい。

上記の回答(日本と異世界の平和を守る『藍崎企画』の提供でお送りします。の批評)

投稿者 お名前無い太郎 : 1 投稿日時:

タイトル変えられたのですね。
お仕事の雰囲気出ていますね!個人の意見ですが、旧タイトルよりずっと良い気がします。組織や班といったグループ大好きな箱推し型のオタクは一定数いますから。
異世界との細かい差異を延々と描くの、たまんないですねえ。細かい設定は(図鑑読んでるような意味合いで)楽しいです!

長所。良かった点

欠点指摘が欲しいようでしたら、『展開の起伏が薄いかな?』という点を。
もちろんそれが好きという人もいますので別段問題ないかと。あくまで私の趣味の範疇です。大野先生は1話完結のギャグを目指してらっしゃるようですし。
あとはまだ読んでないから完全には判断しきれませんが、私なら2話の勇者騒動を1話に据えるかな くらいです。『わかりやすく異世界と日本の平和を守ってる』『わかりやすく問題解決してる』で読者の掴みは良いかと。
"新人"のユノちゃんを疑問提示役、主人公が解説役に回す形にすれば自然と世界観説明も業務説明もできますし。で、今の1話をゴディダニア様が大きく関わるパートの前に過去編という形で持ってきます。
しかし大野先生は私じゃないですし、そもそも私はプロットを知らないのでコレは大変無責任極まりない言葉です。気にしなくても大丈夫ですよ!

良かった要素

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 日本と異世界の平和を守る『藍崎企画』の提供でお送りします。

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欠点の指摘歓迎!

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元記事:俺がいなくてもみんな生きていける

エブリスタのコンテストで、テーマ「食べる」用に書きましたが、同時開催のテーマ「その日、私は出会った」でもいけそうな話になってしまい、どっちのテーマで参加するか悩んでいます。参加テーマについて意見もらえれば嬉しいですが、感想だけでももらえたら嬉しいのでお願いします。

上記の回答(俺がいなくてもみんな生きていけるの批評)

投稿者 えんがわ : 0 投稿日時:

最初の「生きる理由」を読みました。
なんとなくスタートが緩い感じがします。

特に猫を飼うところはリアリティに乏しい気がします。アメリカンショートヘアはペットショップで相場が10万円ちょっとします。また散歩をするというのも良くわかんないです。そこは犬という感覚がします。猫は夜行性なんで、朝早くからというのに違和感がある。そういうところは、飼っているなら観察がどうなるのかと思うし、イメージで書いたならきちんと下調べをしないと厳しい気がします。すごく勝手ながら、猫を飼ったことのない人が書いたのかなと思いました。

そういう些細なディティールは置いといて。

冒頭で加速に失敗しているなと思ったのは、「主人公がダメなやつだー」っていうのが上手く伝わるのですけれど、それを応援しようという気にはなれなかったところです。最初の生きる意味を検索する辺りは良いかなって思ったんですけど、それ以外のダメなところが、なんとなくコミカルなほほえましいダメさというのも違って。
個人的な好みから言えば、ダメでも、世間や社会通念からはダメでも、なんとなく一個人として良い人じゃん、良いとこあるじゃん的な一面を感じれれば、それ以後の成長とか変化とか、一緒になって追いかける気になれると思うのですが。そこが上手く伝わらない、あるいは書こうとしていないのかな。そこで自分の好みと外れてしまった。

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要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 俺がいなくてもみんな生きていける

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元記事:盆の船

自分の実力がどれほどのものか知りたくて投稿します。ぜひ批評していただけると嬉しいです。
以前他サイトに投稿した作品です。

上記の回答(盆の船の批評)

投稿者 いーぴん : 0 投稿日時:

 最後まで読みました! 面白かったです!
「お盆に海へ出ると死者に連れていかれる」ってどこかで聞いたことがあるなと調べてみたら、どうやら昔からの言い伝えみたいですね。カイト様の作品は、その言い伝えの組み込み方がお上手でした。おばあちゃんの語り口が良い意味で不安を煽ってくれて、気づけばいーぴん自身も、作中の子供たちと一緒になってハラハラドキドキしてしまいました。本当に面白かったです!

 総評としては「都市伝説的な恐ろしさを十二分に秘めているが、ホラーとしてはラストがやや尻すぼみに思える」です。

「ラストがやや尻すぼみ」と個人的にですが感じた理由としては、以下の点が挙げられます。

1.主人公が直接怪異に晒されていない
「伝聞形式の怖い話なんていくらでもあるじゃないか」と突っ込まれてしまいそうですが、そして実際にその通りなのですが、このお話の場合だと主人公をピンチに陥らせた方が盛り上がるかと思いました。

 というのも、伝聞形式の怖い話は大抵「身近で起こりうる避けようのない恐怖」を扱ったものだからです。
 例えばですが、
「てけてけ」→なんの罪もない一般人が、下半身が無い幽霊に襲われます。襲われた人は語り部になり得ないので語られるなら伝聞ですが、「この話を聞いた人は3日以内にてけてけがやってくる」というオチがつきます。「こんな恐ろしい化け物が、3日後に自分のところにやってくる」という点が恐怖ポイントです。
「口裂け女」→こちらも何の罪もない一般人が襲われます。「ひょっとすると自分の住む町にもいるかもしれない」という点が恐怖ポイントです。

 しかしカイト様のお話だと、極端な話、海にさえ行かなければ他人事ですよね。これは先の例で挙げた「てけてけ」「口裂け女」よりずっと怪異を避けやすいです。こうなると読み手側にとっても他人事の恐怖になってしまいます。

 ではどうすれば良いでしょうか。いーぴんも色々考えてみたのですが、やはり「主人公を海へ行かせて怪異に晒す」のがベストかと思います。「好奇心に負けて海に出てしまった」「不思議な力で誘われてしまった」「兄弟や友人が誤って海に出てしまったので、連れ戻さなければならない」など、何でもいいのですがとにかく主人公を海へ行かせる=危険に晒させることで、「自分の身に起こった恐怖感」を演出できるのではないでしょうか。

 他には「怪異の方から主人公の元へ来させる」という手も考えられます。主人公はちゃんと言い付けを守って海に出ていないのに、死者に引き込まれてしまうパターンです。この場合だと「海で拾った石が、実は飛び降り自殺をした人の骨であり、その骨を媒介として霊がきてしまう」「主人公が霊媒体質で、ちょっとしたことがきっかけで霊に引き込まれてしまう」など、「主人公が狙われる理由付け」があるとより物語に説得力が生まれるでしょう。

2.「海に出てはいけない」という戒めを、メインの登場人物全員が最後まで破らない
「開けてはいけない扉」「振り返ってはいけない道」など作中で「~してはいけない」と銘打たれたものは、読者にその禁忌を破ることが期待されているそうです。
 禁忌を破るということはそれ相応のペナルティを受けることとなります。読者は「ペナルティの内容は何か」「主人公はそのペナルティをどうやって退けるか、または退けられずに破滅していくのか」を楽しみに読み進めるわけですね。

 例えば「メリーさん」だと主人公に捨てられた人形が、電話を通して人形自身の居場所を教えます。「ゴミ捨て場にいるの」から始まり、途中で主人公は「人形が自分のところへ近づいてきている」ことに気づきます。同時に読者も、その電話を「取ってはいけないもの」だと認識します。
 ではここで電話を取るのを止めてしまったらどうでしょう。

「後に聞いた話だが、先日行方不明になった私のクラスメート。警察の調査によると、どうやら彼女にもメリーさんと名乗る人物から電話が掛かってきたらしい。通信記録によると、私と同じようにメリーさんは彼女へ近づいていったそうだが、ひとつだけ、決定的に異なる点がある。彼女は途中で電話を切らなかったのだ。そして通信記録はメリーさんの一言で途切れる。『わたしメリーさん、今あなたのうしろにいるの』」

 自分で書いておいてなんですが、というより自分で書いたから言うのですが、めちゃくちゃつまらないですよね。
 これがオリジナルだと、「メリーさんに一言申すために電話に出る」「母親に電話で助けを求めるはずが、間違えてメリーさんの電話に出てしまう」といった形で主人公はタブーを犯し続け、ラストは「今あなたのうしろにいるの」で締められる、とても面白いお話に仕上がっています。

 同じ結末を迎えるにしても、主人公が関わっているか否かで面白さがずいぶん違ってくるのがお分かり頂けたかと思います。
 念のため。カイト様の作品がつまらないと申しているのではなく、そのままでも十分に楽しめますよ。ですが、より読者を引き込むための一工夫として、「主人公(あるいは身近な人物)にタブーを犯させる」という手もあると知っておくと、より面白い作品作りに繋がるのではないかと思います。

 色々書きましたが、いーぴんは結構好みで語るところがあるので「こんなことを考える人もいるんだなぁ」程度に気楽に捉えて下さいね。
 先におばあちゃんの語り口が好きだと述べましたが、「船頭は頭数だけ見るので、それを利用して生者と入れ替わろうとする」という話にはゾッとしました。「船頭が数合わせのために生者を引き込むこともある」というのもなかなかに恐ろしい話ですね。
 船にいる霊の中には、もしかすると引き込まれただけの生身の人間が乗っているかもしれない……。そうなると、村にいる人間の中には死者が紛れこんでいることになりますよね。考えただけでも恐ろしいです。
 最後になりましたが、素敵なお話ありがとうございました!

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 盆の船

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元記事:終末に抗ってみよう。

初めまして、ミツムと申します。今まで我流というか、『なんとなく』で小説を書いてきました。このままではいけないと思い、初めてこちらの掲示板を利用させていただきます。自分の文章の欠点や、面白い部分はどこなのか、客観的な批評をいただきたく思います。すでに完結して本編を書ききっているので、少し長いですがよろしくお願いします。

上記の回答(終末に抗ってみよう。の批評)

投稿者 日暮一星 : 1 投稿日時:

 初めまして、日暮一星です。
 第七話まで拝読させていただきました。

 まず文章に関してですが、文法や表現力に問題はないように思います。
 ただ、全体的に説明的な文体で、文章から『動き』をあまり感じませんでした。余分な説明などの文章も多いように感じ、読み応えはあるものの馴染みにくさも覚えます。短文を織り交ぜてみたりしてリズムをつけると読みやすくなるかと。説明よりも、情景描写や人物容姿にもっと筆を割いてもいいでしょう。堅実的でしっかりとした、重みのある文章を書ける方だと思うので。

 冒頭を読んだ感想ですが、物語の芯が見えず体力を使ったような読後感でした。節々にイベントを挟んで物語を動かしているのは分かります。しかし、なかなか物語における主人公の目的や行動原理が見えず、漠然としたままだらだらと話が進んでいるような印象を受けました。
 地の文で『ヒロインと出会い、物語はこれから始まる』という旨のナレーションが入ってはいますが、語るのではなく、読者にそう期待させるようイベントで見せたほうが物語へ引き込めるのではないでしょうか。主人公の目的は冒頭でなるべく早めに明らかにしましょう。ゴールが見えれば、読者に「これからどう話が進むのか」「どうやってそこまで行くのか」と興味を持ちますし、書き手としてもそのイベントを経て物語にエンジンが掛けられます。

 世界観はいわゆる『終末系』ものだと思いますが、冒頭を見る限り、いよいよ世界が崩壊するような危機感や緊張感はほとんど感じられなかったのは痛いです。希望を諦めたような主人公の視点も合わさって、それらを早い段階から見せずに説明で処理しているためだと思われます。
 また、細かな設定(もしくは明かしかた)の粗も見受けられました。
 例えば“咳血症”の説明。文中に『今までの人類を最も多く病死させてきた最悪の病気』とあり、次に『この病気を治すための特効薬は存在しない』とありますが『温かく安静に、栄養を摂るのが一番』と書いてあるのを見て「ん?」と思いました。最悪の病気の割には普通の風邪みたいに治るんだなぁと。第四話の冒頭に『人に伝染するものではない』ともあり、いささか都合のいい印象も覚えました。
 スラム街の中でのシーンなので『貧困層の人にとっては』という解釈もできるのですが、その場合なら文頭に『一般から富裕層の人からすればただの風邪の一種でしかないが、スラムの住民にとっては最悪の病気だ』というような切り口が必要かと。

 二つ名が印象的なキャラクターが度々登場しますが、今後中心になるキャラクターを中心に、その名をあえて解説しないほうがより印象的に映ると思います。わざと明らかにしないことで「このキャラはいったい何者なのか」という読者の想像を煽る手法ですね。ヒロインが持つギフテッドと同じ類いです。一気に新しいキャラを登場させると読者は覚えるのに苦労するので、言及させていただきました。

 総合的に、基本的な文章はできていると思うので、
・文章の添削とリズム
・冒頭の進め方
・設定の語り方ではなく『見せ方』
 を意識すればさらに面白い作品に仕上がると思います。
 

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 終末に抗ってみよう。

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ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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